松本から戻るものの、意外に電車で近いなと思う。
八王子までうちから一時間、八王子から特急で2時間。乗り換えも大きな駅の中を横断することもなく。
が、しかし、まだ、なんだかいらいらするので、翌日、行ってみたかった奥多摩の御岳にある玉堂美術館に行く。
そんなに遠くもないが、近くもなく。
かんざし美術館に行く際、玉堂美術館の案内を見かけていました。
水墨画の本に、玉堂美術館が紹介されており、あ~、あそこだなあと思う。
電車でのんびり行こうかと思うが、家族を連れていくか迷ったが、好きそうなので、連れていくとなると、車で。
澤乃井のお酒が休憩でよったコンビニで売られるようになる。奥多摩のお酒屋さんのお酒。
途中、眠気に襲われたので、見上げると亀の井ホテル。青梅のもと簡保の宿だ、と思う。
いったん休憩。
お昼をそこでいただき、温泉は帰りかなあ、と思う。
青梅のそこの宿に、「どの辺から皆さんきますか?」と聞く。
やはり、
やはり?
都内や、埼玉の方ですね、といわれる。
なるほど。
一時間ばかり休んで、玉堂美術館へ。
渓流沿いにでる。
かんざし美術館はお休み。
先を急ぎます。
着きました。
駐車場から入口まで。寒いです。
太陽出ているのですが。
ラフティングをしている人たちがいます。
大きな石が渓流にあり、玉堂美術館の左斜め前にあります。
玉堂の作品はこれ、と意識してはいないのですが、
入口に、2023年のアメリカのお庭の雑誌に、8位にランクインしたそうです。
足立美術館、桂離宮とか並ぶListの8位です。
でも、そんなに観光客であふれていません。小さなものです。
ですが、環境が素晴らしいく、空気もきれいです。
お庭は、枯山水です。
帰り、玉堂の建物をたてのは、吉田五十八(いそや)とみる。
あ、これは、法隆寺そばにある中宮寺を建てた人だ、と思う。
コンクリの数寄屋造り。燃えない。
入口に、動画が流れます。15分ほど。
村のひとが挨拶するなか、橋のうえでデッサンする玉堂老人。脇に杖をはさんで。
モニターの横に白黒の玉堂の写真。人柄が偲ばれます。
清廉な優しそうまなざし。
たいした動画じゃないだろう、と思います。
で、びっくり。
枝を墨で書く時の速さ。迷いなく、すすっと書き進めます。
速い。
展示の後半戦で、日本画であるなら、
床において、もしくは、机においてだろうと思いますが、
素早く描かれるので、洋画のようにイーゼルをたてるように書いています。
筆が早いので、液だれせず、異例なことだそうだ。
館内を拝見。
先日の東京博物館では疲れたのですが、ここは
作品数がすくなくとも、一つ一つのクオリティーが高く、波動が高いというのでしょうか、まったくつかれません。
むしろ癒されます。
落款も250近く使いわけされていたそうで、北大路魯山人が彫った落款も30個くらい展示されていました。
作品に玉堂の名をいれる文字は、非常に丁寧です。
とても読みやすく、すっきり。
北大路魯山人は陶芸家、料理などが有名ですが、元は落款を彫る人です。看板なども。
玉堂老人の生まれは、岐阜の木曽川町というところで、晩年は似た環境に身を置いたのでしょうか。
お邪魔したときは、第一生命保険会社の創業者の注文を受け、書かれた紅梅図がありました。一年それに取り掛かっていたそうで、ご遺族から美術館に遺贈されたそうです。
お~、狩野派!と言いたいのですが、ついた京都画壇の師が何人かいたようで、可能性はありです。
水彩画で、ぼかす、というのが、なかなか難しく、ぼかしの技法で樹の苔を表現しているのに、感動しました。
すごいな。発想も、そして表現することも。
17歳の時のデッサンも素晴らしく、正確で。
鳥のスケッチにも、愛がある。
ちょっと、お庭にでる。
寒いが、気持ちいい。
足立美術館には、橋本雅邦の虎、など動物の絵がありましたが、
玉堂先生の鳥がいいなと思いました。
と勝手に、描く姿勢をもって、先生とお呼びします。
息子さんは陶芸家になり、皿に玉堂先生がかかれた鶏もかわいく、ほしいなと思ったものです。
と、気持ちは長居したいのですが、渓流が寒いので、長居できずに帰ります。
写生会があるようで、募集しています。
水墨画教室も以前開催されたそうです。
写生会参加すると、お茶、デッサン画も生で見せてくれるようです。
あー、今、思いだしても、寒かった。
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