ホーカーで買ったマフィンを持って車へ。
今日の行き先も聞いていないので、車の中でボスに聞いて、今すぐ車から降りたくなった![]()
今から行われるのは、簡単に言うと
「在庫の奪い合い」
シンガポールは海路、空路のハブなので、定期的に倉庫にある在庫を整理する必要がある。
相手の腹を探りつつ、自分の希望を通すのは、ボスが言うように正に戦いの様相を呈するのだ![]()
私が担当する品番については、先週オンラインで終わったばかり。
対面でやる事もあるのね・・・。
そう思ったところで、ふと昨日Ms.Hに会った時の言葉を思い出した。
『あら、貴方も来ていたのね』
Ms.Hもこの為に来てたのか〜
「ボス・・・今向かっている先にはMs.Hもいるのでしょうか
」
「君の勘の良さ、僕は好きだなぁ〜
」
何てこった〜
だからボスは『今から戦いだからね』
なんて言ったのか。
事情はわかったけれど、気は重くなる一方。
あの、『押してダメならもっと押せ!」の強者とどうやって戦えと言うのか
「大丈夫。準備はしてあるから、君は現場で僕のフォローをしてくれれば良いよ」
ホントかよ![]()
会場に着くと、交渉の前に立食のティータイムらしく、あちこちで小さな人の輪ができている。
なるほど。
ここで腹の探り合いをしてから本番なのね![]()
ボスに紹介されるまま、知らない人と握手しまくっていると、ふらふらと椅子に座るMs.Hの姿が目に入った。
アジア特有の蒸し暑さが苦手なMs.H。
あ。これは熱中症かも。
急いで会場にあったココナッツウォーターとおしぼりで氷を巻いて、Ms.Hの元へ。
おしぼりを首にあて、ココナッツウォーターはゆっくり飲む様に言う。
「ぬるいわ。氷を入れてちょうだい」
「ダメです。あなたは今、胃腸を冷やしてはいけません。薬だと思って飲んでください。・・・このままだと、倒れますよ
」
最後の脅しが効いたのか、大人しく飲んでくれて、ティータイムが終わる頃には顔色も少し回復。
復活したMs.Hは、いつもの剛腕ぶりを如何なく発揮していたけれど、日本支社と被った製品については少し引いてくれて、私たちは希望をほぼ通す事が出来た。
帰り際にMs.Hがひと言、
「これで借りは返したわよ」
はい、わかってます![]()
戦いは終わったし、Ms.Hは復活したし。
私はやるべき事は出来たよね。
これでワーケーションに戻れる
・・・かな![]()






