入口の横にあるブラックボードには、展示作品の内容が書かれています。カウンター席のみの店内は、どの席に座ってもゆったりとくつろげる空間。
ウォーターヒヤシンスの一人掛けソファにゆったり腰かけて、整然と棚におさめられた様々な抹茶碗を眺めながらいただくお茶時間はちょっと贅沢な気分になります。
抹茶碗でいただく中国茶。中国茶にあまりなじみのない人は、わんこそばみたいに小さな茶杯(湯呑み茶碗)にお茶を注ぎ足されるのが落ち着かないといいます。
大切に使いこまれた中国茶用の茶壺と茶海を使って目の前で丁寧に淹れられたお茶は、抹茶碗に静かに注がれるので、初めての人もゆったりと自分のペースでいただくことができるのがいいところ。
カウンター席の長いテーブルの向こう側、茶壺(急須)や茶海を置いてあるスペースは、端から端まで全部水が流せるようになっていて、帯状の茶盤みたいなもの。
なんて機能的な作りなんだろう、家にもこういうスペースがあったらなぁなんて思ってしまいます。
グラスと茶海を使って淹れた中国緑茶も抹茶碗で。湯温の調整や器を扱う的確で繊細な所作から布巾をエプロンのポケットから出したりしまったりするさりげない仕草まで、店主の無駄のない滑らかで美しい立ち振る舞いは、そよ風を思わせる優雅さ。
目の前の一人のための茶席といった趣き。お茶を淹れ終えたらすっと手のひらをかえして「どうぞ」という仕草。
言葉がなくても仕草で心遣いが伝わります。愛玉子(オーギョーチー)と豆菓子もおいしくいただきました。
カウンター席の背面には様々な器がディスプレイされており、その壁面がギャラリースペース。中国茶館風ではなくアジアン家具で落ち着いた雰囲気にまとめられたインテリアも茶猫好み。
本物のおもてなしとは、おしつけがましさや堅苦しさを感じさせないもの。茶人として大切なものを教わった気分になりました。
▼Te Hong (テホン)
http://tabelog.com/tokyo/A1306/A130602/13120526/
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