映画 『百万円と苦虫女』 | 映画 本 そして コーヒー

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百万円と苦虫女




お勧め度  星星星星キラキラ


ちょっとした事件に巻き込まれ、前科者となってしまった主人公鈴子。

彼女は、100万円を貯めて、家から出てゆくことを家族に宣言する。

朝から晩までバイトを掛け持ちし、100万円を貯めた鈴子は、いよいよ旅立つことに。

海へ、山へ、そして、街へ・・・  彼女が出会う人々、そして気付くこととは・・・



想像していた以上に、良くて好きな作品でした。

自分好みの「成長してゆく映画」だったからかもしれません。

もちろん、蒼井優さんが好きだ!って部分は大きいですけどね (*^.^*)


自分のことを知らない人しかいない世界に飛び立ちたい!

この感情というのは、かなりの人が持ったことあるのかもしれません。

私の場合は、進学・就職というかたちで、否応なくこういう状況になってました。

ただし、そういった状況の中で、自分自身に気付き、更に成長していったのだと思います。


この映画の中でも、最初、


 「(自分を)探したくないんです。探さなくたって、嫌でもここにいますから。」


と言っていた主人公鈴子が、海や山や街で、自分のことを好きになってくれる人、

自分のことを大切に思ってくれる人、自分自身が好きになった人と出会いを繰り返すうちに、

次第次第に自分自身のことが見え始め、成長してゆきます。

そして、いつの間にか、そんな鈴子に感情移入している自分がいます。

多くの人との出会い、そして、自分を成長させてきた自分にとって、

鈴子の成長は、自分のことのように思えてしまったのだと思います。


「自分のことをもっと強い人間だと思っていました。でも、そうじゃありませんでした・・・

これ以降のくだり・・・  本当に良いですよ。

ネタバレになるので、これ以上は書きませんが、これだけは言わしてください。

全てのことを避けてばかりでは駄目なんですよね。

避けてばかりいると、大切なものまで距離が出来てしまうから・・・


是非、ご覧ください!







追伸

田舎者としては、田舎は、あそこまで閉鎖的な空間じゃない!と言いたいですが・・・




この作品を観て、胸がキュンとなった方、

「嫌でもここにいますから・・・ 」

名セリフですよね!

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