サザエさんの世界は続きます。

桜新町という地名は、それこそサザエさんが関係するらしい、というテレビで見たすこしの情報しか知らなかった私ですが、検索してみるとけっこうディープな世界です。


国民的アニメでもあるので、あえて簡単な設定はみなさんご存じとして語らせていただきます。


そもそも、作者の長谷川町子さんは、上京してからはこの町に住んでいました。
そして、前日の記事で出しましたサザエさん通り、この先に長谷川町子美術館があるそうです。
途中で引き返しちゃったから見てないですが。

このサザエさん通りにあるセブンイレブンは、かつて「三河屋」という酒屋さんだったそうで、まさに漫画の中の三河屋のモデルです。


この町は、そのままサザエさん漫画の中の街に繋がっているのですね。

もちろん、2000年を迎えるちょっと前にお亡くなりになってしまった長谷川町子さんが知らない、現代の様相もありますが、個人商店らしき店舗が並び、ちょっと裏通りを見ると小さな一戸建てが連なる様子は、あまり変わっていないんじゃないかと思われます。





表通りに戻ったら見かけた、ナボナはお菓子のホームラン王の「亀谷万年堂」前にいた、おつかいワカメちゃん。
亀谷万年堂はそういえば、神奈川県内でもと県境に近づいたころから2~3軒通りすがりに見た気がします。

本店は自由が丘にあるらしく、この玉川地域に何店舗も出店しているようですよ。






何気なく佇んでいた、原作の絵柄のサザエさんとタラちゃん。
アニメとちょっと顔が違いますね。


実は通りの向うには、ほかの磯野家の面々の銅像がずらっと並んでいたのですが、つい撮りはぐってしまいました。


この銅像の波平さんが、頭の一本立っている毛まで再現されているのですが、何年か前にその毛が盗難にあいました。
それも2回も!!

銅像なんだけど、文字通り毛を「引っこ抜かれて」いたらしいのですが、なんと髪の毛にはスペアがあったそうですぐに付け替えられました。

数日後、その髪も盗まれちゃったそうですよ。

これは大手新聞にも記事が載ったから覚えています。
ああ、今どうなっていたか、見てくればよかった。





桜新町なので、地下鉄入口にピンクが使われていますね。

どうやら田園都市線の地下鉄区間は、駅それぞれにカラーがあるようです。
この前にあった用賀駅は水色でした。
これは、何色か想像するのも楽しそうですね。


もう一つ、検索して知った知識なのですが、実は桜新町は初の集団就職誘致地だそうです。





お若い人でも、聞いたことがあるでしょうか?

昭和20年後半あたりから、地方の中学を卒業した若者が、大領求人をしている東京の会社への就職のために団体で上京してくる「集団就職」というモノがありました。

戦後、少しは復興にめども立ってきて、戦死や障害を負ったりで男手が極端に少なくなった東京に、地方からの若い労働者を呼び込もうという企画を、最初にしたのがこの桜新町だそうです。

ちょっと下世話な言い方かもしれませんが、昔は避妊という概念があまりなく、特に地方はろくに娯楽もなく、しかも結婚も年齢的に早い時代でしたから、何人もの子だくさんの家がいっぱいあったのです。

かくいう、私の母も6人姉妹、父は9人兄弟です。

まだ長男が家督をついで、田畑も相続するのが当たり前といった時代でしたから、自立するための職を求めて、大勢の十代の若者が立身出世を目指して上野駅に降り立ちました。

「あゝ上野駅」という象徴的な流行歌があります。





てくてく行くと、なぜか水前寺清子さんのポスターをよく見かけました。

これは何かの店らしき建物の二階の窓に揃っていた、水前寺さんたち。


こちらはゆかりがあるかは不明です。




団地らしき大きな建物やマンションもある中、路地に入るとさりげなくちょっとおしゃれなお店もある、不思議な空間。
昭和的でもあり、しっかりリアルの世界もあり。

ちょっとトリップした気分にもなれる街ですね。





先ほどのお店のすぐ近くにあった稲荷神社の鳥居。

なんか違和感あるなと思ったら、この鳥居、鉄でできているようです。

だから鳥居型の看板みたいにも見えてしまう。

というか、すぐ奥に石造りの鳥居があるから、そういうことでしょうか?




中華料理屋さんの壁に、ぎょっとするものがありました。

もちろん作り物ですが、びっくりした~。





桜新町はすでに超えまして、そろそろ国道246号線と再び合流するようです。
ちらっと高速道路の高架も見えてまいりました。

国道から外れた位置に地下鉄がある、というのは珍しいことのようです。
なのでそういう意味でも、他と雰囲気の違いがある区間でした。


♪   SAKURAドロップス     宇多田ヒカル