Comment Te Dire Adieu
 
Amebaでブログを始めよう!
これを見てくださっている方へ
ほとんど書かないのでいないかも知れませんが、ちょっと引越しします。
読んでくださった方、ありがとう。

またね。
ねぇ なにかお話をきかせて
私が黙るように

ねぇ なにか音楽をかけて
私が歌うように

ねぇ なにかお酒を飲ませて
私が眠るように

ねぇ なにかユメをみさせて
私が微笑むように

ねぇ なにか与えて
私が満たされるように

ねぇ なにか
私は なにもできない
私は なにも持っていない

いつか全てを失ったとき
温度も光も声も
全て失った
そんなときは


ねぇ なにかユメをみさせて
私が微笑むように


あなたが私に
いつもあなたからの電話を待って
深夜のデイトの支度をする
いつものシートで
いつもの横顔
そして少しのお酒
あんなに恋したのに

いつもあなたからの言葉をまって
小さくうなずくだけ
いつものお店で
いつものをお酒を
あんなに恋したのに

いつもあなたが起きるのを待って
左のまぶたにキスをする
いつもまつげがあたって
いつもくすぐったそうで
あんなに恋したのに

さよならはいつも突然で
電話を待たなくなって
深夜のデイトを断って
眠ることを覚えた
一人で眠ることを

冷たい毛布のなか
私は泣かないけれど
あなたを探したりはしないけれど
少し寒いと感じる
あんなに恋したのに


忘れてしまうのは簡単で
「じゃあね」
たった一言でエンドロールは流れ始める

あんなに恋したのに
あんなに恋したのに
一人で眠る夜も悪くない
私の呼吸で
私の体温で
私のペースで

時間は過ぎる

あの人のベッドはきらい
あなたの呼吸
あなたの体温
あなたの寝息

時間が止まる


逃げたくなる
泣きたくなる

だけど私は
私が逃げなくて泣けないのも知っている
あの日から

私だけの呼吸で
私だけの体温で
私だけのペースで
私は静かに眠りたい
バスタブの中でうずくまる/このままどこかへ行けばいい
シトラスの香りのバスルーム/白い泡がやさしく香る

バスタブの中でうずくまる/このまま時間が止まればいい
やさしい香りに包まれて/泣きたくなるような気持ちになる

日曜日のお昼過ぎ/遠くで電話のベルがきこえる
知らないふり/私はもういないのよ

どこにも/どこにも

バスタブの中/ひざを抱えてうずくまる

もういらない/なにもかも

だけど ひとつだけ

どこにも行かないで
「ここにいる」と言葉にして
私にきかせて
会えない時間をすごす
本当は今すぐ

わたしの恋人


いつか手をつないで歩いた
夏の入り口
海の近くの短い橋
このまま時間が止まればいい


暖かな光の中
やわらかなあなたの手のひらは
わたしに優しい時間をくれる

わたしの恋人
シーツに残るあなたの香りが
私の心を締めつけて
掴んで離さない香りに変わっていく
落ち着きを失い
静かな夜は訪れなくて
ただじっとシーツに顔をうずめる
ただじっと


幾度もあなたの香りを確かめて
一人で心を痛める


やがて香りは記憶とつながって
冷たく私を苦しめる
ガラスに映る視線がぶつかる
向かい合っていなくても
見つめる先にキミがいた


「さよなら」


聞こえない声でつぶやく
聞こえないのに



哀しみのないさよならに
違和感もなく
涙も出ない


ガラスに映る視線の先に
わたしのことが見えているなら
少しだけ笑ってみせて
わたしもほほえむから
ため息のない夜に
きみが見えないことに気づいて
そのまま 知らないふりをして
朝が来るのをじっと待って


少し泣いたあの夜の
冷たい空気が少しほしくなる
わからなくなる前に


どうして泣かないの?って
そんなこと聞かないで


あと少し もう少しで
朝の太陽が
この街を照らす前に