竹ノ塚駅は東京都足立区竹の塚にある、東武鉄道の駅です。
埼玉県を通って群馬県に向かう伊勢崎線の駅です。
途中で乗り換えて栃木方面にも行けます。

この伊勢崎線(いせざきせん)は別名「東武スカイツリーライン」と言われてまして、東京スカイツリーの開業時にその愛称が付きました。
なので、上りは東京スカイツリー駅があります。
登りの終点は浅草。

ただ、この竹ノ塚駅を通る列車の中には東京メトロ日比谷線と直通で中目黒まで行くものもあります。
こちらはスカイツリー、浅草へは行きませんです。

さらに、この駅には普通電車しか止まらないようです。
しかし、東武鉄道としての一日の平均乗降人員数が上位にくるそうです。

この駅のある足立区は東京23区の中では北東のはずれにありまして、都心に向かう人たちの住宅が多い場所です。
足立区全体が都心へのベッドタウンという感じなのですが、竹ノ塚駅周辺も人口密集地。
路線バスのターミナルでもあります。

とはいえ、2000年代に入ってからは茨城方面へのつくばエクスプレスとモノレールの日暮里・舎人ライナー(にっぽり・とねり)が開業したので、乗降人員が1万人ほど減ったとか。


歴史は古く、東武鉄道自体が明治32年に開業し、この伊勢崎線が最初の路線でした。
当初は北千住ー久喜間。

竹ノ塚駅は翌年の明治33年3月21日に開業。
西暦ですと1900年です。

当初は東京23区で最も北端にある駅だったのですが、現在は平成20年に日暮里・舎人ライナーが開業してその終点駅・見沼代親水公園駅(みぬまだいしんすいこうえん)が最北端となってます。

さて、この駅。
私自身は昨年の羽生で行われた世界キャラクターさみっとの時に通り過ぎたくらいで、全く縁も馴染もないのです。

ただこの駅には東京メトロ日比谷線の車両基地である千住検車区竹ノ塚分室というのがあります。
引き上げ線があるので、日比谷線直通や浅草への始発・または執着駅として使われています。

なので東武線の駅で「竹ノ塚」行きの電車の表示を見ていたので、名前は知っていたのですね。

でもなぜ今取り上げたかと言いますと、踏切事故がきっかけです。

今年、平成27年3月1日に、この駅間近の踏切で事故が起こってしまいました。

踏切で止まっていた軽自動車がなぜか踏切内に侵入してしまい、走ってきた電車の先頭車両とぶつかり、軽自動車の運転手の男性が亡くなりました。
電車側にはけが人などは出なかったのですが、約9時間も運行がストップしてしまい、ただでさえ乗車人数の多い路線ゆえに大勢の人が影響を受けました。
数駅先のターミナル駅・北千住(きたせんじゅ)では、別路線から乗り換えたいのにできなくて、振り替え輸送のバスやタクシーに長蛇の列ができたようです。

それで思い出したのですが、この同じ踏切で数年前にも事故があったのです。
その過去の事故が印象に残っていたので、記憶がちょっと蘇りました。

それで当時の記録をほっくりかえしましたら、出ました出ました。


平成17年3月15日夕方4時50分、女性4名が浅草駅行電車にはねられて2名死亡2名負傷という事故が起きました。

この事故が何で印象に残ったかというと、この当時、この問題の伊勢崎線第37号踏切は手動式だったというのです。

平成も10年以上たってるのに、まだ手動式だったの??
と、驚いたのです、当時。

今回新たに調べてみて、そのわけを知ったのですが・・・。


この踏切、いわゆる開かずの踏切だったのですね。

先に説明した通り、伊勢崎線自体が乗降客の多い列車本数の多い路線。そしてこの竹ノ塚駅には竹ノ塚分室という、いわば電車のお休みどころがあります。
すでに都内の伊勢崎線線路はだいたい高架や立体交差化されていたのですが、駅のすぐ近くにこの分室があるために高架化が難しかったそうです。

それでここだけ踏切がある地上平面交差のままになっていたそうです。

さらにその分室への電車の出入や、始発執着列車の留置線への出入りも頻繁にあったので、普通に電車が走っているだけの踏切よりも閉まっている割合の高い状態になってしまっていたと。

この運行状態で自動操作の踏切にすると、閉まっている時間がさらに長くなってしまうので、あえてこまめに開け閉めをできるように手動式にして東武鉄道の係員が常駐して操作していたそうです。


係員は線路わきの詰め所にいるわけですが、しょっちゅう降りる踏切にイラついて、利用者からの苦情も多く係員に罵声を浴びせたり、詰所のドアを蹴ったりする輩もいたといいます。

係員は精神的圧迫を感じ、踏切に駆け込んできた人を違法と知りつつ踏切のロック解除したりしていたとのこと。

この事故の時も、事故発生前に列車が通過した後、すぐに次の列車接近を知らせる警報ランプが点灯したのに、「また余裕があるだろう」と思い込んで遮断機のロックを解除して2~3メートルあげてしまったそうです。

この係員は実刑判決を受けていますが、なんだかちょっと気の毒な気もします。
でも、その甘さから死亡事故が起こってしまったと・・・。

その事故直後、東武線内の手動踏切はすべて自動化され、竹ノ塚駅の前後の踏切では歩道橋の設置などが行われました。

さらに、高架化がやっと決定し、平成32年度末に完成を目指しているそうです。

つまり今工事中かな?
見てないので何とも言えないのですが。

しかしまた、高架完成を待たずに数日前に踏切事故が同じ場所で起こってしまうとは、なんだか皮肉です。



♪  聖母たちのララバイ   岩崎宏美