先日、ポレポレ東中野で「六ヶ所村ラプソディー」というドキュメンタリー映画を観てきました。

「六ヶ所村」の問題。みなさんご存知ですか?
(前からブログを読んでくださっている方は、何度が記事にしているので知っていらっしゃるかしら・・・)
六ヶ所村は核燃料の再処理工場が建設された村です。
今年の8月から、とうとう本格始動が始まろうとしています。
実際に稼動し始めれば、原子力発電で放出される1年分の放射能が1日で排出されることになります。
空に、海に、大量の放射能が垂れ流しにされるのです。
工場周辺に住む人たちは、確実に被爆します。
また、汚染された海産物や農産物を食べた私たちも間接的に被爆します。
実は「再処理工場」なるものはイギリスとフランスにも存在します。
そしてこの2カ国の再処理工場の周辺では小児白血病の発生率がずば抜けて高いのです。
工場で働く人のガン発生率も当然高いです。

この映画では、国のエネルギー政策を押し付けられた小さな田舎の村に生きる人々を、賛成派も反対派という二極化で問うのではなく、過疎の問題、雇用の問題など、六ヶ所村にある複雑な状況も踏まえて、どちらも同じように揺れ動きながら生きているんだということを正直に伝えてる映画でした。

反対派が数人になっても草の根運動で反対を唱える自給自足的農業を営むお母さん。
有機農家の方々や、完全無農薬米を作るお母さん。
海の汚染を恐れて80才を過ぎても反対を唱える元イカ釣り船の船長。
昔は盛んだったイカ釣り漁が今では立ち行かなくなり、子供を養うために再処理工場で働くお父さん。
放射能汚染されている可能性がある作業服を洗浄する仕事を、今後請け負おうとしているクリーニング屋さん。
再処理工場の建設に係わる建設業の社長さん。
同じ会社で働く息子さん。

賛成派も反対派もみんな同じ六ヶ所村に生きている。
被爆するであろう不安と戦いながら。国に対する無力感をココロに抱えながら・・・

六ヶ所村の人たちは20年以上に渡る闘争にすっかり疲弊し、受け入れてしまっている。
それが良いとか悪いとかそういうことでは決してなくて、
稼動が始まれば被爆してしまうことも理解した上で受けて入れているのだと思う。

そしてこの映画では、今この六ヶ所村に生きるということがどういうことかということをありのままに伝えていました。

県外(とくに都会に)住んでいる人が、反対だ!と叫ぶことはとても簡単です。
でもそこには、過疎化や雇用問題で苦しむ村民の方たちがいて、
そして電気を使い続ける限り、自分も加害者なのです。

他に仕事があれば、再処理工場などで働きたくないでしょう。
他にふるさとがあれば村を出て行きたいかもしれません。でも、ことはそんなに簡単じゃない。
好き好んで被爆したい人などこの世にいるはずがないのだから。

そこには工場が出来上がってしまってから、県外の人間がただただ「反対だ!」と言うだけではすまされない深い問題が横たわっていて・・・・自分に何が出来るかを深く考えさせられました・・・・・

映画を観て、改めてわたしに出来ることは何だろうと考えました。

それは一人でも多くの人に、
今日本で何が起ころうとしているのかを知ってもらうことが大切なんじゃないかと思うのです。

電気を使っている限り私たちも加害者だし、国の圧力に対して無力感を感じることはあるけど、
でもまずは、みんなで事実を把握することが大切なような気がします。

そこから、行動するかどうかはその人の自由だけど、
事実を知っていれば、「選択」することはできます。

知らなければ、いつの間にか汚染されていても文句はいえないのですから。
(ほら、アスベストでもなんでも、国の対策は後手後手でしょう。
残念ながら自分の身は自分で守るしかないんです。)

六ヶ所村の問題は、メディアでほとんど取り上げられません。
日本のメディアは、国や企業と癒着しているから、企業の都合の悪いことは言わないんです。

ほら「あるある」もそうでしょう。
あれは企業側がまずお金を払ってこの食材を扱ってくれと依頼して、食材の持っている良い部分だけ紹介して、結果に不都合な部分は隠して放送してます。
それで放送後一次的にでもその食材が売れれば、企業側はバンバンザイでしょ。

だから、こういう国と原燃に不都合な情報はまずテレビなどでは流れない。
だからみんな知らないと思うのです。

一人でも多くの人にこの映画を見てもらいたい。
そして考えてもらいたい。と切実に思いました。

残念ながら、ポレポレ東中野での上映は2月9日までです。
でも、きっとまたどこかで上映されると思います。

どうぞ、機会があったらこの映画を見てみてください。