JR佐倉駅から、徒歩数分。
 
線路は広々としています。
 
 
やってきたのは成田エクスプレス。
 
この日だけで、何回も見かけましたです。
この特急の本数が多い分だけ、普通運賃で乗れる快速電車の成田空港行きが少ないのでは・・・?と、ちょっと思う。
 
成田駅を最寄り駅とする身としては、関東の主要駅と定期的につながっている特急なので便利です。
成田空港で飛行機に乗ったことはないくせに、成田エクスプレスだけは何度も乗ったことがありますよ、私。
 
佐倉駅から東に来たここでは、せんろが徐々に三本になっていく途中の場所です。
はっきり見えるところに行ってみましょう。
 
どちらにしろ、道は素直に線路沿いになってはくれない。。。
 
 
途中、街中で見かけた看板。
 
この時まで存在を知らなかったのですが、近くに菅原神社というものがあったらしいです。
菅原というと、天神社とは書いてないけど、やっぱり菅原道真公にゆかりがあるところなのだろうか?
 
 
実は、私が注目したのは神社ではなくて、署名された名前です。
 
菅原神社をお勧めしている、佐倉アスリートクラブ監督の小出義雄さん。
 
千葉県佐倉市出身で、佐倉市を基点に主に長距離の陸上アスリートを育てた名監督さんです。
 
歩いたこの日は今年の5月11日。
奇しくも、ひと月経たない4月24日に、小出監督はお亡くなりになっていました。
 
高橋尚子選手をはじめ、オリンピック選手を育てたことで有名ですが、地元にもずいぶんと貢献していらっしゃったようで、こんな道端でその一端を垣間見たような、不思議な気持ちがしました。
 
 
ちょっとしんみりしつつも、気を取り直して先へ進みます。
 
また住宅が挟まれて、線路に近づけませんのですよ。
カクカクと曲がりつつ、電車の音だけは聞こえるという状況。
 
とはいえ、本数は少なめなので、都会のようにしょっちゅう聞こえるわけではありません。
 
佐倉駅から西、東京方面だと、総武本線と成田線の二つの路線から電車が来るから、本数が増えた気がするんですけどね。
その逆、下りだとそうはいきません。
 
 
そこへひょっこりと、また看板がありました。
今度は弁天様のわき水とな。
 
これも存在を知りませんでした。
七福神の弁財天が水もつかさどっているのは有名ですが、佐倉にもあったのか~。
あと1キロとありますが、残念ながら進行方向は違うらしい。
 
歴史のある街だと、神様もいろいろいらっしゃいますな。
 
 
やっとまた、線路沿いに来たぞ~いと喜んだところで、なんかきた。
 
私が乗ってきた、横須賀線と同じ車体とは違う、黄色と青のラインの入った車両です。
 
千葉県内の内房線や成田線などで見かける車両なのですが、ここで見たのは千葉ー成田間を往復しているものではないかと推測。
 
 
 
さて、金網越しに覗いてみましょう。
 
ここはまだ線路同士の間隔が広いです。
 
真ん中のは分岐がありますね。
 
わかりにくいですが、青いトラックが写っている場所の向こう側にも、線路が一本あります。
 
佐倉駅からは、成田線は複線のままなのですが、総武本線は単線になります。
それで、下りの線路が三本と書いた次第。
 
 
電車に乗っていた時の感覚だと、成田線と総武本線は佐倉駅からしばらくは並走していきます。
地図で改めてみると、2キロは並走状態でした。結構長い。
 
総武本線を歩くときはどうしようかな~、バスでもあれば、分岐点までワープしちゃおうかな~。
 
などと、まだまだ遠い未来を思いつつ、今は成田線を目的に進みます。
 
駅近くの住宅街を抜けると、景色は田園風景となりました。
 
5月のこの日は、田植えが終わっていない田んぼもまだまだ多かったです。
 
晴天続きで、まさかこの後の梅雨がこんなに長引くとは、だれも思わなかっただろう。
 
 
梅雨の終わりの3日目の本日、またこんな青空が戻ってきましたぞ~。
 
田んぼも稲の穂がたくさん風に揺れていることでしょう。
 
さて、稲作のための田んぼが並ぶと思っていた、このあたりの景色。
なんか違うものがありました。
 
水を入れた田んぼ。。。というには、池みたいな様子。
これは何であろう?
 
 
気が付いてみると、そんな深い池みたいなものが、あっちこっちに点在しています。
 
そこには水草が浮いて。。。いや違う、これは、ハズの葉っぱですよ!
 
ということは、ここはレンコン畑です。
 
 
レンコンは、泥の中に育ったハスの根っこです。
観賞用と食用はまた違うらしいのですが、季節になればきれいな花が咲きます。
 
関東では茨城県が名産地ですが、千葉県の佐倉市に、こんなにレンコン畑が広がっているとは知りませんでした。
 
電車の中から見ても、普通の稲作用の田んぼだらけなんだと思っていた。。
 
ハスの花は極楽浄土に咲くという神聖なる一面がある花。
 
かの偉大なる監督も、そこにたどり着き、地上を見守っていてくれるといいなあと、思ったのでした。
 
♪ LIKE A HARD RAIN  相川七瀬