遠い遠い昔。僕が受験生だった頃の話。

 

模試の成績が振るわず、希望の学校に行けるかどうかの瀬戸際だった。

僕は夜型だったし、

決戦(受験日)まで残り少ないこともあり徹夜で勉強することもしばしば。

 

受験生の夜は孤独だ。

寂しさと眠気を紛らわすラジオは必須だった。

オールナイトのラジオ番組をBGM替わりに机に向かったものだ。

 

徹夜明け・・・

朝陽が差し込み小鳥の囀りが聴こえてくる頃。

ラジオも深夜の喧しい番組とは趣を変えて、穏やかな朝に相応しい宗教番組になる。

 

それはカトリック系の番組だった。

 

その番組の冒頭では、毎回いつも

暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう

という牧師の訓示的なナレーションが流れていた。

 

で、受験生の僕はふと思った。

カトリックと言えば世界史的には色々あるけど、

その重大イベントの一つに十字軍の遠征がある。

中世にイスラムから聖地エルサレムを奪還するべく

カトリックの諸国が軍隊を何度も派遣した歴史である。

なかなか荒々しいよね!

 

この史実を先ほどのナレーションに当てはめて言い換えると

返せと不平を言うよりも、すすんで取り戻しに行きましょう」

となる。

うむ、違和感が無いな。

 

十字軍の最初は1095年だから

それから約900年もの歳月を経たラジオ番組にも

このカトリックの精神は脈々と受け継がれているんだなぁ

と妙に納得したのを覚えている。

 

 

曲解???