昔から私と母は馬が合わない。
若い頃は反発だけして何も考えてなかったが今はいい大人。
自分が妊娠した時に母の偉大さが判った。
女手1つで3人姉妹を育ててくれたのに。
なのに
母との会話にイライラして
優しく出来ない自分に腹が立つ。
母にキツク言ってしまうと後で必ず後悔するのに・・・
母も私と馬が合わないのはわかってる。
娘の事があって
病院に母と妹が来てくれた時
出産経験のある妹は泣きながら
陣痛室へ入ってきた。
私はそのとき正直嬉しかった。
妹はこんなにも私のことを心配して泣いてるんだって。
でも
後で聞いた話だが母は妹に
お姉ちゃんが泣いてないのに
お姉ちゃんの前で泣くなと言ってたらしい。
泣いてくれた方が嬉しかったんだけどな。
退院してから叔母が
お見舞いに来た。
この叔母は6ヶ月で初めての子を死産している。
お酒を持ってきてたのだが
きっとシラフでは話せないからだろう。
他愛も無い話から、
そろそろ本題に入る時に母が仕事から帰ってきた。
正直、邪魔だなって思った。
母が居ると私は自分の気持ちを話さない。
いや、話せない。
誰にも話す事なんて出来ないが
母には絶対に本音は見せられない。
母も席に着き叔母と飲み始めた。
私はボーっと2人の会話を聞いてるだけだった。
母はあの病室で・・・
私が産声を上げることは無い娘の
陣痛で苦しんでいる時
目の前で苦しんでる実の娘よりも
私の旦那の事が一番心配だったらしい。
…何でかな?
普通、そこは実の娘を心配しない?
何だかそれを聞いて
ショックを受けるよりも
あ~やっぱりこの人には頼れないんだな
と再確認した。
早く元気にならなきゃって
孫を楽しみにしていた母を悲しがらせちゃダメだって
強がって平気な振りをしていた。
退院して少し経った頃
親戚にもうすぐ1歳になる子が居て
その親戚にもお世話になったんだから
その子に服でも買ってあげたら?と母に言われ
愕然とした。
「えっ??」
一瞬耳を疑った。
まだあの子がお空に還って1週間だよ?
なんで?
なんで自分の娘を亡くしてるのに
人の子に服買わなきゃいけないの?
自分がもしこの立場に立っても
買える?そんなすぐ子供服見れる?
でもそんなこと言えない。
「あー、そうだね。今度買いに行くよ。」
それを言うのが精一杯だった。
この人は本当に人の気持ちがわからない人なんだなぁと思った。
でも、まぁ…
わかってる。わかってるよ・・・
母も色々考えたんだよね。
一応親子だもん。何となく考えてることわかるよ。
前向きになるにはそれがいいと思ったんだよね…
それとも本当に立ち直ってると思ってたのかな?
だけどもう少し待って欲しかったなぁ・・・
正直アレはきつかったよ。
旦那の事が一番心配だった。ってのも結構きつかったけどね。
母の事を突き放せたらきっと楽なんだろうなぁ。
でも出来ないんだよね…。
それが親子の絆なのかな?
元気に会うことは出来なかったけれど
私と娘にもこの先何があっても一生切れない絆があるんだろうな。
