ドタキャン問題とは?
これは「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート」(2018年)に基づいた数字です。
お店は予約客のために食材を揃え、予約時刻に準備万端で待機しています。しかし、ゲストは現れない。確認の電話をかけてもつながらないというケースが頻繁に発生しています。
このような状況では、材料費も人件費も無駄になります。さらに、そのゲストのために追加の予約を断っていることもあり、キャンセルがもう少し早くわかっていれば他の客を受け入れることができたのにと、店側は泣き寝入りするしかないのです。
ドタキャンに泣き寝入りするしかない店の現状
とある日、SNS上であるシェフの投稿に多くの賛同が集まったようですな。
シェフがメールを送った後、お客様から返信メールが届きましたが、文面は丁重でありながらも、行間を読むとちょっと逆ギレしている感があります。
シェフの宮本けんしんさんが経営する「アンティカ・ロカンダ・ミヤモト」は、熊本市で薪火を用いて調理した熊本あか牛を提供する18席の小さな店です。
地元の常連客に加え、休日には国内外からの来訪者も多いこの店でも、ドタキャン問題は深刻です。宮本さんによれば、予約時間の15分前に2名の予約を体調不良でキャンセルしたいと連絡があったことがありました。
どうしても避けられないドタキャン
もちろん、やむを得ない事情でキャンセルせざるを得ない場合もあります。しかし、そのような場合でも、お互いに人間同士、誠意を持って話し合い、折り合いをつけることが大切です。店側も人間であり、理解してもらえるとありがたいのです。
ドタキャン対策
では、どうすればこのようなドタキャン問題を減らすことができるのでしょうか?いくつかの対策を考えてみましょう。
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予約時のデポジット制度の導入:予約時に一定額のデポジットを預かり、キャンセルの場合には一部または全額を返金しない仕組みを導入することで、キャンセルの抑制が期待できます。
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キャンセルポリシーの明確化:予約時にキャンセルポリシーを明確に伝えることで、顧客にキャンセルのリスクを認識してもらうことが重要です。
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リマインダーメールや電話:予約日前日や当日にリマインダーメールや電話を入れることで、顧客に予約を忘れさせないようにする効果があります。
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キャンセル料の設定:直前のキャンセルに対してキャンセル料を設定することで、無断キャンセルの抑制につながります。
経済産業省の取り組み
経済産業省も、この問題に対して対策を講じています。「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート」では、キャンセル被害を減らすための様々な施策が提案されています。例えば、キャンセルポリシーの明確化やデポジット制度の導入、リマインダーメールの活用などです。
ドタキャンの影響を受けるのは飲食店だけではない
このドタキャン問題は、飲食店だけでなく、美容室やエステサロンなど、多くのサービス業でも同様です。予約が入っていることで他のお客様を断っている場合、そのキャンセルによって生じる損失は非常に大きなものとなります。
最後に
私たち消費者も、お店の立場を理解し、マナーを守ることが大切です。