父帰る/おふくろ その2 | 茶トラ

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文学座のアトリエ公演の感想の続きです。


「おふくろ」 作・田中千禾夫  演出・江守徹


キャスト

母 小倉坂・・・・南一恵

息子 英一郎・・・植田真介

娘 峰子・・・秋山友佳

宗像夫人・・つかもと景子

宗像夫人の息子・・・・・劇団ひまわりの少年


夫を亡くし、二人の子供を育てている母。

息子・英一郎は、翌日の就職面接を渋っている。

はっぱをかける母だが、どうにも気乗りのしない様子の英一郎は、ぷいと出かけてしまう。


のんきなのは娘の峰子、試験勉強、試験勉強と言いながら、こたつでうとうと・・・・。


そんな中、英一郎が家庭教師の生徒だったと言う母子が、合格のお礼に英一郎を訪ねて来た。


母は息子が家庭教師をしていることも知らなければ、もう就職先を名古屋の銀行に決めてきたことも知らなかった。


息子が全ての母には青天の霹靂!さて、さて、彼女の出した結論は・・・・。



「父帰る」のキャストと主要キャストの3人は同じです。

母、息子、娘の設定は同じでも、生活環境、性格が全く違います。

たった15分の休憩の間に、3人の方たちは前世を捨ててきました。

当たり前ですが、そこにいるのは全く違う人たち・・・・一瞬、別人たちが現れた・・・と、錯覚しました。

お見事でしたし、演技の面白さと言うのも間近に観れました。


この物語の母の口うるささ、息子への愛情の深さというか、偏執さは、どこかで見たような・・・(;^_^A

私の母と姑が、まさにこの感じなのです。

峰子ちゃんに対する母親の態度は、まさに私がとられていたものと同じ・・・・・。

「あなたなんかどうでもいいのよ!あの子の方が可愛いに決まってるでしょ!」と、高校生の頃に言われました・・・良くぞ、ぐれなかった・・と、言うか、あまりにあっけらかんと言われて、妙に納得してしまったんですけどね(笑)


私はと言うと二人の母の偏愛振りを目の当たりにしていたので、ちょっと距離感を持っているつもりなのですが・・・・息子にしたらかなり口うるさく、娘が言うには「私よりも可愛がってる!」(^▽^;)


この舞台を観た時は、息子が関西に引っ越して3日後くらいだったので、母の気持ちがものすごく良くわかりました。


英一郎にお嫁さんが来たら、峯ちゃん相手に愚痴るんだろうなぁ・・・・娘は大事にしないと駄目ですよ。

結局、いつでも話を聞いてくれるのは娘しかいないからね・・・ホント、あんな言われようをしてきたのに辛抱強く母の愚痴の相手を勤める私です(笑)


短い時間の舞台でしたが、この家族の過ごしてきた時間、それぞれのいろんな想いが、とても伝わってきました。

そして、なんか自分のことも客観的に見れたり、母たちとのいろんなことを思い出したりして、帰りの電車や家に帰ってからも、なんだか楽しかったです。


とてもいい舞台でした。

ありがとうございました。