こんにちは。
今日、緊急事態宣言がされますね。大阪も対象地域です。
3月初めから、今日まで電車、バスに乗ったのは2回のみ、一回は人間ドックと、
もう一回は91歳の茶道の師匠とのお別れをするためでした。
一昨年の9月から、最初は骨折から入院された師匠はとうとう退院できませんでした。
実母と同い年で、幼馴染の先生は、40年にわたり私をご指導いただきました。
大人になってからは実母よりも関わり深く、たくさんのことを教えてくださった。
茶道の師匠と弟子は親と子、弟子同士は兄弟、姉妹として、先生を敬い、つくします。
特別の関係です。
とってもよく勉強されていて、しっかり指導いただいた私たち社中は幸せです。
それだけでなく、心遣い、さまざまな気転の利かせ方、常識なのですが、現代では教える人もいない作法や食事での作法、箸の持ち方、和室での歩き方、月謝やお礼の時の封筒の上書き、新札でお渡しすること、葉書や手紙での作法などあらゆることを教えていただきました。
最近、森下 典子氏の小説で「日々是好日」が映画化され、話題になりましたが、あれは、表千家が協力しています。映画のお茶会の場面では、エキストラとして、表千家の同門の人たちが協力しています。
3月1日に大阪の表千家同門会で森下先生をお呼びして、講演会を予定していたのですが、コロナウイルスの関係で延期になってしまい残念でした。
小説の中で、書かれた茶の湯に対する気持ちの変化、人生の一部になっていることなどはとてもよくわかります。
私の茶道は自分から習いたいと先生を探していて、偶然、母の幼馴染の師匠にたどり着きました。でも、こんなに長く習おうとは思ってもみませんでした。
師匠の宗英先生は私の勤務パターンをカレンダーに書き、毎週木曜日と土曜日の稽古日に、早出の時は夕方、遅出の時は午前中にお稽古に来れるよと、引っ張ってくださいました。
空港の航空会社の旅客担当だった私は、変則勤務で、普通の習い事は難しいところをおかげ様で、13年かかり、許状をすべていただき、表千家講師もいただけたのです。
先生がお元気で教室をしてくださっていたので、同じ先生で40年も続けらたことに感謝しています。そして、少しだけ教えることもさせていただいていることに本当に感謝です。
私は師匠の足元にも及びませんが、テーブルでの茶道をきっかけに、正式な教室もしつつあります。正式な教室は稽古場や道具のこともあり、ハードルは高いのですが、できるところまで、していくつもりです。
心斎橋に来られる「テーブル茶道」の生徒さんは、もっと気軽に楽しんでいただいています。簡単な茶碗や茶筅があれば、ご自宅でも楽しめます。これも茶の湯です。
でも、もっと深い世界があることも、ほんの少しでもお伝えしていきます。
よろしゅうおたのもうします。
テーブル茶道と和室教室の再開の日まで、お元気で、
ブログは書きますからお読みくださいませ。
お読みいただきましてありがとうございました。