小説の中の元祖と正統のラプサンスーチョン |    茶と猫と。

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  ・・・中国茶好きのお茶日記

ラップサンドと紅茶、そんな軽い食事でもお腹いっぱいになるのは、きっと紅茶がすすむせい。

 

 

野菜好きな茶猫は、いつも野菜が付け合わせみたいな位置づけなのにちょっと不満です。

 

 

サラダがメインディッシュ、そんな希望を叶えてくれるのが「サラディッシュ」というお店。テイクアウトしたのは、サーモンとアボカドが主役のサラダをトルティーヤでラップサンドにしてもらったもの。

 

 

そして選んだお茶は、正山小種(ラプサンスーチョン)という紅茶。スモークサーモンとラプサンスーチョンの組み合わせを楽しみたくなったのは、小説の中にそんな組み合わせが出てきたから。

 

 

この本の著者は、毎日3時にラプサンスーチョンを飲んでいた時期があったというくらいこのお茶が好きなのだそう。

 

このストーリーの中には共感できるシーンがたくさん出てきます。例えば、最高の茶葉を用意しても、水を選択を誤ったり、お茶うけの組み合わせを失敗すると台無しになってしまうということ。

 

 

スモークサーモンのラップサラダにスモーキーさがアクセントとなっているラプサンスーチョンは確かにとても相性がいい。

 

サラダを食べ終えて煎を重ねていくと、龍眼を思わせるフルーティーな甘みが増してきます。

 

 

眉間にしわを寄せるような強烈な香りがするものはニセモノで、ホンモノはフルーティーさの中にスモーキーな香りが調和しているなどとよく言いますが、そんな異なるタイプが小説の中にも出てきます。

 

フルーティーさと甘さにスモーキーさがアクセントとなっている「元祖」のラプサンスーチョンに対して、そのスモーキーさを象徴に華にしたものを「正統」なるラプサンスーチョンと表現しています。

 

 

図書館で何気なく借りた本でしたが、お茶を淹れるのにペットボトルの水が向いていない理由がさりげなく書かれていたり、いろんなマメ知識がちりばめられていました。

 

悪意を持って作られたものなら「ニセモノ」に違いないけれど、あこがれを強調し、あこがれに特化して作られた嗜好品なら「ニセモノ」と切り捨てるのではなく、「あこがれのお茶」として楽しむのも悪くないと思うのです。

 

▼ラップ&ボウルサラダ専門店 サラディッシュ

http://www.saladish.jp/

 

 

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