こんばんは。 昨日に続いて、午後の部の模様をお知らせします。
午前の部が終わるころに、私の師匠のところの若手社中さん(姉妹弟子)が来てくれました。
午前の部の方は昼食に行ってもらい、その間に 節分なので、用意した巻き寿司を分け合い食べながら、午後の打ち合わせをしました。
午前の部で、大人のクラブ活動のような楽しい稽古の雰囲気をつくってくださった茶の湯男子さまも残り、いろいろおしゃべりをしていると、あっという間に午後の始まりの時間がやってきました。
午後は糸巻き棚のお点前です。
なつめは以前沖縄旅行でみつけた琉球漆器の「でいごの花」のもの
床には、午後は節分らしく 砂糖菓子のおたふくの面を花入れの横に飾りました。
午後からのお客さまは新たに6名さま、友人ご夫婦と、知人とそのお家にホームステイしているアメリカからの短期留学女子高校生さん、そして、ブログをみてきてくださった心斎橋在住の女性、最後に仕事を調整してやっと参加してくださった茶の湯男子様と、年齢も仕事も違う方々が来てくださいました。
この6名さまを茶会のお客様として、お点前は姉妹弟子の一人にお願いして、もうひとりは水屋で点て出しの用意をしてもらいました。 ベテランなので、点て出しの用意がすぐにできます。
午前の部の私の生徒さんは、点て出しのお茶を運ぶ役目を体験していただきました。
ベテランお二人に応援してもらって本当によかったと思いましたわ。
お客さまには、午前の部のように、待ち合いでの準備をお話しましたが、みなさん ブログで茶席に適した服装を学習してこられて、何もいうことがありません。
普段ジーンズしか着たことのないアメリカ人の女子高校生さんも、スカートで足元はちゃんと白いソックスです。正座やおじぎもできます。素直に体験していただいて、とてもかわいいです。
午前と同じように、茶席の扇子をもって、入っていただき、畳の歩き方や床、炉、棚の拝見もお教えしました。ベテランのお点前に、点て出しのお茶も出てきます。
そのあとはお客様と亭主側は入れ替わって、お稽古しました。みなさん、茶会の裏方がどうなっているのかも理解されたようです。
最後に皆さんに自己紹介と今日の感想をお聞きしているときに、サプライズが起こりました。
ご夫婦で参加の御主人が大きな荷物を持ってこられていましたが、それは楽器だったのです。
日本伝統楽器の笙(しょう)です。雅楽で演奏されるものです。
ご主人の趣味で雅楽をならっておられます。昨年の9月に茶室体験稽古にも参加され、その時にその月にある発表会に私たちを招待してくださったのです。めったにないチャンスにその時のメンバーほとんどが演奏会をきかせていただきました。
今回はアメリカからの女子高校生もいらっしゃるので、特別に演奏をきかせてくださるためにもってこられました。形は細長い竹管が17本、鳳凰という伝説の鳥が羽をおさめた状態を見たてたものとされています。演奏のあとも温めるのだそうです。
デリケートな楽器で、演奏の前に電熱器や火鉢などで温めて楽器のなかが結露しないようにします。その音はとても荘厳でした。世界でいちばん小さなパイプオルガンともいわれるそうです。
アメリカの女子高校生にはどう映ったでしょか。彼女もフルートが趣味だそうです。
今日の夕方のニュースでも特集してましたが、笙とならんで、「しちりき」という楽器も雅楽の中心的がっきなのですが、大阪 高槻市の淀川河川敷でとれる 「葦(よし)」がそのリード部分につかわれています。
ここの葦しか、その音色が出せないという「鵜殿の葦」が高速道路の建設によりダメージをうけるようです。
そのルートを考え直してほしいという署名が全国の神社などからもきているようです。
本当に盛りだくさんな茶会体験が終わりました。みなさんの感想はまた次回にします。
いつものように、茶事の後礼がわりの感想メールをお願いして、午後4時過ぎに終りました。
今回の稽古で感じたことですが。
この稽古、きちんと長年お稽古を積んだ、姉妹弟子の応援があってこそできる稽古だと思います。
私もまだ 教えることではよちよち歩きはじめたばかりですので、一緒に学びながら、私の教室の中からもしっかり身につけてくださる方をつくらなければ、師匠に申し訳ないと思った次第です。
最後はすこし固くなりましたね。お読みいただきありがとうございました。