モンサンミッシェル 満月と太陽
ブルターニュに行くならと、モンサンミッシェルに立ち寄る計画をし、ここに一日宿をとっていた。
お天気は晴天。
フランスではずっと雨だったらしく、良い時に来たわね~~!としみじみと地元の人達に声をかけられる。
初めて目にするモンサンミッシェルは、想像以上の幽玄の美を纏う歴史を刻んだ建築物で、
近寄れば近寄るほどに、心に感動を与えてくれた。
モンシャンミッシェルのゲート内は、無料のシャルトルバスが早朝から夜中までノンストップでぐるぐると巡回していたので、
ゲート内に宿泊している人達は、歩いても行けるし、行きたくなればいつでも気安くバスで足を運べるようになっていた。
モンシャンミッシェル島の中には、人一人しか通れないような細道も。
昼間はさすがに観光客が多く、日本人も多くいらしてました。
一度Hotelに戻り、日が沈む頃、夕日に照らされるモンシャンミッシャルを見に外にでました。
時間が十分にあったので、Hotelから川沿いを歩き向かったのですが、
その間にモンサンミッシェル島よりも目が離せなくなったのが月と太陽。
モンサンミッシェル島を正面にし、
右を見ると、黄金に光り輝くまん丸で大きなお月さまが時間とともに昇ってくる。
左を見ると、オレンジ色の燃えるような大っきな太陽が少しずつ沈んでいく。
すぐ下の写真はお月さま。
いい写真は撮れてないのが残念ですが。
あとで知ったのですが、この日は偶然にも中秋の名月の頃で満月だったそうです。
太陽が沈むまで、モンサンミッシェル島を中心として、少しずつ足を進めながら、右を見て、左を見て、、、の繰り返し。
昇っていく大きなお月さまと、沈んでいく大きな太陽。
この流れ行く光景を見終わった後、
遠目に夜のモンシャンミッシャル島を見たのですが、これがまた美しかったです。
朝は苦手で、どこに行っても行かなくても、どんなに美しいものが見れるぞ!と言われても絶対に起きない自分。
翌朝もさらさら起きる気持ちはなかったし、目覚ましもしていないし、本当にこんなことは初めてだったのだけど、
不眠極まりない頃で、このまま横になっていてもと思い、まだ暗い朝4時、モンサンミッシェル島へ向かいました。
外には昨晩見た月が、昨日とは反対側の、太陽が沈んだ空に浮かんでいました。
沈んで行く月を見送りながら、たまにモンサンミッシェル島を眺めながら、反対側から昇ってくる太陽を待ちました。
空が明るくなり始めた頃の、この日のモンサンミッシェル。
太陽が現れてからは、昨日と同じく、月と太陽を交互に見ました。
沈みゆく月と、昇ってくる太陽。
心に中の鏡に映し出されるようなというか、筆舌に尽くしがたい光景で、、、。
Monetがこの光景を見せてくれ、
「つきもたいようもしずむけど、こうしてまたのぼってくるんだよ」
と、伝えてくれてるように感じました。