(いや!昨日はバレンタインデーだった!)
ドイツではこの時期、豆まきではなくて菓子をばら撒く!
鬼はー外ー!福はーうちーーー!!
…ではなく、ヘラウ!の掛け声で。
そしてお菓子に群がる群衆の図。
カーニバルといえばベネチアのカーニバルとか(15年前に何も知らずにベネチアへ行ったらちょうどカーニバルの時期で、仮面舞踏会みたいな人々で溢れてた笑)
リオのカーニバル、
または浅草カーニバルのイメージでドイツでは全くピンと来なかったけれど
↑リオのカーニバル。なんかもう派手だけど下品すぎて好きじゃない!!!!
どっかのやっすいフィリピンパブがタイのニューハーフショーみたい!!
かたやドイツはこれ…。笑
(※撮影…私)
なんだろうこの平和さは…。(笑)
…ちなみに。
ベネチアのカーニバルの仮装⬇︎
(私が昔遭遇したやつ。)
かたやドイツのカーニバルの仮装⬇︎
↑動画に映り込んだ仮装のひとびと。(笑)
…この気合い入りまくりじゃないゆる〜い感じが結構好き。(笑)
何も意味が分かってないであろう子供たちも。⬇︎
…まぁでもドイツの皆さんも気合いが入っていないわけではもちろんなく、
この日はマイナス2度は軽く超えてたでしょうっていう日。
超厚着の私ですら足が氷漬けみたいになったのに、この格好は皆さんタフすぎる!!
ちなみに毎年恒例のこのパレード。
ディズニーのようなプリンセスはおらず。
お菓子を投げてくるパレード参加者は大抵おじさんおばさん。
ミッキーやミニーの代わりにやってくるのはこんなの⬇︎
ピエロらしきおじさんもいるが。。。
…とまぁこんな感じなんですけど、
毎年知り合いのドイツ人の大学生もカーニバルを楽しみにしてたし、
ドイツではこの時期恒例の催し物らしいです。
ちなみにドイツではカーニバルを
『Fasching(ファッシング)』とか『Fastnacht(ファストナハト)』と言います。
私は最初はなんのこっちゃと思ってましたけどね。釣りのことかと思ってましたよ。
(それはフィッシング!!)
…ま。ふつーに
カルナバル(Karnaval)とも言いますけれども。
マツケンもびっくり!!
ちなみにケルン、デュッセルドルフ、マインツでは世界的に有名な大きなカーニバルが開催されていて、
その大きさはリオやベネチア、浅草サンバカーニバルに並んで(笑)ウィキペディアに書かれるほど!!
(私は今回フランクフルトでしたが。)
パレードは通常カーニバル期間中の日曜日ですけど、↑の街やバイエルンなんかは、次の日の月曜日も祝日で、薔薇の月曜日(ローゼンモンターク)と呼ばれ、大々的な仮装やパレードが行われるんです。
…ま、フランクフルトは普通の月曜日でしたけどね。(州によって祝日の違うドイツ!特にプロテスタント色の強いフランクフルトよりカトリックのバイエルン州は圧倒的に祝日が多くてうらやましーーー!!)
ところで
もともとカーニバルは宗教的な由来があるんですよー
歴史も古く、
シューマンもカーニバルをテーマにピアノ小作品集を作ってます。
シューマン作曲『謝肉祭』全20曲。
シューマンらしいとても素敵な曲です。
カーニバル=謝肉祭のことなんですよ。
そう。これから春と共に1年で1番大切なイベント(こちらではクリスマスよりも大事!)復活祭がやってきます。
イースターってやつですね。
西洋人はその前に四旬節(受難節ともいう)という週間に入り、
キリストが最後の晩餐から処刑されるまでのストーリーに思いを馳せ、
キリストの苦しみを我が身のように思い、
味わう週間がやってきます。
(そうしてバッハのマタイ受難曲を聴く時期となり春がだんだんやってくるのであーるー。)
まさに犠牲の精神、キリスト教!!
イエスキリストの苦しみを分かろうとすることが大切なポイントなわけです。
そして自分にも、普段より少し無理めなことや、我慢しなければならないことをするわけです。
節制や倹約、断食や、肉を断つこと。
また、お菓子やアルコールをこの時期は控
慈善活動をすることなどなど。
↑このトラップ一家物語にも受難節の過ごし方が出てきてます!!
もともとカーニバルの語源はラテン語のcarnem(肉を)levare(取り除く)から来ているらしい。(得意のウィキ調べ♫)
ドイツでファシングとかファストナハトと呼ばれるのは、ファスティングなど、断食の語源から来てるわけですねー。
これはカーニバル後の水曜日(灰の水曜日と呼ばれる)から復活祭までの間、
キリスト教徒は肉食をやめるなど、
そういう時期に入るわけです。
…で。
カーニバルは何かって言うと、
これから復活祭まで色々我慢するから、
その前に飲み食い大騒ぎしちゃおうよーっ
っていうどうしようもないお祭りなんです。(笑)
リオのカーニバルもベネチアのカーニバルも、
もともとはそんな宗教的な習慣から派生したお祭りだったとは…。(笑)(しかも南半球のブラジルは真夏なので冬の時期にカーニバル?ってピンと来なかったけど、出処は一緒らしい。)
私の地元の駅でも、おじいちゃんおばあちゃんおじさんおばさんが着ぐるみやミツバチの格好で真顔で静かにバスに乗り込んでいてめっちゃくちゃシュールでしたが、
これから節制が始まるので許してあげてください。(笑)年齢とか羞恥心とか
世間体とか全く関係なく、
ごく普通の真面目そうな老若男女が家から仮装して公共交通機関を利用する、
(しかも集団じゃなく夫婦とか1人とかファミリーで。)
そんな風に自由に楽しんでる感じが、
やっぱりドイツはすごーく心地いいなぁー。