夜間券で万博に行って思った事は
万博のパビリオンの多くが
・未来への提案
・子供に興味を持ってもらう
事に注力しているという印象。
子供向けに重心を置かれすぎると、正直、大人には居心地が悪いと言うか、落ち着かなくて
そんな中、子供を完全に無視して、ひたすら我が道を行ったのがフランス館だと思う。
フランス館の展示テーマは
愛の讃歌
なんか壮大だわ![]()
万博は21時閉館だけど、20時にはほとんどのパビリオンが入館受付を終了していて、何だか損した様な気分で、釈然としないまま出口へと向かって歩いていた。
その時、後ろから走って来たおばさま2人組に盛大に突き飛ばされ
(前を見て走ってよ
)
謝られつつ、
「今ならフランス館並ばずに入れるから、見たいなら急ぎなさいよ」
とアドバイス(?)をもらった
フランス館に向かったら、確かに大行列だったフランス館の前には人が居らず、どんどん中に吸い込まれている 
私たちもその流れに乗って5分もかからずにフランス館の中に居た。
それまで、ちょっとがっかりな思いをするパビリオンの連続で「万博、つまらないかも・・・」
と明日に不安を覚えていた私たち。
でも、フランス館の展示は、そんな不安を全て吹っ飛ばしてくれた。
フランスのファッションの美しさと奥深さをこれでもかと強烈に押し出した、没入型の展示。
大量のルイ・ヴィトンのトランクが壁一面に並んだ光景は幻想的かつ、圧倒的な迫力を持って迫ってくる。
だってこんな大量のヴィトンにお目にかかった事がない。
そういえば、ヴィトンのモノグラムは
日本の家紋にインスピレーションを受けたものと言われているはず。
日本での万博という事で、フランスと日本の繋がりを思い起こすような展示なのかな。
続いての展示はクリスチャン・ディオール
大小さまざまな大きさの白い服たちが並ぶ。
白って美しいな・・・。
デザインによって出来る光と影の具合が一つ一つ違って、シルエットの美しさに思わずため息が出る。
夫がいなければ、もっとゆっくり見たかったな。
次はCELINE
そこかしこに伝統的な日本家屋を連想させるような「和」を意識した空間。
展示のテーマは「アートと伝統のマリアージュ」と言ったところだろうか。
日本の伝統的な漆塗りがフランスと出会うと、こんな物が出来ましたって感じ。
和の技法だけど、、何だか格好良い
館内にはロダンの作品がいくつも置かれていて、その全てが「手」をモチーフとした物だった。
今まで展示されて来た美しい物には職人の手仕事は欠かす事が出来ない。
デジタルなアプローチで未来を語る国が多い中、職人の技術とノウハウを象徴する「手」にスポットライトを当てる展示に、改めてフランスの独自性と美しさを突きつけられた気がした。
どう受け取るかは貴方次第。
そう言う事だろう。








