武蔵野線の旅の途中で寄った駅のご紹介。

今回は二つの駅をご紹介。

ひとつは西武電鉄池袋線の秋津駅です。

私は最初、濁点有りで「あきづ」と読んでしまいましたが、正確には「あきつ」でした。

住所が東京都東村山市秋津町なので、地名から採ったのですね。


しかし複雑なことに、実際には3つの市の境目にある駅で、しかもそれが東京の東村山市と清瀬市に、埼玉県の所沢市なので、ふたつの都県もまたいでいるという。

それもまた珍しいですよね。


5月9日に撮った、西武秋津駅。
これは南口。北口もあります。

ちょうど西武ドームで開催中のバラとガーデニングショウの宣伝がありますね。
今週末までですよ~。
あ、西武ドームがあるのは所沢です。西武線には目の前まで行く専用駅がありますよ。

この秋津駅、歴史は古く大正6年に開業だそうです。
なので昔からのお店などもあるのでしょう。

秋津駅に対して歴史が浅いけれど、ご近所にあるのがJR武蔵野線の新秋津駅。

さきに西武戦の方の秋津駅があったから、あとからの方には「新」が付いたのですね。

この駅2つは乗換駅同士ではあるのですが、いったん外に出て400メートルほど歩かねばなりません。

この日、歩いてみました。



道中は車2台がギリギリすれ違えるか?という狭い道で、歩道との区別もありません。
昔からあった道の幅ですね。

そこに多くの商店がずらーっと並んでいます。
朝のこの時はまだシャッターが閉まっている店が多かったのですが、一部カフェやコンビニ、お弁当屋さんがあいていました。


前回、歩け歩けの旅で新秋津から先へ向かった際にはほんの一部しか見なかったのですが、昼間だったその時間帯は道幅一杯に乗り換えであろう人たちがぞろぞろと大勢歩いていました。
平日のラッシュ時とかは相当混むんじゃなかろうか。

大丈夫なのかな~?と思ったのですが、実は商店街の反対や、上記に示した通り3つも死をまたいでいたりするややこしさから駅間の専用連絡通路建設の計画が出てはつぶれているらしい。

秋津駅と新秋津駅のホームで測ると、150メートルしか離れていないそうです。
そこにそれぞれ改札を設けて乗り換え専用通路が作られればかなり便利ですが、そうなると商店街を無視した形になるので問題・・・。

難しいものですね。



こちらはJR武蔵野線・新秋津駅。


こちらは西武線よりは歴史が浅いですが、昭和48年開業だそうなので、そこそこ中堅駅ですよ。

人が歩ける通路は繋がっていませんが、線路の方は西武線とつながっています。

かつて両鉄道会社の間で貨物輸送の貨車中継をしていたそうで、その連絡線が今もあります。
この線は今は、西武線の新車両の輸送や改修工事で工場へ送る際の連絡線路として使われているそうです。

ここに限らず、けっこう私鉄がJRの線路を借りて新車両を自走させて運ぶというのは行われているようです。

ちなみにこちらも東村山市の駅ですが、東村山にJRの駅はここしかないそうです。
西武線はいっぱいある。


哀しい歴史として、かつて新秋津駅には「あっきー」というマスコットキャラクターがいたそうです。
しかし2007年末の誕生から2年を待たずに駅を去ってしまったとか。

緑の窓口のシャッターにだけ、そのイラストが残っていたそうですが、今年の4月にこのシャッターからも存在が消えてしまったとか。

あああ、見たかったあ!!




武蔵野線車内から撮った、駅を出てすぐの景色。

周囲はこんな感じで、新しいおしゃれな一戸建てや古い団地などの合間に畑が広がっている、のどかなベッドタウンでした。

♪  ultra soul   B’z