物事には、「終わり」というものが存在する。
映画やドラマでのハッピーエンドやその逆、淡々としていたり、ギャグで締めたり、色々。
音楽で言うなら、ブレイクでピタっと終わるものや、フェードアウト、ドラムロールからの、皆で顔見合わせてジャンっ!みたいなものまで、これも色々。
私の好きなバンド「Gargoyle(ガーゴイル)」のインディーズ3部作1枚目

「禊(みそぎ)」の1曲目「Destroy」などは、終わり方が2パターンあります。
これは、同じ曲が2バージョン存在しているというわけではなく、あくまで1曲中に、終わり方が2パターン存在しているという事です。
どゆ事?
百聞は一聴にしかずなので、聴いていただければわかりやすいのですが、一度Aパターンで終わった曲が、数秒後に再び始まり、Bパターンで終わるというものですね。
当時ウブな高校生だった私は
「な…なんじゃこのボーカルは!?」
と、面食らったものです。
曲の終わり方の事ちゃうんかい!
よく似たパターンとして、BUCK-TICKの「悪の華」の2曲目「幻の都」という曲もあるのですが、これは曲が「途中」で一度「停止」し、数秒後に再開するというものなので、あくまで終了は1回のみ。
まあ、最初の停止を無理くり終わりだと言ってしまえない事はないのですが。
漫画にも当然終わり…一話完結系ならその話の終わり、コミックなら巻末、作品の終わりなら最終話があります。
これも当然色んなパターンがありますね。
例えば…
けっこう古い作品で、既に色んなサイトで書かれておりますので書きますが(それでも知りたくない方はこれ以上は読まないでくださいね)

「ハイスクール!奇面組」の「夢オチ」。
最終話にて、今までの物語が全てヒロインである「河川唯(かわゆい)」の夢または空想であった事がわかります。
主旨が違うので詳細は割愛しますが、作者は、空想なのか正夢なのかどっちとも取れるように描いたつもりだったらしく、夢オチと言われるのは心外であったと言っていますが…

夢(と言うか、ボ~っとしてただけ?)から覚めた唯が、傍らにいた親友の「宇留千絵(うるちえ)」に、物語の主人公である「一堂零(いちどうれい)」の事を尋ねるも、知った名であるにも関わらずスルーしている事から、夢オチと取られても仕方がないんじゃないか?と私は思うわけです。

この最後のコマで示されている通り、3年奇面組 全6巻81話+ハイスクール!奇面組 全20巻262話=計26巻、通算343話(読み切り、番外編等含む総話数)もの膨大なエピソードを、唯は休み時間の僅かな間で見てしまったという事ですね。
まあ、それが夢オチというものなんでしょうが(笑)
次に、「マクロ~ミクロ落ち」というものがあります。
と言っても、私が勝手にそう呼んでるだけなんですけどね。
例えば、壮大な宇宙の話が、実はコップに注がれた水のあぶくの中での出来事に過ぎなかった…みたいなオチの事です。
更に、「打ち切り未完オチ」。これは字の通りで

「魁!!男塾」アニメ版でのダイジェスト突破や

実写映画化もされた「ピューと吹く!ジャガー」と同じ作者である「武士沢レシーブ」の年表突破等の様に、相当無理矢理にでも一応終わらせているものではなく

「男坂」とか

週間少年ジャンプ連載時の「聖闘士星矢」みたいに、全くもって終わらせられていないオチ(オチてないですけど)の事をそう呼んでいます。
前者に至っては、おもっくそ「未完」言うてしまってますからね。
因みに前者は、2014年に、何と約30年振りに連載再開、後者は、週間少年ジャンプにて一旦終了後、直後に創刊された「Vジャンプ」にて新たに完結編を掲載、更にコミックにて加筆され、補完されています。
そんな素敵なふたつのオチを見事にコンボしたっぽいのが、「孔雀王」シリーズでお馴染み?荻原真氏作の

「ALGO!」なワケですね。
こちらも詳細は割愛しますが、所謂電脳モノって言うんですかね?
時代が早過ぎてウケが悪かったらしく、僅かコミック3巻分で打ち切られてしまいました。

先ずは打ち切り未完オチの方。

一見何となく終わらせられている感がありますが、実質、敵に攻撃を与える所で終わっているのでアウト(アウト言うな)。
続いてマクロ~ミクロ落ち。
説明上ページを飛ばしましたが、上の2ページの間に、実は


この3ページ(1枚目は2ページを繋げてます)が入ります。
続けて見ていただければ、戦いの場が、実はアーケードゲーム機の基盤の中(上?)での出来事だったのがわかります……が、その事実に


主人公達は早い段階で気付いてしまっています。
だからワザワザ「ふたつのオチを見事にコンボしたっ『ぽい』」みたいなきしょい書き方をしたワケですね。
余談ですが、 連載終了半年後に、某有名プロダクションから告知なく内容が酷似したアニメとドラマが二本放映されたそうですが、いずれもワンクールすらもたず打ち切られ、文句を言う気にもなれなかったと、自身の公式HPにて述べられています。
後は、終わり方?と言うか始まり方?と言うか、ちょっとややこしい「ファイブスター物語」という漫画。
こちらは、始まりが終わり、プロローグがエピローグという…要するに

序章で物語のエンディングが描かれています。
1ページとかではなく、1話分がっつり。
今では然程珍しくはない手法なのかもしれませんが、これ、連載始まったの約30年前なんですよね。
手塚治虫の「火の鳥 未来編」が描かれたのも、プログレのレジェンド「キング・クリムゾン」の1stがリリースされたのも、今から40年以上も前の話。当時は相当斬新であったハズです。
初めて前者を読んだ時は、内容と描かれた年代に驚愕してしまいましたよ。
というワケで、もうこのまま終わったろか!いうくらい前置きが長くなってしまいましたが、
見つけましてん、ワシ。
わやくちゃな終わり方する映画を。
まあ、見つけたと言っても15年以上前に公開されたものですし、当時のネット上でも相当な反応があったっぽいので、正直「そんなん知っとるわ!」って声が聞こえてきそうですが。
じゃあ一体、どの程度のわやくちゃっぷりなのかと言いますと・・・
気の遠くなる程の大規模なドミノに、皆を励まし、盛り上げ、我慢強く、腐る事なく取り組んできた若干テンション高めのリーダー女子が、残り数個のところで何故かダイブ!後の皆からの詰問に対し「え?いや、そもそもダイブ有りきのキャラやったんですけど!?」と逆ギレみたいな。
義務教育と高校生活の計12年、特に勉強や運動やロボットダンスが出来るワケでもなく、文化祭で意外な特技(ロボットダンス)を披露してヒーローになったり、何故かその日だけ軽音部員になり、ちょけてカラースプレーで髪の毛を真っ黄っ黄にしてカラオケレベルのボーカル(と、世界レベルのロボットダンス)を晒すワケでもなく、体育祭の応援合戦の出し物が一世風靡セピアで、ギバちゃんのポジションを任され(てロボットダンスを踊)るワケでもなく、修学旅行の就寝時、衝撃の過去や将来の夢、好きな女子(ロボットダンサー)の話等で盛り上がるワケでもなく、出しゃばらず、目立たず、ただひたすらフツ〜にフツ〜に過ごしてきた12年最後の締めくくり、高校卒業式の卒業証書授与時に、何故か壇上からダイブ!(で、着地後ウィンドミルで前列の同級生をなぎ倒す)後の皆からの詰問(ロボットダンスちゃうんかい!!)に対し「え?・・・は?いや、ダイブ(からのウィンドミル)有りきの12年でしたぞ!?」と、すごい意外!みたいな反応、とか。
そんなレベル。いや、それ以上か。
監督は、「クローズZERO」や「悪の教典」等でお馴染みの

三池崇史(みいけたかし)氏。
(手だけシノラー)
主演は、哀川翔 & 竹内力のVシネ二大巨頭。
脇を固めるのは、小沢仁志、寺島進、石橋蓮司、杉田かおる等の超々個性派揃い。
とまあ、ここまで振れば、観た事ある人ならもうお分かりですよね?あんなわやくちゃなもん観たんですからね。
そうでっすん
わたすが
ぅわたすが…

DEAD OR ALIVE 犯罪者です(語呂悪っ!)
因みにこれ、Vシネではありません。
フツ〜に劇場公開されております。
すご〜〜〜く簡単に内容を説明しますと、
城島(哀川翔)含む刑事サイドと中国残留孤児3世の龍(竹内力)グループとの戦いを描いたバイオレンス・アクションなんですが、九分九厘貫かれていたそのスタイルが、ラスト1分くらいで灰燼と化します。
言いたい…
ラストの事をすごく言いたい…
言いたい…けど
大人なんで、我慢する
我慢はするけど…
ラスト8分前くらいから順を追って説明する!
結局説明するんやんけ!
う、うん (; ・`ω・´)
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
とか言いながら、先ずは8分間の奇蹟の少し前…
城島の部下の井上(寺島進)と、龍のグループが銃撃戦の末、龍の弟の冬二と井上が命を落とします…が、元々冬二は井上が現れる前のドンパチには参加していないどころか、龍達とは住む世界が違うので、そもそも戦闘用員ではありません。その日は兄の身を案じ現れたにすぎず、井上も、恐らく冬二を狙って撃ったわけではないと思われます。
運悪く流れ弾に当たってしまったか、井上の、倒れる間際に放った断末魔の如き一発がたまたま命中してしまったかのどちらかでしょうね。
それなのに、ああそれなのに龍ちゃん、報復として、城島の妻と娘を本人の目の前で自動車ごと爆破し、殺してしまいます。
すげえ逆恨み。
そして物語は、驚天動地、8分間の奇蹟へ・・・
(以下、ネタバレ及び若干のグロ表現がありますので、ご注意ください)
先ずは

龍

佐竹(小沢仁志)

星山(山口祥行)
お顔がわかりにくいですかね?

右の方です。
湘南純愛組・・・
以上仲良し純愛組の三人は、高飛びする為一路空港へ。
そこへ城島が立ちふさがり

ティキンレース
覚悟の差でしょうか、ここは城島一歩リードで、佐竹の運転する車は

ありがちな駐車車両へ乗り上げクラッシュ!

満身創痍とまではいきませんが、そこそこのダメージを負う三羽烏。
更に城島、負傷した三人に向かって車を走らせます。
ここで、ひとつ目の謎行動 @星山
城島の場合、目の前で妻と娘を惨殺され復讐の鬼と化しているので、龍たちと刺し違えるくらいの覚悟は当然出来ているでしょうが、龍サイドの場合は、報復を終えこれから高飛びしようとしていた訳ですから、城島が現れたからと言って、刺し違えるつもりなんてさらさらないですよね?普通は。
それなのに、ああそれなのに星山ちゃん、おもむろに手榴弾のピンをふたつ抜き、ひとつは車へ投げつけ(当たりません)、もうひとつを何と…投げずに持ったまま…


車ヘダイブ!
フロントガラスを突き破り、車内で爆発!
そして、何故か真上へ吹っ飛ぶ車。
よほど龍と佐竹の事を思っての行動か、それとも単にキレやすかっただけか(多分後者)、どっちにしろ、予想に反し刺し違える覚悟だったほっしゃんでした。
そして、ふたつ目の謎行動 @佐竹
フツ〜に考えれば、この爆発でふたり共爆死しています。万に一つ城島だけが生き残っていたとしても、恐らくは虫の息、放っておいても絶命はするでしょうが、それでもとどめを刺したいのであれば、焦らずに後でゆっくり刺せばいいんです。
それなのに、ああそれなのに佐竹はん…
落下する車へ向かって、ナイフ投げちゃいます(笑)
これ、車内の城島を確認した上での行為なら、すごい事です。
堀口元気(がんばれ元気)も真っ青です。
もっと凄腕のスナイパーになっていないとおかしいのに、劇中ではそんな素振りは見せていない。だから多分適当に投げたんだろうけど、それならもし星山に当たったらどないすんねん(笑)
どうせ死んでるやろうから、当たっても問題ないっしょ〜って思ったとしたら、城島だけが生きてるって考える根拠がない。
結論
ふたり共生きていて、落下途中の車に向かって適当に投げたナイフが城島に当たればいいな♪
すげえバクチ(笑)
で、

車

地面に激突
そして佐竹、ボロボロになった車に駆け寄り、こう叫びます。
「星山!星山ぁ!」
やっぱり生きてる事前提。
いや、希望的観測か。
しかし、勿論生きている訳もなく、見つけたのは星山の体の一部。それを手に取り、泣き笑いながら龍の方を見た瞬間

撃たれてしまいます。
いや、龍にじゃないですよ!?
血しぶきを撒き散らし、絶命。そして…

城島、まさかの生還。当然満身創痍。
しかも…

佐竹のナイフが刺さっているー!!
佐竹、まさかの万馬券的中(笑)
そして、三つめの謎行動 @城島
左手に深刻なダメージを負ってしまいました。
最早使いものになりません。
しかも、絶対すげえ痛いはず。
それなのに、ああそれなのに城島氏…
何と…
その腕を…
自ら…

引っこ抜く!!!
ええ〜〜何で!?
皮一枚でつながってるだけなら、ブラブラしてアレだし、痛いし、「ふんっ!」てやっちゃわない事もないけども…
てか、いくら負傷しているとは云え、腕って引っ張って抜けるもんなんかね?
兎にも角にも一騎討ち。お互い小細工なしで撃ち合います。
そして、お互い相当数被弾、精根尽き果て地面に倒れ込む・・・寸前でふたり共踏ん張る!!

耐える龍(寄り目)
そして、城島最後の謎行動。

「コータローまかりとおる!」の御手洗総司(みたらいそうじ)みたく、武器(掃除用具)を隠し持つ為の長髪があるわけでも、服装に、忍ばせておけるスペースがあるわけでもありません。
それなのに、ああそれなのにこの角刈り、背中からおもむろに…


ロケットランチャー!(笑)
た、多分アレだな、ふ、普段ちっちゃいけど、せ、背中から出した途端 ボヨヨ〜〜ン=3 ってでっかくなるヤツなんだな!
よくわかんねえ
そして、とうとう最後、今まで仏頂面(と寄り目)を貫いていた龍の、最初で最後の謎行動。
突然、胸の痛みが龍を襲います。

心配そうな城島。

そして龍…
ボヨヨ〜ン=3=3と…
アレをアレして…
何と…
…
おしまい
いや、こういう終わり方をするって事じゃないですよ!?
さすがに最後のこの部分だけは、動画で観て途方に暮れていただきたいので。
蛇足ですが、此の作品、シリーズとして
DEAD OR ALIVE 逃亡者
DEAD OR ALIVE FINAL
と続き、三部作などと言われておりますが、主演のふたりが同じというだけで、キャスティングやストーリーの繋がりは全くございません。
「逃亡者」は、終わり方は比較的おとなし目ですが、劇中劇の意味不明さには狂気すら覚えます。
「FINAL」の方は、こちらもなかなかな、いや、相当ブッ飛んだ終わり方なのですが、多分「犯罪者」がなければピカイチでしょうね。
あかん、長い、だるい、終わる
最後に、この映画のキャッチフレーズ
フツーに生きたいなら、このクライマックスは知らない方がいい。
そうよ!その通りよ!(板尾のヨメ風に)