ねっとりした甘い香りというと、クチナシのような濃厚な香りを連想するけれど、それとも違う。
最初に飲んだときには分からなかった香りが不思議なくらいよく分かったのは、少し冷めてから飲んだせいかも。
この日のお茶は、単叢の郁金香。
郁金香とは、チューリップのことなのだそう。
チューリップって香りがないと思っていたけれど、咲き始めの香りはこんな感じという茶友の言葉がこのときやっと腑に落ちました。
前回は全然分からなかったのに、今は確かにチューリップを連想させる香りがするなぁ、と。
猫舌なので、少し冷めてからのほうが分かりやすい。
お茶うけには大好きなチャメ。
韓国のフルーツ、マクワウリ。
目を閉じて深呼吸したくなるほど、いい香り。
この切り方だと、まさにウリ。種ごと食べられるようですが、私は取り除いて食べる方が好き。
さっぱりした甘みでサクサクした食感。イエローキングというメロンに似ています。大好きなイエローキングもそろそろ旬。
外皮がとても綺麗なので、あえて皮付きでカットしてそのままかぶりつきます。スイカみたいに皮だけ残す食べ方で。
茶殻もいい香り。
華やかさはひかえめだけど何だか和む香りです。
きっとチューリップ畑に行っても香りに包まれるということはないと思うけれど、あの花びらの質感が思い浮かびます。
ちびねこ亭の思い出ごはん
チューリップ畑の猫と落花生みそ
夢に破れ未練をもてあます人、夢を叶えたはずなのにそれが正しかったのか自信を無くしている人、叶えた夢を手放すべきか悩んでいる人。そんな人たちがそれぞれ故人に背中をおしてもらって再度歩き出す。
4篇中、2つめの書店員のストーリーが特に印象に残りました。後悔や寂しさが昇華して温かな読後感に満たされるから安心。
表紙の中のウミネコの数を見ると何冊目か分かるようになっているのだそう。7冊目には7羽、8冊目には8羽。
ちびねこ亭の思い出ごはん
かぎしっぽ猫とあじさい揚げ
これが8冊目。読み始めてから7冊目が未読だったことに気づいたけれど大丈夫でした。
千葉の名所や特産物を使ったレシピなどもさりげなく紹介されているので、現実と幻想の入り混じった世界にひきこまれます。
最後の1篇が毎回楽しみになっています。そこだけが少しずつ進展のあるストーリー。主要な登場人物の過去や現在が垣間見えるけれど、先は長そうです。
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