京都府和束町の茶摘み体験とテ―ブル茶道 | 心斎橋茶道カフェ女将のブログ

心斎橋茶道カフェ女将のブログ

心斎橋で、正座をしないテーブルでの茶の湯教室です。茶道の世界をもっと多くの若者に楽しんでほしい、そして自信をもって世界に方々と交流してほしいというおもいからブログをつくりました。

夏も近づく88夜から一週間後の5月8日に茶摘み体験に8名の日帰り旅行を作りました。

いつも茶の湯で抹茶をいただいているのに、抹茶がどのようにできるのかほとんど知らない。教室をしているのに恥ずかしいと社中と一緒に体験してきました。

 
 大阪環状線から直通の「大和路快速」に乗って、終点の加茂駅にJR奈良駅から3つ向こうなのに、ここは京都府なのです。京都府の南端に位置しています。加茂駅まで、迎えにきていただき「和束町」まで車で20分、わずかちょうと読みます。
宇治茶と言われるお茶の4割は和束町で取れるそうです。近年は和束茶というブランド茶としても売り出されています。
 まずは見渡す限りの茶畑の景色をみせていただきました。感激です!
今回のツアーは地元の茶農家の「圓通」さんが自分の茶畑で茶摘み体験をさせてくださいました。それを紹介してくださったのは、友人の恵子さんでした。ここはコロナ前までは、行政と地元茶農家さんが協力して、外国の観光客も受け入れ、様々な体験ツアーなどをされていました。でも今はまだ本格的に動き出していません。そんな中でこのような手作りツアーを受けてくださった「圓通」さんに感謝です。もちろん、恵子さんのも大いに感謝です。
 
ほんの1時間ほどでしたが、楽しく皆さん、夢中で茶摘みをしました。
 お茶の木は基本的に、緑茶になるのも、中国茶になるのも、紅茶になるのも同じ木で、発酵させないのが緑茶、半発酵が中国茶、発酵させてたのが紅茶。これは、知ってはいたのですが、茶農家さんがもっと教えてくださいました。
 抹茶の元になる茶葉は茶の木に覆いを3週間ほど被せて、甘みと緑の色をだしたのもだそうです。被せる期間によって、玉露やかぶせ茶などの違いが出るそうです。
 昼ご飯は観光案内所の2階のスペースをお借りして、広々としたところで、茶づくしの弁当をいただきました。
お茶ご飯、お茶入りだし巻き、抹茶塩付き唐揚げなど全部美味しかったですよ。紙の弁当箱もいいですね。
この弁当は地元のゲストハウスのBlodge Lodgeの育子さんがつくってくださいました。
そして、午後は私の無理を聞いて下さって、「圓通」さんがお茶のスペース「にない茶屋」を貸してくださいました。
この茶を点てる卓は特注だそうです。その昔に「売茶翁」という僧が天秤棒でお茶の屋台を担いで、各地にいき、お茶を売りながら、禅や人の生き方を説いた。この形を再現したそうです。なんとも風流ですね。
そこで、テーブル茶道のような形でお茶を点てて、私たちも楽しませていただきました。
 私の社中とは別に、友人の主婦グループの3名さまには、私がお茶を点てて飲んでいただきました。
 
コロナのこともあり、生菓子はやめて、すべて袋入りのお菓子と社中の皆さんには自分の茶碗、茶巾、茶筅をもってきてもらいました。
応用の点前ですが、楽しんでもらえたかなと思います。
 
 
本当に「圓通」さん、いろいろとありがとうございました。
 
持ち帰った茶葉は紅茶にしましょう。
最後になりましたが、駅までの送り迎え、長靴の貸し出し、手袋、虫よけスプレーなども用意して、全面協力してくださった恵子さんに本当に感謝です。
来年も今年の経験を生かして、まわりにあまりご負担にならないように配慮しながら、また手作りツアーをしたいものです。
お読みいただきありがとうございました。