夜霧の恋人たち | フランス語学習ブログ
お盆休みは、台風で出かけられないので私はトリュフォー祭りです。

アントワーヌ・ドワネルの少年時代から中年までを一人の俳優の成長を通し、20年に渡って5部作で描いたトリュフォー作品を見ています。
いわば、フランス版えなりかずきです。

ラーメン屋の子供から、東大卒の公認会計士、結婚して義父の介護までする立派な大人になった小島眞(えなりかずき)を、フランスバージョンとしてジャン・ピエール・レオーがリメイクした「渡る世間は悪魔ばかり」とでもいいましょうか(嘘)

「大人はわかってくれない」の時は、12歳でこんなに可愛かったアントワーヌ君も、



3作目の「夜霧の恋人たち」では、イケメンに成長し、それまで家出や軍隊除隊や転職、紆余曲折を経ていろんな女性に片思いしたり振られたりしたのが、定職をみつけてちゃんと結婚までするという。



2作目の「アントワーヌとコレット」ですでにプレイボーイの片鱗を見せ、軍隊ではクビになりながらも、何故か女の子の両親には気に入られる好青年になります。

甘いマスクながら要領はいいのかも。
でも、17歳で独り立ちしているから生活力はあるんだね。そういうのに騙されるんだ(笑)
東大卒という設定のえなりかずきの方が、いつまでも泉ピン子にお節介を焼かれて親離れできないように見えてしまうのだ。(比べるなって)

子役から青年までならハリー・ポッターも同じだけど、こちらは7作で終わってますね。
中年役の新作は出演を断ったそうです。

「夜霧の恋人たち」というタイトルから、私は何かカトリーヌ・ドヌーヴの怪しいラブロマンス映画だとばかり思っていたので、拍子抜けでした。
全然、夜霧が出て来なかったしドンッ
「夜霧よ今夜もありがとう」という台詞があるわけでもないし。

原題は、Baisers volés(奪われたキス?)なのにね。邦題、飛躍しすぎ。

この後、4作目「家庭」5作目「逃げ去る恋」と続きます。

実は、順番を間違えて最初に「逃げ去る恋」を見ていたら、どうもアントワーヌが妻と離婚する場面から、少年時代、恋人時代、新婚時代の再現フィルムが繰り返し流れることに気づき、慌てて最初から見たのです。

だから、アントワーヌが中年になって若い女性と浮気を繰り返すダメ夫な所を見てしまってたので、純粋な「二十歳の恋」はちょっとしらけてしまったよんあせる
でも若い時から仕事も長続きしないしお金がないわりに女好きするアントワーヌにも納得が行きました。ヒモ体質っていうか(笑)

やはり、子供の時から我慢を強いられて周囲に気を遣いすぎる堅実なえなりかずきの方が日本人的というか、好感が持てるなっ(だから、比べるなって)
でも東大卒なのにあまりもてない所がアントワーヌと対照的ですね。
時代が違いすぎるので一概に比較できませんが。

ここは一つ、家族経営のカフェ店経営の両親の元で苦労しながら、グラン・ゼコールのENAにでも進学し、エリートコースを歩みながらも貿易会社を倒産させ離婚し寝たきりとなった父を持つけなげな女性と結婚し、実家に気を遣いつつも奥さんをパートで働かせながら自宅で介護を手伝う青年アントワーヌ、というパリ版リメイクドラマを作ってもらいたいもんです。
(渡る世間は鬼ばかりを全然見てない人にはわからないのでスルーして下さい)

というわけで、残り2作品を見たらまた書きます。

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