僕は高校生の頃、親が経営する店を1つ任されていて学校に行きながら仕事をして、日曜日だけ休みという日々だった…
当時学校の休みも週1で、夏休みの間も仕事は休めなかったが喫茶店の仕事は苦にならなかった…
と、いうのも僕が店を任されてからは一般客よりも友達や学生の客が多く、小さな店だったから買い出し、調理、接客、会計は全て1人で行っていた…
そんなある日、RG250EのKが店に来て僕のバイクに乗りたい、貸して欲しいと言ってきた。
もちろんOKしたが、それが事件の始まりだった…
10分ほどしてKが戻って来て、ネズミ取りに引っかかって警官の静止を振り切って逃げて来た…
との事だった。
彼は免許の点数が無いから匿って欲しいと嘆願、僕は了解して2人で架空の人物をでっち上げて
誤魔化そうと試みた。
すると自宅の祖母から電話があり、今バイクに乗っていたか?僕のバイクを見たという人が家に来ていると…
僕は全てを察したが、極めて冷静にとぼけてみせた…いや、今仕事中だし乗ってないよ…
すると、あらそう…と、祖母からの電話が切れた…
けれども、またすぐ電話が鳴り、貴方は誰かにバイクを貸した?
そんな、しどろもどろの会話に苛立って、電話の側にいた警官が突然電話に出た…
俺は〇〇警察の〇〇と言うものだが、誰にバイクを貸した?
Kと打ち合わせ通りの話をしていたが、電話の向こうの警官は苛立って、電話じゃ埒が開かないから、今からそっちに行くからな!
と今では珍しい強気の口調。
店の前はパトカーと警察、野次馬で溢れて大ごとになってしまった…と、内心周りの人達に申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、僕は約束を破るのは嫌いだった…
だからKとの約束は守り通すと誓っていた…
警官が店に来て、服を着替えたKもそこにいた。
Kと僕は作った架空の人物の証人である。
しかし警官はKを見るなり強引に彼の腕を掴み、車に連れていった…
予想通りである。Kは車の中で、僕は店内で事情聴取…僕らは話し合った事を話した…
警官は、そんな話信じられるか!と、怒っていたが僕は話し合って決めた事以外は話さなかった…
すると警官は明日も話を聞くからな!犯人が捕まるまで毎日、これからずっと警察に来てもらうからな!
僕は分かりました。と答えた。
そして、その日が過ぎていった…