味わいながらちびちび飲みたい冷たいお茶は小ぶりな備前焼のカップで。
この日のお茶は単叢紅茶(たんそうこうちゃ)。温かいお茶と冷たいお茶のダブル飲みを楽しんでいます。
岩茶や単叢が似合う小さめのカップは天野智也氏の備前作陶展で出会った器。これからどんどんお茶の香りを吸い込んでもらって茶壺(急須)みたいに育ってくれるといいなぁと思っています。
作陶展で見とれていた作品は器だけでなく、そっと触れたくなるネコたちも。
六猫息災(ムビョウソクサイ)というネーミングに目が離せなくなったのは、ぴったりかっちり寄り添ってひとつのオブジェのようになった6匹のネコたち。パズルのように順番に積み上げていくとじゃれ合う兄弟ネコたちみたいな姿になるのがたまらない。
売約済みだった作品の中にも忘れられないものがいくつもあって、思い出すだけで心が温かくなります。
陶器のカップに大きな氷を入れて、その上から淹れたてのお茶を注いで飲むのが好きです。茶盤のせても違和感のない色合いと質感。
ガラスの器に氷がぶつかるカランカランという音もいいけれど、厚みのある陶器の中で氷がコトリと静かに響く音は、ひとり静かに味わいたいときに心地いい。茶猫にとっては音もおいしさ一部なのです。
作陶展に足を運んだときに出会ったネコはギャラリーの中だけでなく、外にもちらほら。
警戒することもなく、愛想を振りまくこともなく、ひたすらマイペースの外ネコさんたち。
南青山での個展に続き、横浜仲町台のギャラリーユイガーデンにて7月28日(土)まで作陶展を開催中なのだそう。
語りかけるようにまた氷がゴトリと音をたて視線を向けると、表面はしっとり涼やか。持ち手があるから指先が濡れることもなく氷も解けにくい。
見る角度や光の加減で様々な表情を見せてくれる器は、使い続けるほどに愛着が増していくもの。夏も冬も茶猫に寄り添ってくれる相棒が増えました。
▼天野智也氏の備前作陶展 相のうつわ
http://kohoku.keizai.biz/headline/1778/
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