リアル・ビフォーアフター① | ♪ IN MY LIFE ♪〜ドイツ・フランクフルトの窓辺から〜

♪ IN MY LIFE ♪〜ドイツ・フランクフルトの窓辺から〜

ドイツ生活早数年。
楽しく奮闘しております。
メゾソプラノ歌手です。

ドイツ・旅行・音楽・オペラ・グルメ•ときどきビートルズ&サウンド・オブ・ミュージック便りをお届けいたします♪

12月1日に今の家に引っ越してきて
1ヶ月半。



ほぼ何もないところから、
ようやくお部屋が落ち着いてきました〜。

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マイルーム大公開!!

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買ったばかりのCASIOの電子ピアノと、
SONYのDVDプレイヤー。

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窓から見えるStraßenbahn (路面電車)。

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窓からもう路面電車の駅が見えています。
走ったら30秒。
とーっても便利!!!
22時までやってるスーパーもドイツレストランもパン屋もアイスクリームパーラーも目の前です。
なんでも見てくれるというお医者さんも目の前。
遠くに見えるデカイビルはユーロ経済の中心である、欧州中央銀行、
(よく日本の新聞の経済欄にも登場しますね。)
タウヌスのなだらかな山々、
畑も見えます。
空がよく見えて日当たりがとてもいいんですよ♫

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Panasonicの電子レンジ〜

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右の方に見えるのはPanasonicの音楽ステレオ。
ついつい日本製品を買ってしまう…
(といっても、ドイツではSONYとPanasonicしか見かけないのですが。)



とっても明るく快適な部屋になり、嬉しいです♫
収納スペースもたくさんあって、まだまだ完成ではないのですが、どこをどう工夫して整理整頓しようかと毎日ワクワク♫
そう、こう見えて収納大好き!インテリア大好き!!


ちなみに、この鏡付きの大きなタンスは
もともと前の住人が置いていったものなのですが、

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最初はなんと⬆︎この色でした。
この大きさでは場所も取るので、このタンスの半分を取っ払ってしまい、
ペンキで白く塗り、今の状態が完成しました。
(まぁ、私の上の某住人さんがほぼ1人で塗って下さったんですけど…。)




ちなみに壁ももともとは真っ白。

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⬆︎引っ越してきた当初の状態。



外国の家は壁が色とりどりでいいなー
おしゃれだなー
私も好きな色に塗りたいなーっ


と、10年以上前から憧れていた私は、
次に引っ越したら是非壁に色を塗りたい!!
なんて思っていました。
(前の家は契約書に禁止されていた…)

そして親切な大家さんに
「好きなようにして〜」
と言ってもらえたため、
引っ越して早速

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壁塗りからスタート!!

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ビフォーアフターを地で行く体験。

(風邪引いてたくせに休む間もなくこんなことばかりしてましたわ…)

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その1週間後には緑の壁塗り。
この頃はまだタンスも木の色のまま。
家具も何もなく、ベッドもなかったので
まだゴチャゴチャでした…
(寝苦しかったぁー)

壁の色が完成するまではカーテンも決められなくて、数週間タオルで代用してこんな貧乏臭い有様でしたし。⬇︎

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ベッド買うまで知人にエアベッド借りて暮らしてましたー。

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そこで思ったのは、やはり落ち着いて暮らせる住まいというのは大切だということ。

落ち着かなかったですものねー。ほんとに!
でもこの生活はわずか2週間ほどで卒業しましたし、これからもっとよくなる保障があったから楽しみでワクワクするという前向きさがあったけれど…

今では十分快適ですしね♫



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前の家にいるぐらいなら、
こんなみすぼらしい仮住まいにいた方がずっと良いと思えたほど悲惨だった前の家…。
そんなところに約1年半住んでいた私のあの時間は一体なんだったのか。




そもそも12月に入るまでは
第二次世界大戦どころか第一次世界大戦より前に建てられたカビ臭〜い埃だらけの
日当たりの悪くて暗ーい部屋に住み、
引っ越してきて最初に大掃除兼部屋の模様替えをしたら至る所が、見たことのないような埃のかたまりだらけで発狂し、古い歴史を感じるシミや汚れがベッドやらそこら中にあり、
古臭いベッドのマットレスのシミはどれだけ布団をたくさん敷いても逃れられないほどのストレス。
そして洗面所の水がしょっちゅう詰まったかと思いきや、
水道管に誰のかわからない金色の髪の毛やら洋服の繊維がうじゃうじゃと詰まっているのが発見されたり、

暖房なんてあってないような底冷えする極寒の部屋の中で思いきり着込むか、布団にくるまってひたすら寝たふりをするかで、
夜中にトイレに行きたくて目が覚めても、
トイレまでの道が寒すぎて怖すぎて起き上がれない。
(だって夜中もうなされるしとにかく怖くて夜中に電気も消せない。)

意を決してマイナス気温の中トイレに行くも、
トイレの窓はきっと何十年も開けっ放しで誰も届かないような高くて遠い場所にあり、
氷点下の日だろうと関係なく全開なので、
寒すぎて凍えながら5分も長居できずに終わるしかない。
しかも便器は冷たく、座ってるうちに急にガタン!とズレる。(そういうネジのゆるいトイレ、日本では出会ったことないけどドイツではちょいちょい見かける。)
しかも同じ階の住人たちと共同なのだけど、
変なおっさんや朝鮮半島の青年やら、
とにかく女の人が1人もおらず、
トイレの使い方が公園の公衆便所状態…
(これ以上は説明を控えます。)

何度も発狂しかけましたよ。


朝や昼間にあの光景を見るのも辛いのに、
真夜中にあの光景を見るのは衝撃が大きすぎて気が狂いそうになる。


私、曲がりなりにも一応そこそこブルジョア階級の家庭の出なの!!
実家の便器はあたたかいし、ウォシュレットだって完備だし、
トイレットペーパーだって質の良いものを常に何袋も常備してるんです!!!
私や弟の憩いの場所だったのにーっ。




普段から公園の公衆便所なんて使うぐらいなら我慢するし!!
それなのに極寒の(家の中でトイレが1番寒い)キタネーところで長居なんて出来ない!!
行かずに済むならなるべく行きたくなーい…
(誰かに鉢合わせしたことはないけど、万が一したらいやだしねー。)

ってなことで、
夜中にトイレに行きたくなっても朝まで我慢。
予定のない日は、トイレに行きたくなっても憂鬱で、昼過ぎまで我慢。
そのうち病気になるんじゃないかと思うほど…
体調もおかしくなってたなーっ。


今なんて朝まで爆睡なのに。
トイレに行きたくて夜中に起きるなんてこともほぼないのに。
やっぱりあの家は冷えていたのね…。


そしてシャワールームもオッサンたちと共同で、多分朝鮮半島の青年かな、
よくオッサンが道端でやっている


カーッペーッ!!✖️10
(そしてむせて→)オエーーーっっっ!!ゲホゲホゲホーっ!!!

ってのを毎朝大きな音でやってくれるもんだから、シャワールームの隣に住んでた私は不快感とストレスで何度頭がおかしくなりそうになりましたわ。
何度ドアをドンドン叩いてやろうと思ったことか。

しかもバスルーム共同ということは。
着替えと、着ていた服を入れるカゴと、シャンプーリンスボディソープ、足拭きマットなどなどを毎回毎回持ち込まないといけない。



そのフル装備で行くシャワータイムがめんどくさすぎてめんどくさすぎて。
一度、シャンプーリンスなどを置きっぱなしにしてたら(誰かに使われたら嫌だけどまぁいいやという境地で。)
管理人に全て毎回撤去しろと言われた。
そういう管理人さんこそ、他人に厳しいくせに、シャワールームの電気が切れて数ヶ月夜は真っ暗で何も見えなかったのに、電気の付け替えをおろそかにしていましたよ…



あれは本当に恐ろしい数ヶ月でした。

シャワールームもトイレ同様窓がきっと何十年も全開のまま、
きっと業者じゃないと届かない。
(一般住民じゃむーりー。)

冬はシャワー行くのも勇気が要る。
寒すぎて身も心も荒みました…



そしてせめて洗顔は自分の部屋でと
(部屋にキッチンと洗面台はあったので)
蛇口をひねると冷水しか出ず…

暖房の効かない極寒のうすぐらーい電球ひとつの部屋で、
夜遅く帰ってきた私は、
冷え切った身体のまま、ひたすら冷水のみで
洗顔や皿洗いをしていたのであーるー。
これがほんとに辛くて、
ゴム手袋をしながら、せめて水の冷たさをごまかして…なんていう、涙が出そうなほどわびしい努力。

お湯が出る生活がなんと有り難いことか!と、この1年半のお湯なし生活で心の底から実感したのであります。
(共同シャワーはもちろんお湯でましたよー。)


今回、引っ越しをして、
まずは恐る恐る、
半信半疑で蛇口をひねってみて…
(ドキドキドキ。だってお湯が出ないというありえない環境下に1年半も置かれていたんだもの。精神を病んでいて、そう簡単にはいくまいと半信半疑にもなるわ!!)


おぉぉぉぉー!!!お湯だ!!お湯だ!!
キッチンからも洗面所からも、
自分専用のシャワーからもお湯が出たのだ!!ついにお湯が出る生活ダーーー!!



と、感動して…泣いた。(←ばか。)


しかし、やはり世の中はそうそううまくはいかないもので、
今度はお湯のみで冷水が一切出ないというオチが待っていたのであーるー。



ちょっとお湯お湯熱望しすぎたかしら!?


そんなわけで引っ越して数日は水の出ない生活をしていたわけですが
(しかもお湯が熱い!!!)
大家さんに連絡したら翌朝朝8時に来ますということで、(朝はやすぎだわ!)
約束通り管理人さんが翌朝朝8時に姿を現し、
まるでイリュージョンのように一瞬で直してみせてくれました。


そんなわけでこれで晴れてお湯と水の両方が快適に使える生活です。



そして、ドイツの家庭でどこにでもある、
備え付けの暖房器具ハイツング。

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⬆︎この中でお湯を循環させて部屋の中をポカポカにするので、暖房のような熱風も出ない代わりにあたたかいし、
これだけ暖かけりゃコタツも欲しいと思わないという仕組み。
(しかもドイツはこのハイツング暖房代は水道代に含まれる。)


これも最初の数日はそんなに効かず、
少しひんやりと寒かったので管理人に直してもらいました。
こちらも特殊な技術で瞬間で直してもらいました。


今ではもともと窓が耐寒ガラスになっており、
ハイツングを付けずとも過ごせる感じなのですが、氷点下の日はさすがに冷えるので、ハイツングを付けて、フカフカの羽毛布団で寝たりなんかすると、
翌朝汗かいていたりしますー!!



前の家は暖房、あるにはあったけれど。
私たちの小学校にあったような暖房で、
何十年も前の掃除機!?みたいな匂い!?が排気口からしてきそうだったので、
一度も使いませんでした。。。
(足元だけに小さな電気ヒーターを置いてごまかしてましたが…)



それに、ヨーロッパの昔の古い家は天井が高く、恐る恐る歩いてもギシギシと足音が鳴るタイプで、
どんなに気をつけて抜き足差し足で夜中に歩いたとしても、
40年以上住んでいるという下の住人から、夜中の足音がうるさいとか、
電話の声がうるさいとか、
うっかり鍋の蓋が棚から落ちただけで
何度もクレームの手紙がポストに投函されていたり
(よれよれの字でビックリマーク!!!!いっぱいにクレームの手紙が入っていたときは恐ろしくてホラーでしたよ…結局下の住人の顔を見たことは一度もなかったけれど。)

そのくせ隣の家からは夜中の4時まで大声で笑い声が聞こえてきたり。

部屋の契約書にサインをしたときも、
『私は音楽専攻ですが、音楽院で練習するためここでは一切音を出しません。』という誓約書を書かされ、サインさせられ…

ただでさえ少し歩いただけでミシミシ音もなるし
ドイツは静かにする時間が決められているので(日曜日、祝日は全時間、平日は昼の13〜15時、22時から翌朝7時は掃除機もかけてはいけない、洗濯機も回せない、テレビの音やラジオや楽器演奏も控える、電話や話し声、シャワーすらも…)
家で全く歌の練習ができないどころか、
ピアノなどで譜読みもできない、
レッスン前に家で声出しも一切できなかったんですよー。


それが今ではピアノの練習も歌の練習も自由自在!!
テレビも音楽も好きなことができる!!!

ピアノ、2週間前に3人で楽器屋に見に行ってその場で買って先週配送してもらったんですが、
それももう届くまでの間、待ち遠しくて待ち遠しくてーーーーー!!


今ではピアノの練習、譜読みも家で自由自在にしている快適な生活!!


トイレもお風呂もお湯ももうなにも気にすることなく使うことができるんだーーー!!
お風呂もトイレも暖かいーー!
それだけで、嗚呼ただそれだけでなんて幸せでありがたいことなの!!!

ああ。
神様は私がただ当たり前のことが喜べるようになるために、こんな試練を与えてくださっていたのね…


恨みつらみを書きすぎて文字数制限を超えてしまいました…
試練の日々続くー!