度重なる交通違反によりスパンキーは今月から長期免停になり、自転車で営業活動することになりました。
毎朝行っていたニュータウンを外れた山の梺の喫茶店にも来なくなりました。
そしてキャンペーン半ばの会議にて所長より自転車で頑張って成果を上げているスパンキーに労いの言葉がありました。
会議が終り久しぶりにバウハウスに飲みに行くとスパンキーはこの夏の終りに会社を辞めると言う『この夏で最後なので必死で頑張ってるんです。売れてないとボロカス言われて、辞めさせてくれまへんやろ!成果を上げて自分としても格好をつけて辞めさせてもらいますわ。』
『辞める為に頑張ってるのか、切ない話やな。』
『やるしかおまへんなぁー。おきばりやす!』
多屋君も影響されて、その気になってきました。『僕もキャンペーン後半頑張って夏の終りに辞めます。』
『こんなおもろい楽な仕事、他に無いのに何で皆んな辞めたがるねん?』
『そんな事、言ってるのはチャーシューさんだけでっせ! 変態でっせ。』
『あほか!』
『ごじゃごじゃ言ってんと、みんな飲め飲め!飲めや歌えのどんちゃん騒ぎじゃ!』
スパンキーはこの夜バウハウスで『サマータイムブルース』を思いきりシャウトしました
家に帰ると金兵衛さんから久しぶりに電話がありました。
『きょう昼間チャーシューの勤めてる会社から、電子オルガン売り込みに来たらしいわ、わしは留守やったけど嫁さんが応対して、買うときはチャーシューから買うと言うといたらしい。なんかニュータウンの担当て言うてたらしい、
名刺が置いてあるわ。
S. K さんや、まてよ、名刺の役職に課長て書いてあるけど、ボールペンで手書きやぞ、怪しい男やな。』『スパンキーやな。ほんまかいな?わはははっ!』笑いが止まりません。受話器の向こうで金兵衛も大笑いしています。
頭の中をスパンキーのシャウトする歌声『サマータイムブルース』がぐるぐる回っています。
若き日の夏
サマータイムブルース