時は12月30日。

師走も押し迫ったこの日、やっとインフルから回復した私はさっそく歩きに行ってきました。

 

今日こそ京急線の旅を終わらせるぞ~~!とやる気いっぱい。

しかしずーっと部屋で陰気におとなしくしていたせいで、頭はボケている。

 


 

前回のリタイアの地、東京都品川区にあります立会川駅。

 

駅舎の前に立会川(たちあいがわ)という小さな川が流れているのは前回お伝えしました。

 

今回、ホームに降り立ち改札を出ると、いきなり目に飛び込んできたのはこの看板。

 

前回の記事を書くときに調べたら、坂本龍馬にゆかりがあるということは各サイトに書いてあったのですが、こんなに堂々と宣伝してたのですね。

 

駅に近いところに銅像があるらしいので、せっかくなので見てから行きましょう。


 

立会川駅を出てボラちゃん橋を渡ると、右に行けば国道15号線・第一京浜が走り。

左に行けば商店街と、その先は住宅地。

 

左に行けと先ほどの看板にもありましたので、てくてく行きます。

師走の町はすでに冬季休業に入っている店も多々ありましたが、御惣菜店やお花屋さんなどは元気に営業中。

 

来るとき墨田区内でも見ましたが、臨時で囲いを作ってお正月飾りを売っている人がここにもいました。


 

数メートルも行きますと、すぐにその像はありました。

 

高知県桂浜にあるのと同じ姿の坂本龍馬像です。

高知県から贈ってもらったそうな。

 

 

なんで坂本龍馬とこの立会川駅付近にゆかりが?ということですが、なんでもこの駅のある東大井地域には、かつて土佐藩の下屋敷があったそうです。

 

ちょうどペリー来航の時、坂本龍馬は藩の許可を得て、江戸で剣術修行をしていたそうな。

そこで幕府の警備命令を受け、藩は江戸にいた武士を動員し、下屋敷警備をさせました。

そこに竜馬はんも加わっていたのですな。

 

像の近くにあった説明書き曰く、この場所から坂本龍馬の幕末の活躍は始まった、とのことです。

 

この像のあるあたりからさらに200メートルくらい行くと、当時は海の近くだったのですが、そこには黒船に対抗すべく作られた浜川砲台の跡地があるそうです。



 

さて、立会川の竜馬範に挨拶もしたことだし、先を行くと致しましょう。

今日は羽田空港へ行くのであろうトランク抱えた人がいっぱい電車に乗っていたので、道中座れなかったのでお疲れモードでスタートですよ。

 

でも日差しのおかげで寒い割にはそれなりに快適に過ごせる陽気。

汗だくになるよりは気持ちよく歩けました。

 

ふいっと横を見ると、立会川駅のホームがあります。

けっこう高い位置にありますな~。


 

ちょっとカクカク曲がってラビリンスになりかけた住宅街の道。

突然目の前にこの建物が現れた時は、ちょっとびっくりしました。

 

割とこぎれいな平成テイストな家が多い中、めっちゃ昭和なこのアパート。

見たとたんに神田川の歌詞が浮かびましたよ。

 

位置的に立会川は窓の下に流れてませんが。

 

窓辺にシャツが干されているのが、生活感が出ていてフォークソングの世界を連想しましたよ。


 

 

さて、そんな住宅街も迷ってばかりじゃなんですし、国道の方も線路に近づいてきたようなのでそちらに行くことにしました。

どうもこの先、高架と駅は国道沿いにあるらしい。

 

その高架下、立会川駅を出たあたりから、長~い駐車場となっておりました。

 

ぶっちゃけ、そのまんま高架下を歩いてもこれたかもしれない。

ただ、いちおう駐車場ということで公道じゃないので遠慮いたしました。


 

国道に出る前に、線路の左側で最後の路地歩き。

 

この家、道にはみ出てるのですがいいのかな?

ここだけ立ち退き拒否したのだろうか?

 

 

ちなみに、次の駅までは直線で800メートルほどなのですが、かつてその間に2つも駅があったそうですよ。

 

立会川駅の次が土佐山駅、さらにもう一つ先が浜川駅。

 

どちらも明治37年開業なのですが、土佐山駅は開業8年ほどで廃駅となったそうです。

浜川駅の方は休止になって廃駅になった期間が戦時中なので、お上の命令かもしれませんね。

 

しかし、本線って、廃駅多いなあ。


 

 

そのまま国道に出まして、しばしてくてく行きますと、高架下にマクドナルドがありました。

へえ~、しかも都会でドライブスルーですか、珍しいですよ。

 

数台の車が並んでいます。

 

その上は囲いが大きいから、ひょっとして駅のホームの下まで来たのだろうか?

角度的にホームの端っこなどが見えなかったので確信は持てませんでしたが、そろそろ次の駅があってもいいころ。

駅舎はどこかいな~?

 

 

 

 


 

そして、ほかにジョナサンだのが立ち並んでいる高架下を過ぎる。

 

しかし駅舎らしきものは見当たらない。

 

そのうちに高架がカーブしだしました。

 

・・・あれ?

地図にはカーブの前に駅があるはずだったのだけど・・・。

 

 

・・・・・・もしや??知らずに通り過ぎたか??

 

 

慌てて200メートルくらい進んだかもしれないけど逆戻りします。

 


 

もどってきたジョナサンと、その向こうに先ほどのマクドナルド。

 

あれ?ここまで来ても駅がないぞ?

 

いったいどういういうこと?

 

しかし確かにここらに駅はあったはずなのだ、なにせ各駅停車でさっき停まったのですから。

日差しを浴びていい感じに気持ちのいい駅のホームがあったのにっ!!

 

クエスチョンマークをふんだんに飛ばしながらマクドナルドの前まで戻る私。

 

ああ、そうしたら!


 

な、なんということでしょう!!!

 

ドライブスルーの出口に、地味の駅の入り口階段があるじゃ~~ないですか。

 

 

てか、地味すぎでしょおおおお!!!

 

反対側から歩いて来た時には、まっっっったく気づきませんでしたよっ!!

 

 

そんなわけで、危うく飛ばすところでしたが、鮫洲(さめず)駅に到着です。

あー、焦った。

いくら今日はボケてるからって、これは危なすぎる。

 

 

鮫洲駅は明治37年開業で、最初の時より今は100メートルほど神奈川方面へ移動しているそうです。

 

この日、私は最初は快速特急に乗りまして、品川駅から各駅停車に乗り換えました。

 

この鮫洲駅は待避線があるので、ちょうどその時は後から来た快速特急の通過待ちをしたので、駅に対する印象はあったのです。

 

 

いきなり勝手にハプニングで始まった、この日の旅。

 

大丈夫なのか私?と、不安に思いつつも先へ進むのでした。

 

♪ ダンシング・クイーン   ABBA 

 


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