雨の奈良
法隆寺をまわった後向かったのは、法隆寺からそう遠くない場所にある紫陽花で有名な矢田寺でした。
矢田寺の歴史も長く、創建は680年頃だそうで、大海人皇子、遣唐使として唐に渡った智通僧正ゆかりのお寺だそうです。
雨が降っていなかったら、矢田山散策 (矢田寺がある矢田山は自然公園で散策するのが楽しそうでした) もしたかったのですが、なにせこの日は大雨。

散策は境内だけに留め、御本尊様やお地蔵様にお参りをし、建築物、荘厳、紫陽花などを鑑賞しました。

南僧帽では(予約者に?よく見てない) お弁当が振る舞われている様子でした。
紫陽花は60種類、1万株が植えられているそうで、見本園とされている場所には三河ちどり、
蝦夷紫陽花、伊予てまり、美方八重、アメリカ原種のアナベルまで・・・沢山の紫陽花が紹介されていて楽しめました。



傘をさしてあじさい園を歩いていると、雨の飛沫が顔にも手にも足にもピチピチと飛んできて、お寺をあとにする頃には、傘の持ち手が濡れてツルツルと滑り出し傘を上手く支えられなくなり、足元を見ると泥水でできた水玉模様が膝辺りまでついていて、このままバスに乗り込むのもどうかな・・・と思い、山門前にある茶屋に立ち寄りお茶をして手を洗わせていただき足を拭かせていただき、バスの時間まで雨宿り。 高台にある茶屋からは郡山市の景色を一望できました。

バスの時間に合わせて茶屋をでたはずがギリギリだったらしく、すると下のバス停からバス会社の方が 「お客さん~、近鉄駅行きと法隆寺駅行きどちらに乗られます?」 と叫びながら坂道を駆け上ってきて下さって、乗車しないバスは出発させ、乗車する方のバスは待ってくれ。 時間ですから~とドアがビシッと閉められるようなことはなく、しかも坂道を駆け上がって来て下さって、なんかこう人の温かさを感じたというか忘れ去っていた何かを思い出さされたれたというか。 この日は1000年以上の昔のものに触れられ、美しい沢山の紫陽花を鑑賞することができ、大雨を通して自然を肌で感じ、人情に触れられ・・・・・しっとりとした良い一日となりました。