恋愛体質 | 考え中

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基本的に感情論…本能論。見たもの感じたもの触れたものに関する感想。
素直に心に忠実に言葉を吐くだけ。
ストレス発散のページ。

「恋愛体質の人っているよね」


こんな話をふられたことがある。


その時は、恋愛体質って言葉そのものが

いまひとつ ピンとこなかった。



しかし、ある人の歌声を聴いた時、何となくだけれど

「恋愛体質ってこういう人のことかな」と感じてしまった。


彼の、男の人とは思えない、

とても切なく、そして、

叫べば叫ぶほど淋しく響き落ちる歌声に

心が締め付けられた。


道の外れた恋心を持ってしまったあの日の私の

小さな背中を…あと一歩のところで

完全に突き飛ばした。


気がつくと、

涙とともに、その場所にいた。


いてはいけないその場所に。


「あはは…私ってこんなに情熱的だったっけ…?」


自分の愚かさに、自分を嘲るしかできなかった。


最初で最後…

でも、そんな「最初」いらなかった。


ただ、絶対に否定したくはない、

誰にも語らない私だけの秘密。


彼の歌声だけが、

その時の私の悲しみを少しずつ少しずつ和らげてゆく…


泣くだけ泣いて疲れるまで泣きはらして…


あの人を忘れたわけではないけれど

恋心だけを強制的に記憶から消した。


今は「思い出」…


しかし…

彼の歌声が聴こえてくると、

どことなく、その「思い出」が「思い出」でいられなくなる。


その場から走りさりたくなるほど

冷静さを失うほど…


ただ。

あの日の私とは違うところがある。


今は目標があり、生活のほとんどをそのために生きている。


どこかで「過去」として

またすぐ落ち着きを取り戻す。


生活を、誰かに委ねることをしない

そんな私の、


「恋愛体質」ではない私の、

意地のみせどころかもしれない。