うそみたいなホントのはなし | ♪ IN MY LIFE ♪〜ドイツ・フランクフルトの窓辺から〜

♪ IN MY LIFE ♪〜ドイツ・フランクフルトの窓辺から〜

ドイツ生活早数年。
楽しく奮闘しております。
メゾソプラノ歌手です。

ドイツ・旅行・音楽・オペラ・グルメ•ときどきビートルズ&サウンド・オブ・ミュージック便りをお届けいたします♪

たまにはここ最近の私の身に起こっている音楽事情について書いてみようかな。


ここ数年、仕事が激務すぎて
ずっとお休みせざるを得なかった歌も
ドイツにきてようやく完全復帰!!

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最初は歌うのも久しぶりすぎて
発声練習ばかりで曲を歌わせてもらえなかったけれど、

(それでも私は十分だったのだけれど。間違った発声で歌って声が疲れることが恐怖だったので。)

最近はようやく歌も歌わせてもらえるようになりました。

1人じゃできない、アンサンブルも。
やっぱり楽しいなぁーーー!!

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これは10月17,18日で行われた
ワークショップでの様子。
二日間みっちり10時間以上、音楽漬け!!です。




歌に加えてわたくし、お芝居も大好き!!


久しぶりですー( ̄▽ ̄)
こういうの。



これはオペレッタ『Landstreicher』の
稽古の一面。
ドイツ•バイエルンが舞台になったコメディで、演出も小道具もドイツらしくて楽しいの。

歌っている人たちも本物のドイツ人!!
ということで、
ずっと日本でやっていた私には夢にまでみた光景!?です。

(私と、お世話になっているKさん以外は全員ドイツ人ですもの。)


更に、
あとから参加することになった私は
最初はアンサンブルのみの参加だったのですが、

ある方が最近に舞台を完全降板したため、
(かの有名なユーロの欧州中央銀行でお勤めされてる女性~)

その代役が急遽私に回ってきた!!


来たばかりのワケのわからない日本人が
突然ソリストとしてみんなの前で歌をお披露目です。


⚪️⚪️の代わりは誰が歌うんだ!?
Satomiが歌うらしいよ、
なんだこいつは!?
という目で見られてきましたが、


二週間で慌てて暗譜して、
みんなの前で初めて合わせ!!

うわーぁ!!
久しぶりなこの緊張感!!!!
歌い出すまで怖かったぁぁぁぁ!!!( ̄O ̄;)






でも6月から同じ歌歌ってるひとでも
全く暗譜できないし、
リズム通り歌えなかったり
テンポで入れなかったり、
ドイツ人って本当に適当(笑)


その中で短い期間で急遽頼まれたにも関わらず、完全暗譜でガンガン歌いこなした私と日本人のKさん。(笑)


私もこれは、
東京二期会オペラ研修所にいた時代に
スパルタで鍛えられたおかげで為せる業です。
あの頃を思い出して懐かしくも必死でした。(笑)


でも久しぶりに楽しいなぁ( ̄▽ ̄)

更にあの頃より歌えるようになってる!!


先生は
日本人の生徒をもっと欲しい!!!

と私やKさんにおっしゃってくださいます。
私なんてチラシ渡されて、日本語に翻訳して宣伝してくれと言われましたもの。


私はね、
日本人が大好きなの!!!
本当に真面目で勤勉家で努力家で優しくて。。。。
日本人大好きになった!!!


と先生におっしゃっていただいたときは
すごく嬉しかった!!!

私が日本食レストランでバイトを始めたと言ったときは
日本食なんて食べたことない、
怖いし不安だ、

なんておっしゃっていた先生が、
今では美味しい日本食レストランはどこだ?なんて聞いてくる。


日本人の生徒なんてKさんと私しかいないけど。
でも私たちの頑張りが日本の評価を高めているのだとしたらすごく嬉しいし、
もっともっと頑張らなきゃいけないですね( ̄▽ ̄)


確かにドイツ人は全然練習してこなくても
へっちゃらだし、
自分が歌えないせいで稽古をストップさせても、時間がかかっても、
ごめんなさいなんて絶対言わない。
暗譜で歌えと言われて歌えなかったら
楽譜がないせいだ、と言い訳するし。

もっとこう歌ったらとピアニストに助言されたら、ごめんなさいやありがとうじゃなくて、
今そうしようと思っていたのに、
とか、俺は違うと思う、なんて絶対言い訳か反抗する。


ところが我らが日本人は
十分歌えてるのに、1箇所でも間違えたら
すぐにあ、ごめんなさい!!
って肩身が狭くなってすぐ謝っちゃう。
忠告や助言はその通りやろうと一生懸命素直にやるし、
先生は日本のそういうところが好きだとおっしゃってた。


ドイツ人はどんなに間違えて大恥かいても、
ずっと堂々と胸を張って、肩をすぼめることをしないからな。
でも、その態度が最終的にサッカーなどのスポーツや、音楽の世界でも強靭なものにさせているんでしょうけどね。




…そんなわけで、
とある日も先生に夜ミュージカル『シカゴ』のダンスの練習があるから来い!
と言われて、

全員参加かと思いきや、6人のみで歌うタンゴのダンスの練習で、


あれ?!!
私この曲歌わないのに。。。と思っていたのに

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他の人の代役でいつの間にか
踊って歌うことになってたσ(^_^;)


(張本人は降ろされたことを知らなかったらしい。勝手に私に入れかわってた。)


全く状況を飲み込めずに
ダンスレッスン。。。。


なんとかこなしましたよ。
すっとこどっこいだったけど。


自分でも、ドイツ語でダンスレッスンや
演出家の芝居の稽古に加わってなんとかやりきってることにびっくり。



あとは9月の末の土曜日に参加した
ロッシーニのミサ曲の練習。

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フランクフルト郊外のピアニストの方のこの邸宅。
遊びに行ったのは2回目です。

もともと学校だったというこの家を
リフォームして、音楽室もしっかりと作られているこの場所。

前回は、その音楽室で、
ピアニストの方と散々歌いまくって遊んでました。(笑)


そこで私の声を聞いていただき、
ロッシーニのミサ曲を教会で演奏するから参加しないかとお誘いいただいたのでした。
(もちろん合唱ですが。)




最初は乗り気だったのですが、
予定が合わないなどなどで結局キャンセル。。。
のはずが、
今度は演奏本番の日が延期になり、
結局出演できることに!!
(本番は来年の7月ですが。)



そんなわけで9月末にまた合唱練習に
はるばるとこの邸宅に向かったのです。


しかしなんとその延期理由が
アルトのソリストが重い病気になったからだ、
とのことで、
ピアニストの方が、
この子がアルトを歌える!!!

と推してくださり、



緊急で悪いんだが、
アルトのソリストの曲を代わりにみておいてもらえないか???


という話になりました。。。




またまた急遽代役です。
どうなっていくのこの展開は。。。




バタバタしていてまだ全く練習していませんが。( ̄O ̄;)
11月末の練習にむけてそろそろ重い腰をあげなければ。。。


でもロッシーニのミサ曲は本当に本当に美しく、
合唱パートだけでも、
こんな作品に出会えて心から幸せに思います!!!


もっと曲を練習しよっと!!!



それから最近は
アルバイト先で誕生日のお客様にオペラ風ハッピーバースデーをフォルテッシモで歌う!?サプライズサービスをしています。



もともとは、ご予約のお客様が
彼女のバースデーにこっそりマフィンを持ち込んできて、
これを食事のあとでロウソクを立てて
もってきてほしい!!
サプライズで喜ばせたいんだ。

と、お願いされたことが始まりで、
ただ持っていくだけじゃつまらないから、
歌いながら持って行ったんです。



そしたら店内が大拍手!!!
お客様が全員その方を祝福する!!
という構図で喜んで涙を流されたことがきっかけで、何度もお願いされるようになり、
1週間に一回はバースデーサプライズで歌って運んでます。(笑)



あるときは
日本から出張のお客様に


まさか日本食レストランでオペラが聞けると思わなかったーーーー!!
娘がミュージカルや歌をやりたがってるからぜひ話を聞かせて欲しい!!
日本から連れてくる!!!
詳しく話を聞かせてください!!

といってくださったり、



1番驚いたのは
ある日私が歌うと、
そこにたまたまいらっしゃった
日本政府だかドイツ政府だかにも表彰されたことのあるVIPなお方。
(日本の総領事館の方がご接待なさってました。)


私なんぞの歌にたいそう興味を持ってくださり、
歌劇場で歌いたくないか
(もちろんコアですけど。)
フランクフルトの歌劇場の責任者と繋がりがある、
紹介できるよ、

と何度も何度も言ってくださったのです。


そして、ここにぜひ連絡ください、
歌劇場の責任者に紹介します、
とおっしゃってくださいました。


その方は大企業やVIPにお金を大量に融資されている方らしく、
日本文化にも大変ご理解がある方だと
うちの社長があとからおっしゃっていましたが。。。


どうなるか分かりませんが
(今現時点であまり大きな話に乗るつもりもないですし、責任者に紹介していただいたところでどれだけのことができるかわかりませんので。)
バイト先で歌っているだけで
こんな思いがけない展開になったりするんですね。



日本では歌を辞めようかなと思っていたこともありますが、
今はなんのプレッシャーも精神的、金銭的負担もなく、
ただ楽しく歌っていればそこらへんから面白い話が転がってくる、
みたいな展開。



私自身も、
楽しく歌って演じて、、、みたいな
機会が少しずつ増えていくことに
胸がときめいています。
きっともっともっと色んなことが
起こっていく気がする!!!



楽しみにしておこーう!!!