つくし料理を食卓に出してみました。
ダンナさまは、つくし をあまり好きではありません。
「なんか苦い」らしいです。
山菜のほろ苦さを、『おいしい』と思う人と思えない人と。
例年、食卓の つくし に手を出そうとしないダンナさま。
私に勧められて、渋々食べる1本の つくし・・・という感じでした。
今回は、卵とじにしてみました。
どうかなーと思って見ていると、意外にもパクパクと食べています。
どう?と聞いてみると、「まあ、食えるよ。」 とのこと。
そんなダンナさまを見て、あることを思い出しました。
それは、食べ物の「好き・嫌い」に関する話なのですが、
好きか嫌いかという判断は、すべて経験による判断なのだそうです。
食べ慣れたもの・楽しい経験をして食べたもの
⇒ 「安全だとわかっているので食べてもよい」と脳が判断
↓
好 き
初めてのものや食べ慣れていないもの・嫌な経験をして食べたもの
⇒ 「危険かもしれないから食べてはいけない」と脳が判断
↓
嫌 い
小さい子どもが食べ物の好き・嫌いをするのは、食べ物に対する経験が
まだ少ないから。
「未経験のものだから食べてはいけない」と脳で判断されやすくなります。
例えば、ニンジンを食べられなかった子どもでも食事の経験を積むことで
食べられるようになるのは、
「これはいつも食べているニンジンだ」という情報が蓄積され、
「おいしい」と感じることができるようになるからです。
ダンナさま、つくし に慣れつつあるようです。
さらに思考は広がります。
そうかー、ダンナさまが今後ずっと私の手料理を食べ続けていると、
「これはいつも食べている味だから、安全だ。おいしい味だ。」と
脳が認識するようになるんだわ~。
料理の腕を磨くのと、ダンナが私の料理に慣れるのと、
どっちが「おいしい料理」への近道なのかな?と思ってしまいました。