あじさい。
紫陽花。
アジサイ。
ドイツ語ではhortensien
英語ではhydrangeas
(いずれも複数形)
もともとは日本が原産地。
ヨーロッパでは観賞用に栽培されたものなんだって。
子供の頃はアジサイの季節が苦手だったけど、
今ではアジサイはとても印象深い大好きな花。
それは、
今から10年近く前に
当時習っていた茶華道のお稽古で、
(2,3年習っていたというか、かじっていたの😅)
床の間に生けられていたたった1輪のアジサイ。
その1輪が本当に、胸を打つほど素敵だった。
それを見てから一気にアジサイ好きです。
まだ梅雨入りする前の5月のことだったと思う。
その時教えていただいたこと。
お家の中の床の間は、
外の世界より一足早い季節を取り入れるものだと
いうこと。
茶の間は
少し季節が先に進んでるのよね。
その精神を聞いて、
ああ、日本の心は美しいなと思った。
来たる客人のことを考え、
客人に喜んでいただくために
季節すらも先を読む。
「空気を読む」「おもてなし」ヤマト魂を
ビシビシと感じましたね。
心が空間に現れる、っていうところも大切にしたい。
そして、
ドイツに来て改めて思うこと。
日本の美徳は、
季節を先取りすること。
ドイツ人は先とか後とか関係なく、
今その場の旬を思い切り楽しむ。
そんな感じがするな。
どちらも感性も
良いとこ取りしたい。