今朝、出勤前にNHKのニュースを見ていたら、聴覚のハンディキャップを持ったスタッフさんがメインで働いているというスタバの紹介がありました。

健常者と聴覚障がい者では、どうしてもコミュニケーションに難があるところを、聴覚障がい者同士であれは共通言語である手話を用いて割とスムーズにコミュニケーションが取れるという、「なるほど!」な発想と捉えました。

これ、きっと、同じハンディキャップを持ったお客さんも利用しやすい店舗なんだろうなぁと思います。
聴覚障がいって見た目で認識しづらいと思うので、いざ健常者と対したとき、「ん?」って感じになると思うんですよね。

パッと見でわからないことも多々あって、私の場合も外見は健常者とほぼ変わらないので、周りに迷惑をかけてしまっている場面が多々あると実感しています。
しかし、最近の世相として、以前に比べれば障がい者に対する理解を備えた方々がずいぶん増えたと肌で感じています。

例えば、ちょっと照明を暗くしたオサレなお店なんかに足を踏み入れると、入口から一歩も先へ進めません(笑)
(だからなるべく行かないようにしているのですが)
お店の方は普通に出迎えて下さるのですが、ずっと入口で立ち止まっているので「???」な状態になるのです。
当たり前ですよね(笑)
明らかにそうとわかるシャツを着ているわけでも、旗を掲げているわけでもないのですから。

そんな時に、「すみません。ちょっと目が不自由で暗いところが苦手なんですよね・・・」と伝えると、手を引いてくださったり、肩を貸してくださったりするスタッフの方がずいぶん増えたような気がするのです。

それでもやっぱり後ろめたさというか、申し訳ないという気持ちが強く、レイアウトを覚えているお店や自分のことを理解してくれているお店を中心に利用することが多いです。

きっと聴覚障がいをお持ちの方も同じように感じている方もおられると思うのですが、そういう方々にとっては安心して利用てきる店舗なのではないだろうかと思ったわけです。


実は以前から、我々視覚障がい者が活躍できる仕事、会社、そんなものを創れないものか?と考えてまして、きっと世の中には既にそういう場所があるのだとは思うのですが、勉強不足ゆえに実際のところを知りません。
目が見えない、不自由な者が得意とするのは何か?
もちろんハンディキャップを複数持っておられる方もお見えだとは思いますが、視覚の不自由だけを切り取ってみると、

・音に敏感で聴き分けが得意(かも?)
・触覚が研ぎ澄まされている(かも?)
・気配に敏感(かも?)
・嗅覚が敏感(かも?)
・味覚が敏感(かも?)

結構得意そうなことはありそうなんですが、それをビジネスに組み立てるイメージがどうも沸かないんですよね。
それをうまく組み立てることができれば、同じハンデを抱えている方々が活躍できる場所を創ることができ、社会の一員として堂々と(?)参加できるんじゃないか?と思うのです。

ある研究では、人間が持つ五感のうち、情報をインプットする能力の約9割は視覚からと言われています。
確かに、視覚で受け取る情報の多さと重要性は、他の四感(聴覚、嗅覚、触覚、味覚)と比べると段違いのような気がします。
見えないことの不安と不便いうものは確かに大きいです。
しかし、それでも何かできないものか。
世の中の役に立てないものか。
自立した社会生活を送れないものか。
時々そんなことをぼんやり考えながら、コレ!という答えが見つけられないままいます。

先々のことに不安を抱えつつも、とりあえず"今は"それなりに生かされていることに感謝している、そんな7月10日です。


▼冒頭で紹介したお店
スターバックスnonowa国立店
https://store.starbucks.co.jp/detail-1872/