ところで、ゲーテは文学のみならず、
『色彩論』の著者としてもその分野の世界では有名だったりします。
私も昨年末に毎年恒例で通っているカラーセラピーの先生から、
ゲーテの家に行ったときはぜひ、
これを見てきてと言われて見せていただいたのが、
そしてゲーテハウスでもしっかり見つけましたよー!!
私もパーソナルカラーの勉強をかじったから、色彩論には興味ありあり!!
ゲーテの直筆で、色の下に『gut』『edel』『naturlich』『lieblich』と、
それぞれ形容詞(感覚的、感情的な)が書かれており、
それぞれの色の持つパワーとか、
人がその色を見たとき、身に付けたときに沸き起こる心理状態、感情を
ゲーテはこの頃から知っていたのだなぁと改めて感激してしまいます。
だから、部屋でも黄色の部屋や青い部屋などという『色別の部屋』があったり
(※前回のブログ記事参照~!)
うわぁー!ゲーテの詩ってまるで絵画をみているかのように彩り豊かーーー!!と、
いつもいつでも感激していたのですが、(絵画のお部屋もあるしねー。)
ゲーテ自身が色彩にも繊細なアンテナを持っていたというのなら納得です!!!
私がゲーテの詩で特に色彩豊かで
かつ絵画のように情景描写が素晴らしいなぁと10年以上前から感じていたのは、
私も歌った『ミニヨン』の詩。
長編小説『ヴィルヘルムマイスターの修業時代』に登場する、ミニヨンの詩です。
孤児であるミニヨンは、幼い頃に南の暖かい国(ゲーテも憧れたイタリア)から誘拐され、寒い北国のドイツで旅芸人の一座に売り飛ばされます。
厳しい芸の世界で虐げられ、
孤独と寂しさに苛まれた少女ミニヨンを引き取ることにしたヴィルヘルム。
この少女が憧れる南国への想い。
そして自分を救ってくれたヴィルヘルムに対する『愛する人』でもあり『護ってくれるひと』でもあり『父親』でもある曖昧な、でも確かな『愛情』のある想い。
それはゲーテのイタリアへ馳せる想いや
ゲーテの家にあった数々の素晴らしい絵画の数々が、
ミニヨンのこの歌に重なるのです。
゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:
Mignon
ミニヨン
~Kennst du das Land?~
~ご存知ですか?レモンの咲く国~
【音楽再生はこちらをクリック!】
Kennst du das Land, wo die Zitronen blühn,
Im dunklen Laub die Gold-Orangen glühn,
Ein sanfter Wind vom blauen Himmel weht,
Die Myrte still und hoch der Lorbeer steht?
Kennst du es wohl?
Dahin! dahin
Möcht ich mit dir, o mein Geliebter, ziehn.
ご存知ですか、あの国を。
レモン(シトロン)が花咲き、
暗い葉陰には黄金色のオレンジがたわわに実る
爽やかな風が蒼い天空にたなびき
ミルテの花はひそやかに、
そして月桂樹は凛と気高くそびえているのです。
その国をご存知ですか。
あの場所へ!あの場所へ!
あなたと行きたいのです、おお、私の愛しき人よ!
連れていって!
Kennst du das Haus? Auf Säulen ruht sein Dach.
Es glänzt der Saal, es schimmert das Gemach,
Und Marmorbilder stehn und sehn mich an:
Was hat man dir, du armes Kind, getan?
Kennst du es wohl?
Dahin! dahin
Möcht ich mit dir, o mein Beschützer, ziehn.
ご存知ですか、あの家を。
その屋根は円柱の上で安らいでいます。
広間は光輝き、居間はほのかな明りを放ち、
そして大理石像がそびえ立ち、
私を見つめて、そしてこう尋ねるのです。
「一体何をされたというんだい?哀れな子よ」と。
その家をご存知ですか。
あの場所へ!あの場所へ!
あなたと行きたいのです、
ああ、私の慕っているひとよ!
連れていって!
Kennst du den Berg und seinen Wolkensteg?
Das Maultier sucht im Nebel seinen Weg;
In Höhlen wohnt der Drachen alte Brut;
Es stürzt der Fels und über ihn die Flut!
Kennst du ihn wohl?
Dahin! dahin
Geht unser Weg! O Vater, laß uns ziehn!
ご存知ですか?あの山と雲に覆われたあの通りを。
らばは霧の中で道を探し求めています。
洞穴には太古の龍たちが住んでいるのです。
岩が落下し、その上を滝のような水しぶきが怒涛のごとく押し寄せるのです!
あの山をご存知ですか。
あの場所へ!あの場所へ!
私たちの道は向かうのです。
おお、行きましょう!父上よ!
゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:
この曲は私も10年前に歌いました。
大変難しく、そして大好きな曲です。
まず何より詩の彩りが素晴らしい!
特に1番の、暖かな気候が香り立つような色合いが素晴らしいです。
たわわに実るオレンジとシトロン(レモン)、緑萌える楽園のような雰囲気。
その空気すらも太陽に照らされ、
陽炎となってゆらゆらと立ち昇っている雰囲気が伝わってきます。
私としては去年ハワイ島のドトールコーヒー農園に行ったときにみた楽園のようなイメージ!(もはやイタリアじゃないけど。)
ちなみに上記のレモン、オレンジの木の写真もハワイ島のドトールコーヒー農園です。
このゲーテハウスは、
ゲーテの処女作からシュトルムウントドランク(疾風怒濤)時代の作品、
また後期の調和に満ちた美しい作品の一部などがわかりやすく展示されていました。
そのたびに、
なんて綺麗な言葉の選び方なんだろう(≧∇≦)
なんて綺麗な言葉の響きなんだろう!!
と大感激!!
あの頃、一人旅で初日がフランクフルト、
そしてその後ウィーンやザルツブルク、パリに渡り、モーツァルトやベートーベン、シューべルトの家、シェーンブルン宮殿などなどを毎日のように観て感動して。。。を繰り返していたせいか、
ゲーテの家の記憶がすっかり消えてしまったようです。
でも、その後もゲーテの詩をたくさん歌ったり、
大学の教授に誘っていただいてカフェなどで定期的にゲーテの原文を訳す会などに参加したり、
日本語訳でゲーテの作品をいくつも読んだりして、
私の中にゲーテへの想いはどんどん積もり、深まっていったのでした。
特にここ数年はそんなことしてる余裕もなかったけれど、2004~2006年ごろは私のゲーテブームのピークでしたね。
現在はその10年ほど前の記憶を頼りに情熱を思い起こしている、というところです。(笑)
だいぶ忘れてしまったけれど(ゲーテの本も近々実家から送ってもらうつもりで梱包だけして置いてきたので今手元にないし!)
昔、ゲーテの家を見学したときのことをホームページで旅行記として紹介したことがありますが、削除してしまいました。
(データは残ってますが日本の実家にあります。)当時書いていた日記も残ってるけど持ってきてないしなぁ。。。
何書いてたか覚えてない!!
またいつか機会があったら公開しますねー( ̄▽ ̄)
…さて!
そんなわけで結局見たり調べたり喋ったりしているうちに、ゲーテハウスには結局3時間もの時間を費やしてしまいました。
Es hat ungefähr 3 Stunden gedauert zu besichtigen, weil wir so lang alles sehen wollten.
Alles im Haus waren sehr interessant für uns.
でもすごーく充実した時間でした!( ´ ▽ ` )ノ心がめいっぱい満たされた!!
そして近くのカフェで美味しいボリュームも生クリームもたっぷりのKuchen(クーヘン/ケーキのこと。)と大好きなShokolade(ショコラーデ/ココアのこと!)を食べて、お腹も心もいーっぱい満たされましたー( ´ ▽ ` )ノ
ゲーテも22歳まで何度も何度も歩いたであろう通り!!
こっちのショコラーデはとにかく甘くて美味しい!!(≧∇≦)大好きです。いっつもショコラーデ飲んでます(笑)
語学学校では50セント(65円)で飲めるし!!日本で比べものにならないぐらいに美味しい( ´ ▽ ` )ノ
そしてクーヘンもボリューミーであまーいけれど、美味しくて大好きです!!
色んなものが美味し過ぎてまた困っちゃう~~~~♪♪♪♪♪
…さて。
ひとしきり満足した最後には、
フランクフルトの街の中心部、Hauptwache(ハウプトヴァッヘ)の駅前にそびえる教会の中についに入りました。
ここは目の前のカフェにも入ったことがあるし、銀行口座開設もすぐ目の前のところでしたし、とにかく何回通ったか分からないぐらい(いつも通り道だし。)なのですが、教会の中に入ったのは初めてでした。
ゲーテが洗礼を受けた教会です。
ハイジは『フランクフルトはお空が四角い』といって泣いていたそうですが。(笑)
この日はOstern!(イースター)!ということで、ミサをやるかなとワクワクしながら待っていたのですが、
もう終わってしまったのか、結局やらず。。。しぶしぶ帰りました。
イースターの仕組みがイマイチよくわからん。。。
しかし金曜と土曜はどこまででもゲーテ尽くしでした!
学に埋れて、幸せ!!!
もっともっと心を豊かに、歴史や芸術、文学と寄り添って生きていきたいものです♪
ゲーテを辿る旅@フランクフルトは終了ー!!!