こんばんは
前回のコンビネーション・オブ・ディミニッシュスケールをもって足す美学を活かしたポピュラー音楽上でも有効であろう有名なコードスケールに関する独自視点を交えた解説を終了したのですが、今回は足す美学編最終章を飾るとあるコード(和音)について語ろうと思います
そのコードとは、
ジミヘンコード
ギターの神様と呼ばれた「ジミ・ヘンドリックス(ジェームズ・マーシャル・ヘンドリックス)」が発明したというこのコードの解明をしそびれてしまっていたので、これをおまけ編的な感じで話してコードスケール足す美学編を終了したいと思います
本当はもっと早くにこれを書くべきだったというのをディミニッシュ系シンメトリックスケールのブログを書く前に気づいてしまったのですが、コードの骨格が骨格なだけにディミニッシュ系シンメトリックスケールを先にケリつけた方が結果的に丸く収められると判断したため、今回まで温めておきました
それではジミヘンコード解析の旅へ行きましょう!
さて、ジミヘンコードはどんな構造をしているのかと言いますと、どうやらドミナント7th(Ⅴ7)にテンション・ノート「#9」を付加した「Ⅴ7(#9)」の構造をしていると言われています
#9というのは増2度(短3度)の1オクターブ上のテンション・ノート(正確に言うとオルタード・テンション)ですので、この時点で普段のⅤ7のコードスケール上に存在しないというのは大凡見当がつくかと思います
つまり、このジミヘンコードを成立させるためには、普段のⅤ7のコードスケール上にオルタード・テンション「#9」の拡張を要して初めて成立するという事になります
そうなると、Ⅴ7の拡張スケールの中でその条件を満たすオルタード関連のコードスケールに何があるのかを思い出さないといけません
ここで皆さんと一緒に復習しようと思いますが、これまでに学んできたコードスケールの中でⅤ7の拡張用として運用可能なコードスケールに何があったか覚えていますか?
全部答えられたら僕よりすごいです(書いてる僕はうろ覚えでちゃんと把握出来ているか謎です…笑)
こちらですね
拡張させる事を大前提としてテンション・ノートありきで表記しました
僕がなぜ冒頭で悔しさを滲ませるような事を言ったのかと言いますと、□で囲んだスパニッシュ8ノートスケールがその理想形態をしているからなんです
スパニッシュ8ノートスケールはフリジアン・ドミナントスケールに#9を加えたコードスケールという見方が出来るため、ジミヘンコードとしてもこれ以上ない理想的なコードスケールなのではないかと推測しています
もし仮にこれが本当なんだとしたら、ヘンドリックスはそれを知ってて編み出したのでしょうか?
実際の所は分かりませんが、多くの人々から慕われ、かつ自分の名前を冠するコード名を世に残してもらえるというのはこの上ない喜びだったのではないでしょうか
じゃあジミヘンコードはスパニッシュ8ノートスケールで再現可能みたいだからこれで終了~みたいな終わらせ方をしたら非常にもったいないのでもう少しお付き合いしていただきたいのですが、ジミヘンコードの最大の特徴は#9を加えたⅤ7のテンションコードであるという事です
これまで僕はテンション・ノートはおまけ要員なのでコード上についてなくてもメロディライン上に再現出来ていればそれでいいといった事を話していましたが、ジミヘンコードについては話は別です
なぜなら、この#9をコード内に組み込んだ状態でコードとして成り立っているため、#9がコードスケール内に含まれている事は必須条件となります
既存のⅤ7のコードスケール達には#9が含まれていませんので、拡張スケールの中に#9を含んでいないものは必然的に対象外となります
つまり、
オリエンタル・スケール
ロクリアン♭♭3♭♭7・スケール
ホールトーンスケール
の3つは対象外となります
残った
スーパーロクリアン(オルタード)スケール
ウルトラ・フリジアンスケール
スパニッシュ8ノートスケール
コンビネーション・オブ・ディミニッシュスケール
の4つを組み込んだⅤ7拡張の状態であればジミヘンコードを再現する事が出来るという事になります
まとめるとこんな感じです
やはり「フリジアン・ドミナントスケール+#9(スパニッシュ8ノートスケール)」が最も雑味がなく美しく再現出来そうですね
他は不要な音をメロディライン上に出さなければ条件は満たせますが、誰かに説明する時にはよりコンパクトかつシンプルに説明出来た方がいいので、基本スタンスとしては「フリジアン・ドミナントスケール+#9(スパニッシュ8ノートスケール)」で語るのが最も美しいパターンでしょう
…って思うじゃん?笑
ここまでの話は全てネットの情報を基にして僕なりに深堀りしていったものなのですが、このコードが生まれたきっかけとなった「Purple Haze」という楽曲に触れずに話を進めていました
ですが、このPurple Hazeという楽曲のコード進行についてきちんと調べようと思った瞬間、衝撃の事実が発覚しました
まず皆さんに謝罪会見を開かせて下さい
申し訳ございません
今までの話は全て忘れて下さい笑笑笑
マジでやられました、これは笑
ドミナント7thっぽい形をしてるからネットの情報を信じてⅤ7と思い込んでいましたが、この後話す内容を目の当たりにし、どれだけ自分の音楽が浅はかなものだったのかを複雑骨折するレベルでコテンパンにやられました笑笑笑
それは何かと言いますと、2つあります
①Purple HazeがKey=Eである事
②ブルースの世界ではⅠ・Ⅳ・Ⅴはみなドミナント7th(Ⅰ7・Ⅳ7・Ⅴ7)として扱う事
書いててあっけなかったなと思いながらそんな事ある!?ってところでこの後引く美学編に舵を切ったわけですが、読み返して面白かったので2週間ほど前に書いたものをそのまま残しました笑
さぁこっからが本番ですよキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
そのために引く美学編→ブルーノート編と順を追ってブログを更新してきたわけですからね
では改めて、僕なりに勉強し、仮説を立てた上で本当に世に伝えるべきとされるジミヘンコードに込められた想いについて考察をしていきます
ただ、これだけ心構えとして一言言わせて下さい
今まで学んだ事を一旦全て忘れて下さい笑笑笑
それくらいブルースは常識破り(もはやブルースの方が常識レベル)といわんばかりに既存の音楽理論だけでは到底理解出来ない世界観を持っています
真っ新な気持ちで続きをお読み下さい
直近2回のブログでも予習兼ねてリンクを載せていましたが、改めてブルースのコード進行について確認していきましょう
ブルースのコード進行というのは、ブルース形式ならぬルールの下で構成されています
古典的な例は、
|C7(Ⅰ7)、、、、、、、|、、、、、、、、|、、、、、、、、|、、、、、、、、|
|F7(Ⅳ7)、、、、、、、|、、、、、、、、|C7(Ⅰ7)、、、、、、、|、、、、、、、、|
|G7(Ⅴ7)、、、、、、、|、、、、、、、、|C7(Ⅰ7)、、、、、、、|、、、、、、、、|
、:8分音符
このように12小節から成る構成をしているそうです(Key=Cを例に)
一部コードを記載せずに省略している小節| |がありますが、その1小節前のコードと同じものを弾くという意味で省略しています
つまり、
1~4小節:C7(Ⅰ7)
5・6小節:F7(Ⅳ7)
7・8小節:C7(Ⅰ7)
9・10小節:G7(Ⅴ7)
11・12小節:C7(Ⅰ7)
という事になります
なお、10小節に関してはF7(Ⅳ7)が使われる場合もあるそうです
…さぁさぁ皆さん
事前にブルース形式の情報を目にした方々は当時はさぞ困惑した事でしょう笑
何せ、
ブルースって全部ドミナント7thですから笑
今まで学んできた音楽理論で考えたらトニックやサブドミナントで7thあり得ませんよね?(メロディック。マイナースケールの♭Ⅳ7はサブドミナントのドミナント7thとして存在してるけど)
通常であればこのブログの冒頭みたいにドミナントとして機能するはずだから、
理論だけで言ったらこうなっちゃうんですよ(まぁこんな遊びが出来るもんならやってみたいけど笑)
けどさっきの古典的な例で言うと、5・6小節目のF7(Ⅳ7)の後ってC7(Ⅰ7)ですし、何だったらその後の9・10小節目なんてG7(Ⅴ7)ですよ?
意味が分かりませんよね?笑
ここでブルーノートスケールの登場です
西洋音楽によって見つかった?とされる3つのマイナーゾーン
♭3→長2度~長3度間、かつハッキリとした短3度を避ける
♭5→完全4度~完全5度間、かつハッキリとした減5度を避ける
♭7→長6度~長7度間、かつハッキリとした短7度を避ける
を愛するブルースの音楽においてこれら3つの音域のゾーンはクラシック音楽の世界からしたら楽譜に示せないブラックホールのような領域なわけです
芯を捉えられない(むしろ捉えちゃいけない)からこそブルーノートなるものがブルースに込められた感情を再現するに相応しい存在となるわけですので、言ってしまえばブルーノートは、
ゴーストノート
譜面に書き表せない音霊(タマスィ)なので、そもそも特定する事自体がブルースを奏でる人達からしたら野暮なわけです
彼らには聴こえているこのゴーストノートなるブルーノートをあえて存在しているかのように捉える事でⅠM7やⅣM7の中にブルーノートに込められた音霊(タマスィ)を共存させる事が出来る
常識なんてクソ喰らえ!と言わんばかりに互いの常識を旋律上にぶつけてわざと違和感を出す
形式美の中に情景美が合わさる事で一見矛盾しているような世界観の中に世に言うエモい空気感が漂うわけですね
ですので、ブルースの世界では、楽譜上はⅠ7・Ⅳ7だけど、実際のところは、
Ⅰ(M)7・Ⅳ(M)7
という感じで(M)の存在を忘れてはいけないという事です(霞んでるように見えるだけ)
本来なら確実に鳴らせないはずの♭7が鳴っている(ブルースの人達にとってそれは正規の短7度ではないというのを大前提として)事にしてなんちゃってⅤ7っぽくしてるだけの遊び心にすぎず、それをダイアトニックコードであるⅠM7・ⅣM7上でゴーストノートに触れているみたいな感じで♭7を押さえてドミナント化している
故にコードの機能もそれぞれトニック・サブドミナントで間違いないわけです
もう一度言いますが、ブルースにおいてⅠ7・Ⅳ7はⅤ7の形はしているけど♭7を短7度として捉えていないという浮遊感で遊んでいるだけですので、理論ガチガチで挑んだらこのブログ冒頭の当時の僕のように完全敗北します笑
それを味わったからこそ、先にも話した通り引く美学編→ブルーノート編という順番でこのジミヘンコード解読のためのひと手間をかけたわけです
相手が常識を捨てた事してるんですからこちらも自分の持っている常識を捨てて素手だけで喧嘩するくらいの気持ちで挑まないとブルースに込められた想いを理解する事は一生出来ません
という事で、ジミヘンコードについて解説する前に、この「ブルース=AllⅤ7説」めいた誤解を解きほぐしました
表面上は確かにそうだけど、残念ながらⅠ(M)7・Ⅳ(M)7かつその♭7はゴーストノートなので本当のⅤ7ではないという事をきちんと理解しておく事がジミヘンコードを本当の意味で理解する鍵になります
本当のドミナントであるのはまごうことなきⅤ7だけです
それを二次ドミナントとか下手な知識や経験を持ってしまったがために、実はゴーストノートを使ったドミナントに見せかけたトニック・サブドミナントであるという事を知らないまま僕らはブルースという掌の上で踊らされていたという事になりますね笑笑笑
悔しいけどブルースの方が一枚上手でした(もはや勝負にもなっていなかったという笑)
ではここで改めてジミヘンコードをもう一度確認していきたいのですが、ここからはジミが残した名作と言われる「Purple Haze」のコード進行を引用させていただいてその正体をしっかり解き明かしたいと思います
↑↑にコード進行が掲載されていたのでそれを参考にしようと思いますが、
Aメロ(Verse)にも出てくる
E7#9 G A
このE7#9がジミヘンコードと呼ばれる成り立ちをしていて、ネット上でもドミナント7th(Ⅴ7)#9という解釈をしていたわけですが、もしこれが本当にⅤ7#9としてしまうと、その後に続くGMajって何者?ってなってしまうんですよね
なぜなら、E7をⅤ7と捉えた場合、考えられるキーというのは、
Key=A:Eミクソリディアンスケール
Key=A:Eミクソリディアン♭2・スケール
Key=Am:Eフリジアン・ドミナントスケール
Key=Am:Eミクソリディアン♭6・スケール
Key=Bm:Eリディアン・ドミナントスケール
以上の5つに絞られてしまうんです
Purple Hazeの原曲キーを調べてみると、「Eドリアン」「ニ長調」なんて言われ方をしている情報を見かけます
要するにこれ、Key=Dって言いたいんでしょうけど、なぜこう言われているのかは正直分かりません(が、後にEドリアンと言われる所以が明らかになります)
そんな中で、「ホ長調(Key=E)」という情報に辿り着きました
おそらくこれが正解でしょう
というのも、先程のPurple Hazeのコード進行のアウトロがE7#9で終わっているからです
先の1フレーズと言い、度々登場するE7#9
皆さんが勉強してきたドミナントがこんなにコード進行の冒頭に出てくるってあまり聞かない話ですよね?
ここにきちんと疑問を抱けるかどうかでジミヘンコードの正体を本当の意味で理解する事に繋がってくるのですが、これまで順番に勉強してきた成果をここで発揮します
では実際にこのE7#9を五線譜上に再現してみましょう(何のコードスケールを使っているかは一旦置いておいて)
完全1度:E
増9度(#9):G
長3度:G#
完全5度:B
短7度:D
こんな感じですね
形としてはE7にオルタード・テンション#9を加えたテンションコードという事になりますが、このまま見たら確かにドミナント7th(Ⅴ7)#9って言いたくなりますよね
で・す・がっ!
□で示した#9
これまで僕と一緒に勉強してきた皆さんなら色々と繋がってくるんじゃないかと思います
そうです!
ジミヘンコードが何なのかを解き明かすために重要なマジックワード
異名同音
です
増9度(#9)の異名同音と言えば…?
ぎぃやあぁぁぁ、出たあぁぁぁぁ!!!!!((( ゚Д゚;)))
まぁ冗談はさておき、短3度でしたね
つまり、このジミヘンコードはテンション・ノートの名称の都合上#9と謳っているだけで、何と♭3のゴーストノート(ブルーノート)を混ぜたコードだったという事になります
当然ですが、ブルーノートスケールについて理解していないとこうした異名同音の変換も出来ないので、あの手順に従って勉強をする必要があったわけですし、それがこうしてジミヘンコード解読に至る事が出来たわけです
・Key=Eでの楽曲進行
・♭3のゴーストノートを使った#9のテンションコード
このPurple Hazeを象徴するこのE7#9は、
Ⅰ7(#9)
擬ドミナント的トニックであるという事がジミヘンコードのダイアトニックコード視点での解釈となります
となると、次なる問題点がその後に進行するGMaj→AMaj
通常のコード進行で考えるとGMajというのはKey=Eからすると♭ⅢMajとなるので、ノンダイアトニックコードになります
それがなぜ共存出来るのかと言うヒントが実は先に出てきた
Eドリアン・ニ長調
何で?って思いますよね?
実はこのブログを公開する前にブルーノートスケールを使ったオリジナル楽曲を公開したのですが、ここに詳しいヒントが隠れています
詳しく知りたい方は↑↑のブログ後半のコード進行の解説の部分を読んでみて下さい
ここではダイジェスト的にかいつまんで話を続けます
結論だけ言いますと、ブルーノートスケール(厳密にはブルース・マイナー・ペンタトニック・スケール)には2つのメジャースケールと絡み合う事が可能な条件が揃っています
今回のPurple Hazeを例にするならば、
Eブルース・マイナー・ペンタトニック・スケールはこんな感じになります
ではどのメジャースケールと関連を持っているかと言いますと、
A・Dメジャースケールの事なんですね
んで、これらの構成音の中にEを含んでいるので、Eを主音としたダイアトニックコード及びコードスケールは確実に存在します
ではそれが何か見てみましょう
…これはやっちゃってますね( ゚ ゚ )
はい、皆さん
Purple HazeでEドリアンって話が出ていたのはおそらくこれの事です
簡潔に言いましょう
このE7#9→GMaj→AMajというコード進行は、
Key=DのⅣMaj→ⅤMajを挿入したモーダルインターチェンジ
それをEブルーノートスケール上で再現したものという事が考えられます
なぜこうした事が言えるのか
そして、ジミヘンコードが今もなおこうして世に語り継がれているのか
それを紐解くためにPurple Hazeの音楽ジャンルであるサイケデリック・ロックについて知る必要があります
Wikiっぺ先輩(せんぺぇ)によりますと、
サイケデリック・ロック(英: Psychedelic rock)は、1960年代後半に発生し流行したロック音楽の派生ジャンル。主に、LSDなどのドラッグによる幻覚を、ロックとして再現した音楽のことを指す。ただし「サイケデリック・ロック」という用語が頻繁に使用されるようになったのは後年のことであり、それまでは「サイケデリック・サウンド」「サイケデリック・ムーブメント」という表現が一般的であった。
アメリカの伝統的なブルースをベースにしながら、それまで誰も聞いたことのなかった斬新なギターサウンドや卓越した演奏技術、そして圧倒的なインプロビゼーションを披露することにより、ヘンドリックスは一般の音楽ファンはもちろんプロのミュージシャン達にも大きな衝撃を与えた。
このPurple Hazeは、1967年3月にザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスによってリリースされたものになりますが、そもそもジミ自体がブルースをベースにした音楽性であったため、このサイケデリックロックというのはブルースがルーツになっている可能性は高いと言えるでしょう
という事は、このE7#9→GMaj→AMajはブルース進行にちなんだ動きをしていると考えるのがセオリーという事になりますので、先にも話した通り、Eブルーノートスケール(厳密にはEブルース・マイナー・ペンタトニック・スケール)から導かれるKey=Dに一時的に転調していたという展開というのが本来の在り方なのではないかと考察しています
エレキギター博士の情報がこのジミヘンコード並びにPurple Haze攻略の最後の鍵となったのですが、それに気づくまで僕はKey=Em(G)のGMaj(♭ⅢMaj)に転調し、再びKey=EのAMaj(ⅣMaj)という連続トニック→サブドミナントという解釈をしていました
ですが、このブルーノートスケールの動き的にKey=Em(G)というのは理論上説明がつかない事になります
それぞれのキーのダイアトニックコードを示すとこうなります
エレキギター博士の情報をきちんと理解する前の僕の考えでいくと、Key=Gの場合、Aを主音としたダイアトニックコードはAm7(Ⅱm7)となってしまうのです
そもそもブルースにマイナーコードなんてものが存在しないという大前提を理解していないと、こうした解釈になる確率が格段に上がってしまう(ネットのEドリアンって言い方もそのミスリードになってる可能性高い)ため、ジミヘンコード誕生の経緯を本当の意味で理解する事は到底出来ない事になってしまいます
ブルース進行の基本であるⅠ・Ⅳ・Ⅴに従っている事
ブルーノートスケールが2つのメジャーキー(五度圏右隣2つ分まで)と繋がっている(同主音のⅡ-Ⅴ-Ⅰの関係性)
これを理解して始めてブルーノートスケールが成そうとしている事が理解出来ますし、ジミヘンコードがこうして生まれた理由についても納得が出来るようになります
…はい
そんなわけでジミヘンコードは♭3と♭7のゴーストノートを使ったⅠ7(#9)であるという事が分かりましたので、これにて約1ヶ月半にわたるコードスケールに関する勉強を終了したいと思います
いやぁ無事完走出来ましたぁ!!!
最初はどうなる事かと思ったけど、何とかここまで辿り着く事が出来ました
ブルーノートスケールはマジで難しかった笑
楽譜に示せるものではなく、体感するものであるという事を身をもって理解出来ないと一生理解出来ない超難問だったので、これまで理解してきた頭での理屈を全て忘れろとブログの前半に伝えたのはそのためです
感覚だけでは伝わらない
理論ガチガチでも伝わらない
感覚と理論の架け橋となるように両方の立場を理解する事が出来て初めてジミヘンコードもとい、ブルースというものを真に理解出来るのだと勉強して痛感しました
これで合ってるかは分かりませんが、僕のオリジナル楽曲「MaGic mUsIC ~病み堕ちた恋のLabyrinth~」は僕なりのブルース(ブルーノートスケール)に対する答え合わせとして残しました
これまで書いてきたブログは未来の僕に向けた教則本的側面で皆さんに開示したものになりますが、僕が出来るのはここまでです
世の中に溢れる情報の大海に飛び込み、自分なりの視点で疑問や疑念を晴らし、ミスリードになりかけている情報を上手く翻訳して実践に投じれるように準備をする事しか出来ません
あとは僕のブログを最後まで読んで下さった皆さん自身の手で各々の答えを示していって下さい
僕の書いたブログが単なる音楽理論の話では収まらない様々な要素が込められている事を理解出来ていれば、音楽以外のところでも皆さんの助けになれる事はあるかもしれません
そう受け取り、日々の生活に還元し、また別の誰かに自分の言葉で語っていく連鎖がゆくゆくは本当の意味で和平的平和な日が訪れるのではないかと信じています
音楽は人生を音にした魂(タマスィ)の集合体
それを僕と一緒に学んだ皆さんと最後に共有し合い、閉幕とさせていただきます
お勉強系は一旦これで終わりになりますので、次からはまた作品紹介のブログとかになると思います(音源編集したいので)
最後までついてきて下さり、ありがとうございました!
皆さんの日々に幸がある事を願いつつ、その想いを音源に託して引き続き創作活動を継続していきます
最後に、今回のジミヘンコード解読の一助となったエレキギター博士にこの場をお借りして御礼を申し上げます
今から7、8年ほど前
博士のホームページを開き、音楽理論を学んだのが全ての始まりでした
エフェクターの違いなども動画で勉強させてもらい、一時期は博士が動画で紹介したエフェクターを買い漁ってコレクションしていた事もありました笑
そうした経験や投資が今の僕へと繋がり、最難関であったジミヘンコード解読の最後のピースとして、博士のブルーノートスケールに関する情報がその突破口となりました
博士のおかげで今の僕があります
博士の今後の益々のご活躍とご発展を陰ながら応援しております
本当にありがとうございましたm(_ _)m
それではいつもの感じで締めさせていただきます
次回のブログでまたお会いしましょう
(^ ^)ノシBye Bye
参考情報元の数々↓↓
「不器用な想いを音で描く」を信条に、SoundCloudにオリジナル楽曲と東方自作アレンジを公開中です
興味があれば聴きに来て下さい♪