【活動報告】第一号報告書を公開します | つむぐつなぐミライ

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世界放浪35ヵ国のち青年海外協力隊/平成28年度2次隊・保健師/2016年9月~ガーナの僻地で母子保健活動中!

どーも!ひとみんです♪

 

かれこれ9/27に日本を発ってから、4か月が経とうとしています。時の流れが早すぎて怖い!

 

最初の1か月半はオリエンテーションやらホームステイプログラムやらで忙しく過ぎ、11月中旬からやっと活動スタート。

 

いまは、円滑に活動を進めていくための人間関係作りや、任地の母子保健の現状把握や情報整理、活動計画の草稿づくりをしています。

 

これから3か月後までには、実施計画をしっかり立てて色々と始めていきたいな!

 

協力隊活動の2年間、提出が義務づけられているのが定期報告書。そして気付けば....もう第一回目の提出期限。(12月末)

 

同系職種の保健師や看護師の先輩方、友人たちも読んでくれているので、報告提出の時期に合わせて、今後ここにも載せていけたらなぁと思っています。

 

(きっと泣き言言うときもあると思います。ぜひアドバイスください!)

 

内容がつまらない。そんな時は最後までピューンと飛んじゃいましょう!

0.報告書要約

 

アッパーウエスト州は、ガーナ国内の貧困3州のひとつと言われ、妊産婦死亡率・乳幼児死亡率が他州と比較しても高い地域である。活動地域であるアッパーウエスト州ジラパ郡は、ガーナ北西部のに位置する人口98,971人の郡であり、8つのSub-districtから成る。

 

JICAの無償資金協力である「アッパーウエスト州地域保健施設設備計画」により、現在は全Sub-districtにヘルスセンターおよびCHPS(Community-based Health Plannning and Services) compoundが整備され、住民のプライマリケア施設となっているが、未舗装道路、物理的に距離が遠いなどの理由により基本的保健サービスへのアクセスが厳しいコミュニティがある。また、住民の意識の低さに加え、スタッフ不足や技量不足により保健サービスデリバリーに地域格差があるのが現状である。

 

配属先であるDHMT(District Health Management Team)は、郡内の保健サービス全般のスーパーバイズおよびレポート集計等の役割を担い、デスクワークが中心業務である。住民への直接的な保健サービスの提供は、CHO(Community Health Officer)やCHN(Community Health Nurse)が実施している。保健サービス向上のためのワークショップを不定期開催しているが、アウトリーチの機会が少ないため、現場レベルの問題点を十分に把握できていない印象。

 

配属先の主なニーズは、日本での保健師経験を生かした母子保健事業の革新および既存事業の改善支援である。今後は各Sub-districtを巡回し、保健サービスの提供状況や住民の医療アクセス状況、地域課題の把握をした上で、具体的な活動計画を立てていく。担当CHPSゾーンを2、3つ決めてモデル地域として重点的に活動していく予定。

1.活動地域及び配属先の概要

(1)活動地域概要・抱える問題

ジラパ郡は、ガーナ北西部アッパーウエスト州に位置しており、妊産婦死亡率・乳幼児死亡率が他州と比較し高い地域である。人口98,971人で、8つのSub-districtから成る。

 

主要産業は農業だが、サバンナ気候の長い乾季により安定した収入が得られず、出稼ぎに行く者も多い。電気供給は比較的安定しているが、水道設備はほぼ整っておらず生活用水はボーホールから汲み上げる。多くの住民は電気・水道・トイレのない土壁の家で暮らす。

 

各Sub-districtに、プライマリケア施設が配置されているが、様々な要因により基本的保健サービスの質に地域格差がある。中心部にある郡病院は、二次医療機関として、24時間救急医療体制・8つの外来病棟・入院施設・出産施設・手術室等が完備されている。

 

(2)配属先の事業内容、組織体制

配属先は、保健省直轄の保健施策提供機関であり、配属先はその下部組織の一つとして、郡全域の保健・医療に関わる様々な事業の管理・統括を行っている。

 

組織体制は、Director1名、Public Health Nurse1名、Nutritionist2名、Secretary1名、 Disease Control Officer3名、Health Information Officer1名、Field Technician1名、Health Promotion Officer1名、TB/AIDS Officer1名、Accountant2名、Typist1名、Store Keeper1名、Driver1名、Cleaner3名、Watch man1名。

 

(3)配属先の援助受け入れ実績

JICA:

【技術協力プロジェクト】

・「アッパーウエスト州母子保健サービス強化」(2006~2010) 

・「アッパーウエスト州地域保健機能を活用した妊産婦・新生児保健サービス改善プロジェクト」(2011~2016)

【無償資金協力】アッパーウエスト州地域保健施設整備計画

【JOCV受入れ、現在4代目(2007年~)】

その他援助機関: Unicef、WFP、USAID

 

2.ボランティアが所属する部局の概要

(1)配属先の事業内容及び課題

各Sub-districtの保健サービス全般のスーパーバイズおよび各施設から毎月提出されるレポート集計、州保健局への報告などデスクワークが中心業務である。直接的な保健サービス提供者であるCHOやCHN等を対象にしたワークショップを不定期開催している。主な課題は下記の通り。

 

・新生児死亡の増加

・若年妊娠の増加

・妊婦検診の受診率の低迷

・乳幼児の予防接種率の低迷

・スタッフの技術の質、住民に対する対人スキルのばらつき

・乳幼児のマラリア、貧血および栄養失調への予防、改善対策のアプローチ

・家族計画のアンメットニーズの解消および性感染症予防の知識普及

・未識字、意識の低さ、知識の乏しさにより適切な健康行動をとれない住民に向けた包括的アプローチ

 

(2)同僚の人数及び技術レベル

現在、局長含め職員21名。同僚は、上記のとおりアウトリーチの機会が少ないため、地域診断の実践や現場レベルの問題点の把握、事業評価が不十分であると感じる。3ヶ月・半年・1年毎にレポートを作成し、各課題に基づく評価指標の推移をグラフ化し、具体的な実施計画を立てているが、定期的な評価や見直しの機会がない。

3.配属先のニーズ

(1)ボランティアに対して期待している内容

1、日本での保健師経験を生かした母子保健事業の革新および既存事業の改善支援

2、データ管理支援とそのデータに基づいた地域保健計画の策定支援

3、その他配属先が関係する業務の補助

以上が、配属先のニーズである。局長より、具体的な活動分野についてはボランティアの望むように活動してよいと返答があるが、既存の事業改善よりもエビデンスに基づいた新しい取り組みを望んでいる印象。

 

(2)当初要請ニーズからの変更点

特になし

4.活動計画準備状況

GHS(Ghana Health Service)の提供する保健サービスの母子保健事業および課題の現状把握に努めるため、以下の活動を実施。

・予防接種未接種者のモップアップ事業のため、DHMTメンバーとともにスーパ―バイザーとして郡内全てSub-districtを巡回

・乳幼児健診、妊婦検診、健康教育の見学のため80か所のCWC会場を巡回

・各施設、CWC会場で緯度経度を取得し地図化、地域巡回するCHOへデータ配布

・CHOおよびCHN対象の住民向け健康教育研修に参加

・Jirapa Urbanヘルスセンターにて、外来、CWC、家族計画指導、アウトリーチ等の活動見学および参加

 

いずれも今後活動していく上で大変有意義であった。今後は各Sub-districtの保健施設を巡回し、保健サービスの提供状況や住民の医療アクセス状況、地域課題の把握をした上で、具体的な活動計画を立てていきたい。

 

私の活動内容の透明化を図るため、マンスリーレポートを毎月提出し、掲示板に掲示していく。局長は、担当CHPSゾーンを2、3つ決めてモデル地域として重点的に活動していくことを望んでいる。

 

5.受入国の印象

ガーナ人は社交的で陽気な性格の人が多く、町を歩いていれば声を掛けられ顔見知りになる。食事の際は居合わせた人を誘い、皆で分けて食べる習慣がある。また、何か困ったことがあれば親身になって助けてくれるなど、互いに声を掛け合う・分け合う・助け合う文化があり、異国の地でも問題なく暮らすことが出来ている。

 

都市部には高層ビルがあり、スーツに身を包むビジネスマンがいる一方で、地方には汚れた服に裸足で駆け回る子どもや英語の話せない住民が多く、国内間の経済、生活、教育格差が大きい。そのため、健康課題については、文化や習慣、経済状況だけでなく、知識の乏しさ、意識の低さも大きく影響していると感じる。

 

仕事面では、時間や約束にルーズであったり、談笑をし続けるなど日本人の仕事に対する姿勢と異なる部分も多いため戸惑うことがある。

 

任地では、JICAのプロジェクトによって建てられたプライマリケア施設があること、また、これまでJOCVが築いてきた住民との関係性(現在4代目)もあり、日本に対するイメージは良好である。日本文化について興味を示すガーナ人も多く相互的に異文化理解を楽しんでいる。

おわりに

文章力そこらへんに売っていないかな。第三者に文字で過不足なく地域や活動概要がわかるよう求められているのに、文字に起こすのって難しい。

何よりも、各項目500字の文字制限が辛い。

 

自分の状況や経験を伝えるって難しいけれど、こうやって言葉にして残すのは大事だなぁ。

 

自分の頭の中も整理できるし、私がどんな活動もしていくのかこれから伝えていけたら嬉しいです。

追記

ジラパは、人口98,971人に対して医師(Medical Doctor)が4人。人口25,000対1の割合。

 

その代わりに、PA(Physician Assistant)という準医者的な位置付けの役職が何人かいて、医者の代わりに診察をして処方箋を出します。

年末まで施設見学させてもらった任地で一番大きいヘルスセンターのPA・マダムドロシーと。

 

いつだってすごく優しいのに、ちゃんと厳しいこともスタッフに言える。仕事以上に人としても尊敬できるガーナ人のひとりです。

 

実は、今後の活動のことでとっても嬉しいことが起きました!ドロシーと強力タッグ組めそうです...!

 

ワクワクが止まりません!また別で書きますね♪

 

では!

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