三本の柱でできた三柱鳥居(みはしらとりい)。中国茶に限らず、お茶の歴史をたどっていくと、お茶と宗教のつながりに改めて気付かされることが多々あります。
唐代は、いろんな国との交流が深まり、深く根付いた易の考えだけでなく、人の幸せを考える多くの宗教も発展し、それを機に様々な宗教観を学び研磨されていくことになりました。
仏教信仰とともに、中国の喫茶文化も成熟し、お茶の飲み方や道具の扱い方などもルール化されていきます。唐代に茶文化を定着させた人物「陸羽」の存在は、茶道に明るくない方にも広く知られていますね。
唐の都、長安には、仏教だけでなく、ゾロアスター教、マニ教、景経など、様々な宗教が入ってきました。
そんな歴史を紐解いていたときに、ふと見てみたいと思ったのが、三柱鳥居。見慣れた鳥居はこのように2本の柱ですが、3本の柱でできている鳥居があると知り、見てみたくなりました。
こんなふうに3面どこから見ても鳥居の形。文字で読んだり、言葉で聞いたりしてもピンとこなかったのですが、見てみると納得。確かに3本の柱でできています。
都内でも見ることのできるこの鳥居は、三囲神社(みめぐりじんじゃ)の中にあります。スカイツリーから徒歩15分ほど。
この神社には、狛犬の後ろに気になる姿。
そう、以前、池袋三越前に鎮座していたライオンもいるのです。
お茶の歴史から脱線して、鳥居にもいろんな形があると知り、気になりはじめました。気に留めていないとなかなか気づかないのですが、同じように見える2本の柱の鳥居にもたくさんの種類があることを知ると、これまで何度も足を運んでいる神社でも、新しい発見があります。
大きく分類すると、曲線的な明神(みょうじん)系鳥居と、直線的でシンプルな形の神明(しんめい)系鳥居などがあり、同じように見えても細部の作りに違いを見つけることができます。
これから新しい年を迎え、初詣など神社に足を運ぶ際には、鳥居の形を見てみるのも楽しいかもしれません。
▼三囲神社(みめぐりじんじゃ)
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/13_sumida/13018.html









