美人過ぎる作家としても有名な綿矢りさが、大江健三郎賞を受賞した。
芥川賞を最年少で受賞したが、その後、書けない時期が続いたという。
気分転換に、アパレルショップ店員のアルバイトなども経験した。
そんな苦悩の末に書き上げた作品に、大江健三郎も「彼女の文学生活のひとつの転機を記念する傑作」と評した。
作家の大江健三郎さん(77)が選考する第6回大江健三郎賞(講談社主催)は6日までに、綿矢りささん(28)の「かわいそうだね?」(文芸春秋)に決まった。
綿矢さんは京都市生まれ。01年にデビュー、04年「蹴りたい背中」で芥川賞を受賞。
受賞作は、恋人とその元彼女に振り回される女性の心情を描いた物語。
大江さんは「群像」5月号掲載の選評で「およそ信じがたいことが、(中略)たくみに読み手を納得させてしまう語り口で、現実のことに表現」されていると評価した。大江賞は過去1年間に日本で刊行された文学作品の中から大江さんが一人で選考。受賞作は翻訳され、海外出版される。
(47NEWS 4月7日)