というわけで、
予定時刻を既に1時間遅れ、
一抹の不安を抱きつつ機械のある他の病院へ行くこととなりました。
「さあ、行きましょ。乗ってのって。」
げっ!
救急車やんけ。
タクシーか営業のバンかなんかで行くと思っていたので。
しかも、サイレン全開で飛ばします。
運ちゃんも気合入れてマイクで怒鳴ります。
「どかんかい、こらぁ! ひき殺すぞ、このタコォ!」
と、言ってるのかどうかはわかりませんが。
患者の俺は補助席でピンピンしてるのに恐縮です。
すみませんねえ、みなさん申し訳ない。
と言うわけで到着した病院
サイレン鳴らして救急車が到着したもんですから
看護婦さんたち、車椅子やらストレッチャーやら用意して
あわてて飛び出してきます。
そこに元気な男が薄笑いを浮かべて歩いて降りて来たものですから
拍子抜け。
露骨に迷惑顔されました。
すみませんねえ、でも俺のせいかよ?
と、このときはまだ、帰りにいかに救急車が必要になることになろうとは
夢にも思わずのんきに構えているのでありました。
と、地獄の入り口で話は次回へ。