毎年恒例アメリカ独立記念日頃に開催される、パイクスピーク・ヒルクライムは、ア
メリカ コロラド州コロラドスプリングスにそびえる名峰パイクスピークを、標高
4,300 メートルの山頂まで、麓から一気に駆け上がる自動車レースです。2023 年は6
月19 日~6 月25 日開催で今年は101回目の開催となり、100年以上の歴史を持
つメジャーイベントです。
カテゴリーは、乗用車からバイク、バギーやトラックのプライムムーバー(トレー
ラーの頭だけ)など、多岐にわたります。最近のトレンドでEV クラスもありますが、
バイクやプライムムーバークラスは今では無くなったようです。
レースウィーク中、日中は観光道路として開放されるため、プラクティスや予選は早
朝~明け方にかけて行われます。レース中、当然コースは閉鎖されるので、観客は前
夜から入山してテントを貼って競技車を待ちます。1 週間通して滞在しているツワモ
ノもいます。
コースは、今では山頂まで完全に舗装されてしまいましたが、かつては舗装路面が途
中までで、その先は未舗装のダートのままでした。決勝では舗装路からダートまでを
一気に走り、路面が急激に変化するので、タイヤ屋泣かせのレースとしても有名でし
た。気温もスタート地点(標高2862メートル)とゴール付近(標高4301メー
トル)では極端に異なるので、天候とともに気温の“読み”がタイヤ選定の鍵となる難
しい点です。また、気圧も標高により変化し、山頂に近づくにつれて酸素濃度が低く
なるので、内燃エンジン搭載車にとってはその点も悩みの種です。標高が上がると路
肩にガードレールが無いのでコースアウトするとそのまま転落する危険もあります。
距離は12.42 マイル、コーナーの数は156にも及びます。トップグループはここを
わずか10分程度で駆け上がります。
「警告: PPIHC は危険なレースであり、すべての観客は自己責任で参加する必要があり
ます。観客の観覧エリアは安全を保証しません。ゲートウェイで責任放棄書に署名す
る必要があります。」
昔は山頂まで登山鉄道が走っており、ラック&ピニオンの歯車式の列車でゆっくり登
る姿が有名でしたが、2017 年に廃止となり、今では線路も残っていないようです(残
念)。山頂にはレストランがあって今でも営業中です。名物のドーナツが美味しいの
で、ぜひお試しを。

デビルズ プレイグラウンドから先は、森林限界を超えた素晴らしい景色が楽しめます。
天気が良くても気温は低く、年によっては山頂に残雪があります。風が強くなるとさ
らに寒さが増します。酸素濃度が低いので、車で一気に山頂まで行くと高山病にかか
り頭痛がします。
コーブクリークはちょうど森林限界にあります。グレン コーブは森林限界の下にある
人気のスポットです。スキー場には広い駐車場がありますが、展望エリアまでは少し
歩く必要があります。
