ここは家の前の道。
18時半頃の光景です。
以前、朝の景色をお見せしたので、
今回は夕暮れの風景をご紹介しようと思います♪
こんなうっとりするような夕映えの背に、
駅から家路を辿っております。
いつ見ても、荘厳な景色に胸が打たれます!!
どの時間のどんな場面を切り取っても
まるで絵画のようで、すごくいい。
ここはドイツなので、
フォンテーヌブローではないですが。。。
大好きなコローの描く森の風景を思い出してしまいます。
ドイツだけに、これぞまさしくシュバルツバルト??(黒い森。)
なんと。
家の前ですよ??こんな標識まであってびっくりします(笑)
実物の馬はまだ見かけたことがありませんが。。。
今日の空もすごく綺麗だったなぁ。
私は西の日の入りもとても好きです!
もちろん東雲(シノノメ)に輝く明るく新しい光ももちろん!!大好きだけれど!!
静かに大地に沈んでいく太陽(die Sonne)だって、とてもあたたかい。
叙情的で、甘美で、情緒豊かで、
ぬくもりを感じる。
決して悪いものだなんて思わない。
子供の頃は夕空が夜に変わっていく瞬間が物悲しくて寂しくて、老いとか、生とか死
みたいなことを考え出してしまう時間になってしまって苦手だったけれど。(笑)
(子供の頃からこんなん。)
大人になった今なら、この瞬間の美しさだってとても良くわかる。
多くの芸術家が筆に表わして絵画にし、
楽譜に表わし音にして、
ペンを走らせ小説にしてきた意味がよくよくわかります( ´ ▽ ` )ノ
日本では『夕日』『夕暮れ』というけれど、
ドイツ語の歌の中には
『Abendrot(アーベントロット)』とか『In golden Abendschein(イン ゴールデン アーベントシャイン』などという表現がされており、
その言葉は私にとって、
とても神々しく、高尚な美しさに思えます。
(ドイツ歌曲の歌って絵画みたいなの。)
『Abendrot(アーベント(=夕べ、夜)ロット(=red、赤)』➡︎夕べの紅。
でもrotっていう色って赤なのか朱なのか緋なのか丹なのか紅なのか。。。どの色味のイメージに近いんだろう??
日本語に変換すると、
途端にその色彩すら違うもののように思えるから不思議ー。
‥あ。ちなみにわたくし、
色に関しては以前からちょっとだけ、こだわりみたいなものがあります。
好きが転じて
3年ほど前にパーソナルカラー検定の勉強をしていたこともありますし。
証拠資料(笑)⬇︎
2012年のブログ記事です。
2013年⬇︎
ちなみに、
色について初めて熱く語ったのは確か。。。2006年ごろだったかと思います。
今から9年前の日記です。
(私も今より9歳若かかった!!)
2006年11月の日記(この頃から書いてることにまず驚き!!)⬇︎
今から思えば、
色について勉強したい!!と強く思ったきっかけは、このときだったかもしれません。
いえ、もしかしたらもっと前からあったかもしれませんが。
そういう意味でもこの日記は熱いです。
夕焼け空について書いてますし。
久しぶりに読み返しても、このときの衝撃が蘇ります。
2,3年前なんかは特に、
このような勉強をしていること自体、
自分自身がすごく遠回りしているように思えて、
一体どこに繋がっていくか、
私が一体何をしたいのか、自分も周りも
わけ分からん。。。という状態だったかと思いますけど。
私の心のどこかでは一貫してましたね。
その答えはこの記事の最後に書き残しておくことにしますけども。
やっぱりここに戻ってくるのかー!って感じです。
この日本の『色見本』(⬅︎クリックしてみてね!)を見ても明らかなように、
世の中は一つの色彩、色調ではなく、
無数で無限の色が与えられているわけです。
そして、ここでぶつかるのが言葉の壁。
やっぱり日本語と外国語だと、
色すら別物に思えてくるわけです。
山形の佐藤錦のさくらんぼとアメリカンダークチェリーの違い、的な。
このAbendrotの、私の感じる言葉の響きや美しさを表現したいのに、日本語では既に限界を感じているわけです。
どの日本語も、どの漢字も、
ドイツ語のrotのもつ響きとは私のイメージや感性が合わないのです。
むしろ全く別の違う色なんじゃないかとさえ思う。。。。
語感の問題ですけどね。
英語のレッドはもっと鮮やかでパッと明るい赤!!!みたいなイメージを感じるけれど、
rotって、それよりも音の響き自体、
ちょっと陰影があるというか(もっと深くて陰影のある発音の響き)
そのせいで、もっと深紅の雰囲気がある。
フランドル派の絵を観たら、
その夕べの紅の答えが見つかるかな。
今はちょっと誰の何の作品の絵、とか思いつかないけれど。
まぁ赤ワインのこともドイツ語ではRot Weinっていうしね。とにかく、なんだかドイツ語で表現すると、
赤色の中でも少し紫がかった青みや深みがある感じのイメージ!!
ルビー色とかガーネット色、のような感じかな。
(ワインか!って感じですけど。)
それを夕焼け空に表現しているんだから、
すごく特別な色のような雰囲気を感じる。
それからもうひとつの、
『In golden Abendschein(イン ゴールデン(=黄金の)アーベント(=夕暮れの)シャイン(=光)』※イメージが限定されちゃうからあんまりこんな安っぽい色は使いたくないな(T_T)➡︎黄金に輝く夕暮れの光の中で、という意味。
ブラームスの曲でこの言葉が出てきたとき、
なんて神々しいのだろうと感動で震えた7年ほど前。
7年前の記事も探してみたら出てきた!⬇︎
『ひそやかなる憧れ♪』2008年10月
『InGoldenAbendschein!』2008年10月
今久しぶりに読み返してみたけど、
7年前と今と書いてること全くかぶってるという。。。( ̄◇ ̄;)
同じこと書いてどうするんだー(笑)
そして今と全く考え方変わってないんですね。。。
このゴールデンという言葉も、英語だと金メッキとピカピカ派手な色を思い出しますけど
(ゴールデンカレー!的な。)
それがドイツ語になると繊細な発音のせいか、
途端に、
もっとしっとりとした質感の、ビロードみたいで重量感のある金色に思えるから不思議。
麦わら色、みたいな柔らかい金色かな。
日本語でいうとキンイロっていう言葉が既にキンキンしててメタリック!
夕暮れの絵って
私は小さい頃は橙(だいだい色)で描いていたけれど、
皆さんはいかがでしたか??
幼稚園児に『夕焼けの空を描いてみよう!』
というと、みんなだいだい色やオレンジのクレヨンを使うのではないでしょうか??
これは日本人の感性なのか、世界的な感性なのか。
もしも全く違う色のクレヨンで、
お空を塗った幼児がいたのなら、
その子に私は、そんな素敵な色に見えるのねー!と心から褒めてあげたい。
そして、よく勇気を出して、自分の目に映るものを素直に描けたね(型にハマらずに。)と、
心からその子に讃嘆の言葉をかけてあげたい。
そしてまた、
日本の歌で
♪ゆうやーけこやけー♪とか
♪真っ赤だなー♪とか
♪あーきの夕日ーにー♪
とかいう歌になると、橙色とか朱色がかった黄色みのある赤色に感じるから不思議。
これはただのオレンジ色ともニュアンスが違うし。。。
画家によってはミレーでもレンブラントでも、
柔らかなベージュやセピア色で表現したり、
中には淡いピンク色や薄紫で描かれた優しい夕暮れの絵もみたことある。
赤毛のアンを読んだ時も、
その秀逸な色の表現に脱帽した。
自然は私たちにどんなものもすべて無限に与えてくれ、
その人が感じたそれぞれの感性にお任せしてくれているのですね。
なんだかそんな気がします。
その人の感じる心や生きてきた道、
気分によって何様にも映る。
きっと人生もそんな感じ??(笑)
今日の夕暮れは何色にみえるかなー?
私は絵は描けないけれど、
理想的な素晴らしい音色と声の質感、
繊細な発音で、
自分の想い想いの空を表現できるようになりたいな!!
あはは。
゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:
ImAbendrot シューベルト作曲
⬅︎クリックすると音楽が流れます。
Im Abendrot~夕映えの中で~
O wie schön ist deine Welt,
Vater, wenn sie golden strahlet!
Wenn dein Glanz herniederfällt,
Und den Staub mit Schimmer malet,
Wenn das Rot, das in der Wolke blinkt,
In mein stilles Fenster sinkt!
おお、あなたの世のなんと美しいことか!
父よ、黄金の輝きに満ちる時には。
あなたの輝きが射し込んで、
塵をほのかな光で彩る時には。
雲の中で煌く紅(くれない)が、
わたしのひっそりとした窓に射し込む時には…!
Könnt' ich klagen, könnt' ich zagen?
Irre sein an dir und mir?
Nein, ich will im Busen tragen
Deinen Himmel schon allhier,
Und dies Herz, eh' es zusammenbricht,
Trinkt noch Glut und schlürft noch Licht.
嘆くことがあろうか?臆することがあろうか?
迷いがあなたとわたしの中にあるだろうか?
否、わたしは胸の中に
すでにここにあるあなたの天国を抱こう。
そしてこの心は、滅び去ってしまう前に、
Vater, wenn sie golden strahlet!
Wenn dein Glanz herniederfällt,
Und den Staub mit Schimmer malet,
Wenn das Rot, das in der Wolke blinkt,
In mein stilles Fenster sinkt!
おお、あなたの世のなんと美しいことか!
父よ、黄金の輝きに満ちる時には。
あなたの輝きが射し込んで、
塵をほのかな光で彩る時には。
雲の中で煌く紅(くれない)が、
わたしのひっそりとした窓に射し込む時には…!
Könnt' ich klagen, könnt' ich zagen?
Irre sein an dir und mir?
Nein, ich will im Busen tragen
Deinen Himmel schon allhier,
Und dies Herz, eh' es zusammenbricht,
Trinkt noch Glut und schlürft noch Licht.
嘆くことがあろうか?臆することがあろうか?
迷いがあなたとわたしの中にあるだろうか?
否、わたしは胸の中に
すでにここにあるあなたの天国を抱こう。
そしてこの心は、滅び去ってしまう前に、
さらにその輝きを飲み、光を吸い込むのだ。