春に会社を辞めて、久しぶりに何にも追い立てられない生活を送っている。
会社を辞めることって離婚と似ていると思う。
やりたいことが明確で次のステップアップのために辞めるとか、もともと辞めたかったところ旦那さんの転勤で辞められるラッキーという種類のものではなくて、本人的には辞めたいわけではなかったけど仕事や人間関係で辛くなり、辞めざるをえないという状況の話。
約9年か・・・と、会社にいた期間を反芻していたら、
婚姻関係9年の相手と離婚することに似ているなと思った。
うまくいかないことをどうにかして改善しようと努力したり、他のことに目を向けてみたり試行錯誤する期間がある。
結婚生活でいうなら、旦那さんが仕事ばかりで家庭を顧みないので、パートナーシップ講座に申し込んだり趣味や仕事に打ち込んでみる。
会社生活でいうなら、仕事がうまくいかないから勉強セミナーに行ったり副業や趣味を充実させてバランスを取ってみる。
どうにかそれと自分の関係性を保とうと、努力をする。
でも、あれやってもこれやってもだめだった。
あとになって振り返ると、あのときこうしておけば良かったと後悔がよぎるけど、それは過ぎたこと。
過ぎた今だから考えられること。
何かを終わらせるということは、本意でない場合、結構なダメージを受ける。
終わった瞬間にどっと疲れて何もしたくなくなる。
人とも話したくないし、どこにも行きたくないし、何もしたくない。
必要最低限の日常生活は送っていたけど、それでも以前に比べて格段に活動量が減った。
本来活動的な自分が、こんなに何もしたくなくなるなんて想像もしなかった。
こんなに何もしたくないのだから、開き直ってずっと何もせずにいたらそのうち自然に動きたくなるかと思ったけど、案外ずっとこのままの生活でもいいかもしれないと思えてくる。
とはいえ、誘われてお出かけしたり人と会う機会があると元気になるので、自分がどういう状況なのかは思い込みもありそうだ。
まだまだ・・・と思っても一歩進んでみたら動き出せたりするし、今だと思ってアクセル踏んでも全然スピードがでなかったり。
日々、自分と調整しながらなのだ。
ダメージが完全に回復できたら次に進めるということもあるけれど、完全かどうかはよくわからない。
でもそんなとき、ある程度回復してきたら<あえて>足を前に踏み出してみると、物事が動き出すことがある。
そして動きだすと「あれ?あのときの傷はもう癒されたのかな」と思えたりする。
多くのことは渦中にいるとき、それがいいのか悪いのか、そうするべきなのかそうでないのか
見えにくい。
だからわからなくても今できることを少しずつやっていくと、また次の自分のストーリーが始まっていくのだと思う。