牛乳神話完全崩壊〈2004年版〉を最近読みました。

いままで牛乳が悪いのは、
1)ちまたで言われている程実際はカルシウムの吸収は良くなく、消化するときに体内にあるリンを排出させるから。
2)牛乳は牛の血液で出来ていて、(ちなみに母乳は母の血液から出来てます)あくまでも子牛の飲み物であって人間が飲むものではないこと。
だと思っていました。
人間は母乳を止めると、乳糖を分解する酵素がほとんど分泌されないとか。
牛でさえ大きくなれば牛乳を飲まないのに、なぜか人間は母乳が終ったら牛乳を飲み始める。
これは不自然なことだ。という意見に、「そうだよね~」と思っていたのですが、
この本にはこういう問題の他に、今売られている牛乳自体の質の問題にも触れられていました。

昔は粗飼料として牧草と草を発酵させて作った保存飼料をえさとして与えていたのですが、いまは生産性を上げるために、栄養分の多い濃厚飼料を与えているそうです。
そうすると、粗飼料だと牛の中にある3つの胃で反芻しながら順番に消化していくのに、濃厚飼料だと反芻せず単胃動物と同じように消化吸収されます。
そうすると、乳の出はよくなりますが牛は骨身を削って乳を出さなくてはいけなくなるそうです。
そうすると寿命が短くなり、産前産後に起立不能になり乳房炎になる牛が急増しているそうです。
また、この本に書いてあった訳ではないですが、飼料の中にホルモン剤が入っているため、本来妊娠中の牛は乳を出さないそうですが、ホルモン剤の効用で搾乳ができるようになるそうです。
つねに搾乳できるので、農家にとっては生産性が上がりますが、妊娠中の牛の乳には女性ホルモンが含まれます。この場合の女性ホルモンは環境ホルモンと同じなのです。
環境ホルモンの摂取は男性、女性ともに生殖器に影響を与え不妊を招きます。

そんなこんなで、今の牛乳は薬漬けで質がものすごく悪いんですね。
やっぱり飲まないにこしたことはないと思います。

牛乳神話完全崩壊〈2004年版〉には、その他牛乳を大量に飲んだ乳幼児への影響や、市場で一番流通している高温滅菌牛乳の質が実は低品質であること、なぜ牛乳が「完全栄養食品」と言われるようになったかなど興味深いことが書いてありました。
牛乳に不安を感じたら、一度読んでみるといいと思います。