高円寺U-ha November 12th 2016 | Les Chatons Espiègles

Les Chatons Espiègles

Diary of a Katanist
正確さには自信がないことにかけては自信を持っております。

チエカタン#2~役に立つ劇場型メンヘラ妄想戯曲@高円寺U-ha。

演劇要素満載で見応えがあり、いつになく長い記事でございますが、ご興味ありましたら…

記憶違いなどもあるやも知れませんが、自分用の覚書でございますので、ご容赦くださいませ…

まず、チエルームさんが登場してソロで1曲。

クロマチックアコーディオンの音色とチエさんの声がノスタルジックに混ざって素敵…

カタンさんが登場して、白斑猫のダリアとドレス・ワードローブの物語がはじまります。

看板踊り子兼歌手と新参者のギターを抱えた流しという立場で酒場の片隅で出会うふたり…

ドレスは無愛想で、言葉少なで、ダリアが話しかけてもぶっきらぼうで…

長い指…あんたも亞種だね。←印象的なセリフです。

はじめは「挨拶もない」とドレスはダリアの怒りをかうのですが、ある曲の伴奏(とても意味深な歌詞でした)を通じてわかりあい、恐らく惹かれあい、いつしか一緒に暮らすように…

チエさんの曲が、ダリアの心情を絶妙に紡いでいきます。

で。

嵐の夜、雷鳴の中のふたりのやりとりが萌えドコロ満載で、もう、もう、もう…

金木犀の空蝉のくだりではトドメを刺されました。

時折、ふらっと出かけるドレス。

帰ってこないのではないか、何処かへ行ってしまうのではないかと不安を募らせるダリア…

不安を払拭するドレス…

本当に、嵐の夜のセリフのやりとりは萌え死にの域なのですが、あの場に居合わせた方々の記憶に存在すればいいと思うので、敢えて伏せます。



無愛想でぶっきらぼうだけれど、実はやさしいドレスにメロメロでございました。

カタンさんが演じるドレスの気だるい感…

ふだんより抑えた発声が、落ち着いた大人のオトコノヒト感を醸していらして…

ドキドキ&キュンキュンしてしまいました。



ダリアのためいきとか笑い声…

「なぁ?」とか「あんた」という甘い呼びかけにも萌え。

京都弁のイントネーションが、とてもかわいらしく。

ドレスに出会うまで、独りで強がって張り詰めて生きてきたであろうダリアが、ドレスには心を開き、今まで怖いと感じたことがなかった雷鳴が怖いと無防備に甘えられるようになっていく…

ドレスの包容力とさりげないやさしさがダリアをだんだんかわいい女に変えていったのでしょう。

その過程を妄想して勝手にウルウルする私(笑)

そうそう、扱われたように女は変幻自在に変われるもの…

誰かに大事に護ってもらえたら、どんどんかわいくなるのですよ、女という生き物は。ええ。

チエさんの楽曲の歌詞や歌い方がちょっぴり廃退的でもあり、官能的でもあり、儚くもあり…

数曲でこの物語を確立してしまうおふたりの手腕はお見事でした。




チエさんのお衣装がアコーディオンで隠れていますが、玉虫色のバルーンスカートのドレスと肩に羽織ったキラキラするストールが綺麗でした。



カタンさんは白いロンTとジーンズ…
シンプルなお衣装でドレス・ワードローブを表現していらっしゃいました。

さて、第2部はカタンさん枠。

先日、公開された忙しい人のためのシン・ゴジラ発声可能メドレーをライブで!

カタンさんが自衛隊コスで登場した途端、笑い声が…



このフリップもカタンさんがお作りになったのだそうです。






ゴジラの足音がっビックリマーク





総理の記者会見中継からスタート。



あとは暗譜&暗唱、超絶テクニックと屈指の憑依力で驚愕の「シン・ゴジラ」再現…



目の前で繰り広げられるカタンさんの渾身のゴジラ愛の具現化に、ただただ圧倒されました。

 
ゴジラを倒せ!

 
ゴジラを守れ!

シュプレヒコールはライブならでは…(←ちなみに参加できます(笑))



Who will knowや後半のヤシオリ作戦から組曲の数々はもう、呼吸を忘れるような時間でした。

なかなかタイミングが合わず、ライブに伺えなかったので、動画の方を先に拝見することになりまして。

やっと体感できてめちゃめちゃ高揚いたしました。

ニコニコ動画 にも投稿され、こちらはコメントを入れることができますので、888888888888とか入れて発声弾幕に参加したいと思います。

今後も登場人物や、挿入場面も増えるかもしれないとのことですので、ゴジラ並みの進化に期待…


つづいて第3部。

逆牴牾参る~Quarter View Sagaと逆牴牾参る・零~変声風のmixtureでございます。

女衒頭の正平が逆牴牾の消息をたどり、暗殺の標的である白斑猫のダリアを捜しだして対面がかない、逆牴牾との接点を探る…



正平とダリアのやりとりは音源にはないので、こちらも目撃した方々の記憶にとどめるのがいいのではないかと…



カタンさんがPHASEⅢの入電~あの戦いの前の長いセリフ~歌唱の間、チエさん演じる白斑猫のダリアは客席に背中をむけて佇んでいらしたのですが、その立ち姿の美しいこと!

終演後にご挨拶させていただいて、この場面について感想をお伝えしたら、日本舞踊を習われていたというお答をいただき、納得!

「ガラスの仮面」の北島マヤが悲しみを表現する時に後ろ姿を使うエピソードにも通じているのかも…と感じたのですが、チエさんも「ガラスの仮面」をお読みになったそうで、いろいろ納得!!



変声風では、やはりこの場面に毎回感動…

月光を浴びる剣が視えるのです。



カタンさん演じる正平さんは何度か拝見していますし、通勤の際にもほぼ毎日拝聴しておりますので、安定の感。



チエさん演じる白斑猫のダリアは艶やかで妖しくて…

イメージにぴったりはまっていると思います。


第1部は9年前のダリアとドレス(=逆牴牾?)の物語。


第3部は消息不明の逆牴牾を捜してダリアを訪ねる正平の物語・・・


どうやら、逆抵牾はダリアの暗殺を依頼されている模様・・・


今回のふたつの物語は、逆牴牾参るシリーズの氷山の一角らしく・・・


今後さらなるエピソードが少しずつ語られていくと予想されます。


Sagaと銘打たれているので、カタンさんの中には壮大な世界が既に存在していることでしょうし、きっとこの瞬間にも核分裂並みに進化しているに違いないので、最終形態(全容)は計り知れません。


逆牴牾参る・零~変声風のCDに封入されている歌詞カードに逆牴牾参るシリーズの解説と物語概要が記載されているので、気になる方はCDを入手されてご確認されるのがよろしいかと。



はてさて、どこまで明らかにしていただけるのでしょうかねぇ…

そして、アンコール。

おふたりで「サクラサクサクラ」を…ということで、チエさんがお色直し。

前回お着替えに時間がかかり過ぎたとのことで簡易的に…

間をつなぐカタンさん。



ややあって…



チエさん登場。
急なことでしたので、ブレております…



簡易的なお色直しで吉本サクラちゃんになったチエさん。

かわいいー♪



あ、そうなるんだ?という感じのカタンさん。





吉本サクラ!

青空サクラ!


Wサクラちゃん揃い踏み。





振り付けもありつつ…



終演でございます。



ちょっぴりMC…

公園でネタ合わせ・・・いえ、打ち合わせされたこぼれ話など。

これだけの名作・・・短時間でよく仕上げられましたねぇ…


チエさんがカタンさんに関西風のあだ名をつけたいと…

「ひびやん、とカッたんとどっちがいい?」とチエさん…

笑い声があちこちから。

どちらになるんでしょう?


 

劇中、インドの青鬼というビールを呑む場面があったので、青鬼のプロモーションのような記念撮影タイムとなりました。


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背中あわせバージョン。

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さらに、フリップを改めて見せていただきました。

デザインは本業でいらっしゃるので、見事な出来映えです。

画像の使用をご快諾いただけたので、いつもより大容量になりました。

私的な覚え書きにおつきあいいただき恐縮です。

チエルームさんとカタンさんに、とても素晴らしい時間をいただきました。

ありがとうございましたクラッカー

願わくは…

DVD化していただきたいものです。

受注生産でいかがでしょうか…?