いよいよ5月から 風炉の季節です。
5月の立夏の日を目安に炉から風炉に切り替え10月いっぱいまで使います。
炉から風炉にするときに 初風炉(しょぶろ)の茶事などが行わます。
すがすがしい夏らしい道具が選ばれます。
左側の釜の下の部分が風炉です。
風炉は鎌倉時代の初期に仏具である台子(だいす)と一緒に中国から日本に入ってきたといわれています。
風炉は、金属製の、唐金風炉や鉄風炉、素焼きの土に黒漆をかけた土風炉があります。他にも陶器製や板風炉もありますが、あまり見ることはありません。
もうひとつ、風炉の形で分けると、眉風炉や、前欠き風炉の形式があります。普段の稽古や茶席に行った時に確認されるといいでしょう。
実際に見たり、点前をすることで覚えていってくださいませ。
桜も終わり(北海道はこれからですが)、新緑のまぶしい季節に清々しい風炉の点前が始まります。
炉の暖かさから、風炉の清々しさに季節を感じることができるのも茶の湯ですね。

