映画 『接吻』 | 映画 本 そして コーヒー

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親類からも疎遠で、会社でも友達もなく、孤独な事務員の京子。

彼女は、たまたまつけていたテレビのニュースに釘付けになる。

そのニュースには、一家惨殺事件の犯人坂口が微笑んだ瞬間が映っていたのだ。

その微笑みを観た京子は、自分たちは同類だと直感する・・・ そして、彼に夢中になってゆく。


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最初のシーンから最後まで、セリフは少なく、淡々と物語は進んで行きます。

しかし、その間に見せる3人の登場人物の心の変化は、激しいものがあります。

正気と狂気・孤独と共感・・・ 心の動きを見事に役者が演じています。

『 接吻 』 観終わった後、ドッと疲れる映画です。 


この映画は、すごい映画です。

冒頭のシーンから結末まで、セリフは非常に少なめです。

しかし、役者さんの演技が素晴らしく、表情や動作などから、複雑な心の動きを感じれます。

連続殺人犯に自分と同じ孤独を感じた女性の心の動き、

その女性とやり取りをしていくうち変化する殺人犯の心の変遷。

この心の変化の違いが、ビシビシ感じられ、また、非常に恐ろしく感じます。

価値観が同じ、考え方が同じ、この言葉よく聞きますが、

この共有してると思っていることに隙間が生じたとき・・・ その思いが逆効果になります。

本作品では、狂気に至ってますが、実際の生活でも、隙間は生まれますよね・・・  コワっ!


いやぁ、久しぶりに疲れる映画でした。

興味がある方は、見てくださいね。

小池さんも豊川さんも、素晴らしい演技ですよ。








映画 『接吻』 のサイトは、こちら

監督 : 万田邦敏

脚本 : 万田珠実
出演 : 小池栄子 / 豊川悦司 / 中村トオル




自分は、どうしても、大阪の事件とこの映画が頭の中でリンクしてしまいました。

どうも、そのあたりは気になるところではあります。


この映画はDVDになっています。


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