春になり、もうすぐ5月になり。。。となると、思い出す歌があります。
松任谷由実さんの「メトロポリスの片隅で」
あんまりメジャーじゃないかもしれない歌なのですが、私には印象深い歌だったのです。
松任谷由実さんの、昭和60年発売の21枚目のシングルで、当時はレコード。
平成元年にCDシングルとして再発売されています。
17枚目のアルバム「DA・DI・DA」にも収録されておりまして、知っている人は案外多いんじゃないかと思います。
この歌、リリースは8月だったのですが、発売の動燃に資生堂のCMに使われたほかに、昭和63年にドラマ主題歌としても起用されまして、私はこれに影響されました。
昭和末期のそのころ、私10代。多感なお年頃。
友人のぷーさんと出会い、幼馴染のゆきうさぎさんともどもまだまだ子供で、でも将来について考えねばならない分岐点を迎え超えていたそのころ。
まだバブル前だったこの時期、学生にとって会社への就職は永久就職で、父親たちのように年功序列で給料が上がり、地位も確立していくだろうと思われていた。
商売も上々、アイドル全盛期で俳優もアイドル扱いが顕著になってきて、これからどんどん楽しい歌やドラマがあふれていくのだろうと思えたころ。
戦後の経済成長期の末期というか、最後に夢見たころといいますか。
そんな時代にマッチした歌が、この歌でございました。
タイトルに「メトロポリス」などとつくくらいですから、歌の舞台は都会。おそらく東京。
主人公の女性が、恋に仕事にたくましく邁進している様子がうたわれています。
冒頭から失恋で始まるようなのですが、通勤電車に紛れているうちに前向きになっていくのです。
まだまだ女性の結婚適齢期が24歳といわれ、26歳になると「売れ残りのクリスマスケーキ」などと失礼なことを言われた時代、この歌詞は露骨に反発するでもなく、独身女性を「シングルガール」と呼び、男性に頼って生きるだけではない女性の人生を表してしているような気がします。
それまでは、「あなたについていく」「あなたがすべて」「あなたがいないといきていけない」「すてないで」みたいな歌が多かったんですよね、昭和。
それに対して、この歌は自立した女性をうたう先駆けだったのではないかなあと思います。
そして、歌詞の一部を取ったのか、タイトルを「意外とシングルガール」と名付けたTBSドラマの主題歌になるのです。
ワタクシ、あんまりドラマ見ない人なんですが、このドラマだけは楽しみに見ました。
だってね~、大ファンの藤井フミヤさんが出演してたからですよっ。
実年齢25歳だったかな?でも21歳の役で、主人公女性より年下の男の子の役。
でも実際には、主演女優より年上だったんだな、フミヤさん。
このギャップがどうなるかというのが楽しみで見ていたところもあります。
で、主人公を演じたのが今井美樹さん。
今ではギタリスト布袋寅泰さんの奥さんという認識の人も多そうですが、この時は時代を代表するがごとくの売れっ子さん。
世の女性があこがれる女性として、人気を博しておりました。
その今井美樹さんが「素敵にしっかり自力で生きようとする女性、でもまだ半人前」という役どころを演じまして、主題歌がぴったりだったんではないかなと思います。
なので余計に印象が残りました。
いわゆるトレンディードラマで、ノリは軽いです。
根性モノではなく、らくして楽しく、時に男性に甘えながらも自立するみたいな。
こういったドラマを見て、将来自分たちもあんなふうな素敵OLになれるのかもと思う同級生が多い中、私はあんまり自分がそのようになっているというのはぴんと来ておりませんでした。
実際、職人系に行ってしまったので、素敵OLではない。
今も連絡を取り合える交友関係も、かねがねそんなバブル体現的な道は歩んでませんでしたなあ。。。これぞ類友か?
でも、そんな将来が見えていなかった若かりし時代に、ちょっとのあこがれとともに聞いたこの歌を、初夏になったこのころに思い出すのです。
カラオケで歌っても、あんまり難しくないのです。
でも、歌っても知らない人が多かったんだよなあ、、、今まで。
なので長いこと歌っていませんが、鼻歌ならよくやりますv