今更ながら佐村河内守「交響曲第1番《HIROSHIMA》」を聴いた。



NHK、民放でいくつか特集番組を見た父が音源を買ってきたのだ。

私にさしたる音楽の知識はない。
ふーん、すごいんだ。
そんな感じでライナーノートも見ずに聴いたのだけれど…


感想。
これで涙しない大人はきっといない。

第一楽章~第二楽章はひたすらひどい気分になる。
不協和音。不穏なテーマ。
様々な苦痛と苦難が襲いかかる。

時折光明が差す。
けれど、長くは続かない。
裏切られるように、苦難の波がまた襲ってくる。
艱難辛苦。
それが一時間以上続く。

第三楽章。
竜巻のような、嵐のような不協和音から始まる。

吹き荒れる風のようなバイオリン。
電気ショックに似たシンバルの音。
くじけそうになる。

けれど、それでも泥の中でもがくように
そこからはい上がろうとするかのように
不安を抱えたまま、
弦楽器が波打つ。

悲しい音色。
諦めそうだ。

でも、それでも。
勇気を出した。
歯を食い縛り立ち上がった。
嵐の中でも、
立ち向かう強さのある、管楽器の重なった音。

そして、
主題のメロディーが鳴りながらも
道が開く。
夜明けのように光に包まれ、
風は吹くけれど、
希望の鐘が鳴り響く。

また歩き出す。


苦難に満ちた道程。
それでもまた歩き出す人間の強さ。
《ヒロシマ》を個人的体験として表現したこの曲、
大きなカタルシスが得られることと存じます。

charrotten
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